品種で色と草丈が違う
ネモフィラといえば空色の花が有名ですが、白に黒紫の斑点が入るものや、花びらの縁が紫の品種もあります。どれも育て方は同じですが、広がり方や花の大きさに差があるので、使う場所に合わせて選びます。
| 品種 | 花の色 | 向く場所 |
|---|---|---|
| インシグニスブルー | 空色に中心が白 | 花壇に群植、一面に広げる |
| ペニーブラック | 黒紫に白い縁 | 寄せ植えの引き締め役 |
| スノーストーム | 白地に黒い細かい斑点 | 鉢植え、他の花との組み合わせ |
| マクラータ | 白に花びらの先が紫 | こぼれ種でも増えやすく花壇向き |
花数は冬までの根張りで決まる
春に一株から百輪以上咲かせるには、冬までに根を十分に張らせることが前提です。秋まきの株は地上部が小さくても根は深く伸びていて、春に一気に茎を広げます。春に苗を買って植えた株は根の量が少ないので、花数も広がりも秋まきに及びません。
根の張りは株を軽く引いてみると分かります。しっかり抵抗があれば根が張っており、すぐに動くなら根が浅いので、春の追肥(育ちの途中で足す肥料)を薄めにして慎重に育てます。
- 9月末までにまく
- 関東なら10月中旬までにまき、11月中に本葉が六枚以上になっていれば十分です。それより遅れた株は春の広がりが半分ほどになります。
- 冬に肥料で押さない
- 冬に肥料を与えると根より葉が先に動き、根の張りが浅くなります。春の大きさを求めるほど、冬は何もしないのが正解です。
- 苗を買うなら早めに
- 春に苗で買うなら、まだ株が小さく花の付いていない2月から3月上旬のものを選びます。花の咲いた大株は根が回っていて広がりません。
摘心で株を横に広げる
ネモフィラは放っておいても枝分かれしますが、3月上旬に一度摘心(茎の先を摘んで枝数を増やす作業)をすると株が横に広がり、花の付く枝の数が増えます。ただし遅い時期の摘心は花の時期を遅らせるので、つぼみが見える前に済ませます。
- 茎が5センチ伸びたら
- 春に伸び始めた茎が5センチから7センチになったら、先端を1センチほど指で摘みます。株の中心の一本だけでなく、伸びた茎すべてに行います。
- つぼみが見えたらやめる
- 茎の先に小さなつぼみが見えていたら摘心はしません。花が二週間遅れ、その間に気温が上がって開花期間が短くなります。
- 摘心後は液肥を一回
- 摘んだ後に薄い液体肥料を一回与えると、わき芽(葉の付け根から出る新しい芽)の伸びがそろいます。
鉢植えで株をこんもりさせたいときは、摘心を二回に分けて行うと形がまとまります。二回目は一回目の二週間後が目安です。
開花中の温度と水で寿命が変わる
ネモフィラの花は一輪が四日から一週間ほど持ちますが、次々と咲くので株全体では一か月から一か月半楽しめます。開花中に25度を超える日が続くと急に花が小さくなり、株が老化します。鉢植えなら午後の日ざしを避けた涼しい場所に移すと、五月中旬まで持たせられます。
| 時期 | 株の状態 | 管理 |
|---|---|---|
| 3月下旬 | 最初の花が咲き始める | 水は乾いたらたっぷり、肥料は薄く |
| 4月中旬 | 満開、株が最も広がる | 花がら摘み、風通しを確保 |
| 5月上旬 | 花が小さくなり茎が伸びる | 午後の日陰へ移し、肥料は止める |
| 5月下旬 | 葉が黄ばみ枯れ始める | 種を採るなら残し、それ以外は片付ける |
群植で絨毯のように見せる植え方
公園のように一面に広げるには、株を密に植えるのではなく、一株ずつが広がる余地を残すのがコツです。20センチ間隔で植えた株が四月に互いにふれ合うと、株の境目が見えなくなり絨毯のように見えます。傾斜地や少し高くした場所に植えると、花が手前に向いてより密に見えます。
- 三角形に配置する
- 列をそろえて植えるより、互い違いの三角形の配置にすると隙間が埋まりやすく、株数も一割ほど減らせます。
- 縁は少し詰める
- 花壇の縁は株の外側に広がる相手がいないので、15センチ間隔と少し詰めて植えると縁まで花で埋まります。
- 背の高い花と組み合わせる
- チューリップやムスカリの球根を秋に一緒に植えておくと、ネモフィラの絨毯の中から球根の花が立ち上がる景色になります。
咲かないときの原因と直し方
株は育っているのに花が少ないときは、肥料の多さと日照の不足のどちらかがほとんどです。葉の大きさと色、茎の伸び方を見て判断します。葉が大きく濃い緑で茎が長いなら肥料が多く、葉が薄く黄緑で茎が細長いなら日照不足です。
- 肥料過多は水で流す
- 鉢植えなら鉢底からたっぷり流れるまで数回水を与え、土の中の肥料分を洗い流します。その後は開花まで肥料を止めます。
- 日照不足は移動する
- 一日五時間以上日の当たる場所へ移します。地植えで動かせないなら、周囲の背の高い植物を刈り込んで光を入れます。
- 時期が早すぎるだけのことも
- 3月中に咲かないのは異常ではありません。関東なら4月上旬が開花の目安なので、株が締まって葉が茂っているなら待ちます。
ネモフィラの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ネモフィラの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はネモフィラの育て方にまとめています。
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