秋の種まきから根付きまで
ネモフィラの栽培は9月下旬の種まきから始まります。この時期の作業は種まきと間引き、植え付けに集中していて、ここを逃すと春の株が小さくなります。10月中に本葉が二枚から三枚になっていれば順調です。
表の日付は目安で、その年の気温で二週間ほど前後します。9月でも真夏日が続くなら待ち、10月に入っても暑ければ日陰で発芽させるなど、気温を見て判断します。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 9月下旬 | 種まき(直まきかポットまき) | 最高気温25度以下になってから |
| 10月上旬 | 発芽、一回目の間引き | 本葉一枚で混んだところを切る |
| 10月中旬 | まき直しの最終期限 | これ以降は春に苗を買う |
| 10月下旬〜11月 | ポット苗の定植、二回目の間引き | 株間20〜25センチ、根を崩さない |
冬は根を育てる時期
12月から2月の株は見た目が変わらず、何もすることがないように見えます。実際にほとんど手をかけない方がよく、やることは午前中の水やりと霜柱で浮いた株の押さえ直しくらいです。肥料を与えない、切らない、植え替えないが冬の三原則です。
冬の間に鉢の縁に沿って根が見えてきたら順調な証拠です。株が動かないからといって植え替えたり、鉢を大きくしたりする必要はありません。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 12月 | 鉢の水やりを減らす、敷きわら | 3日〜1週間に1回、午前中に |
| 1月 | 霜柱で浮いた株の押さえ直し | 株元を軽く押さえて土を寄せる |
| 2月 | 鉢を日当たりのよい場所へ | 肥料はまだ与えない |
寒冷地で秋にまいた株は不織布をかけて霜から守ります。晴れた日中は外して光を当てます。
春の生育期と開花
3月に入ると株が動き出し、あっという間に横へ広がります。追肥(育ちの途中で足す肥料)と摘心(茎の先を摘んで枝数を増やす作業)はこの時期のうちに済ませ、つぼみが見えたら管理を花を持たせる方向へ切り替えます。
春は作業が集中するので、週に一回の見回りの日を決めておくと抜けがありません。見回りでは、土の乾き、新芽の虫、株の広がり具合の三点を確かめます。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 3月上旬 | 追肥開始、摘心 | 液肥を二週間に一回、茎5センチで摘む |
| 3月下旬 | つぼみ確認、肥料を減らす | アブラムシの見回りを始める |
| 4月 | 開花、花がら摘み | 水切れに注意、風通しを確保 |
| 5月上旬 | 花の終わり、採種の準備 | 残す株を決め、他は花がらを摘み続ける |
初夏の片付けと採種
5月下旬になると気温の上昇で株が急に衰え、葉が黄ばみます。ネモフィラは暑さで枯れる一年草なので、夏越しはできません。種を採る株だけ残し、それ以外は早めに抜いて次の植物の場所を空けます。
抜いた株の根には土が付いているので、土を落として株だけを処分します。土は日に当てて乾かせば、次の植物にそのまま使えます。
片付けたあとの花壇は、夏の一年草を植える前に一度土を日に当てて乾かします。ネモフィラの細かい根が残っていても、乾けば問題なく分解されます。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 5月中旬 | 採種株以外の花がら摘みを続ける | 午後の日陰に移すと長持ち |
| 5月下旬〜6月上旬 | 採種、株の片付け | 実が茶色くなり割れる前に採る |
| 6月〜8月 | 種を涼しい場所で保存 | 紙袋に入れて冷蔵庫の野菜室 |
地域による前後の目安
この表は関東平野部の露地を基準にしています。暖地では種まきと開花がそれぞれ二週間ほど遅く早く、寒冷地では秋まきが難しいので春まきに切り替えます。暦ではなく、最高気温が25度を切ったら種まき、株が動き出したら追肥、と株と気温で判断してください。
寒冷地の春まきは、雪解け直後の3月から4月に室内でポットに種をまき、本葉二枚で外に出します。株は小さめですが、初夏の涼しい気候で長く咲きます。
| 地域 | 種まき | 開花 |
|---|---|---|
| 暖地(九州・四国南部) | 10月上旬〜下旬 | 3月中旬〜4月下旬 |
| 中間地(関東〜近畿) | 9月下旬〜10月中旬 | 4月上旬〜5月中旬 |
| 寒冷地(東北・北海道) | 3月〜4月の春まき | 5月下旬〜6月 |
作業が遅れたときの立て直し
種まきを逃した、間引きを忘れた、冬に肥料をやってしまった、という遅れや失敗は毎年起こります。どこまでなら取り返せるかを知っておくと、無駄な作業をせずに済みます。
どの遅れでも共通するのは、春に無理に大きくしようとして肥料を増やさないことです。小さい株でも締まっていれば、四月には十分に咲きます。
- 種まきが11月にずれたら
- 11月上旬までなら室内の窓辺で発芽させ、本葉二枚で外に出します。それ以降は春に苗を買う方が確実です。
- 間引きを忘れて混んでいたら
- 2月までなら弱い株を根元で切って間引けます。3月以降に抜くと残す株の根まで傷むので、混んだまま風通しで補います。
- 冬に肥料をやってしまったら
- 鉢植えなら水を多めに流して薄めます。葉が大きくなりすぎたら3月の摘心を一回増やして株を締めます。
ネモフィラの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ネモフィラの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はネモフィラの育て方にまとめています。
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