症状から原因を見分ける
ネモフィラの不調は、虫によるもの、かびによるもの、水や肥料の管理によるものに分かれます。症状が出た場所と時期でおおよそ見分けられます。まず葉の裏を見て、次に株元の土の湿り具合を確かめてから手当てを決めます。
ネモフィラは病害虫の少ない花なので、毎週の見回りで異変に早く気づけば、薬を使わずに済むことがほとんどです。見回りは花がら摘みと一緒に、株の内側と葉裏を中心に行います。
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 新芽が縮れ、葉がべたつく | アブラムシ | 葉裏や茎の先に小さな虫が群がる |
| 花や葉に灰色のかび | 灰色かび病 | 雨が続いた後、株の内側から出る |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 春の乾燥した日が続いた後 |
| 株元が黒く腐る | 根腐れか立枯病 | 土がいつも湿っている |
アブラムシは春先に集中する
3月に株が動き出すと、新芽やつぼみにアブラムシが付きます。数が少ないうちなら手で取れますが、放置すると一週間で株全体に広がり、花が縮れて開かなくなります。ウイルス病を運ぶこともあるので、見つけたらその日のうちに対処します。
- 週に一度は新芽を見る
- 3月から4月は週に一回、茎の先とつぼみの周りを確かめます。緑色で小さいので、葉を裏返して光に透かすと見つけやすいです。
- 少ないうちに洗い流す
- 数匹なら指でつぶすか、霧吹きの水で吹き飛ばします。牛乳を薄めて吹き付ける方法もありますが、乾いたら水で洗い流します。
- 広がったら草花用の殺虫剤
- 株全体に広がっていたら、草花用の殺虫剤を葉裏まで届くように散布します。開花中は花にかからないよう朝か夕方に行います。
肥料の窒素分が多い株ほどアブラムシが付きやすくなります。春の追肥(育ちの途中で足す肥料)を控えめにすることも予防になります。
灰色かび病は蒸れと雨で出る
4月の長雨のあとに、花や葉が茶色く腐って灰色のかびが生えるのが灰色かび病です。株が広がって内側が蒸れた場所や、摘み残した花がらから始まります。晴れて乾けば止まるので、出た部分を早く取り除いて風を通すのがいちばんの対処です。
風通しをよくする対策としては、株の間隔を守る、鉢を密集させない、株の下の枯れ葉をこまめに取る、の三つが基本です。雨の後に株を軽く揺すって水滴を落とすだけでも、かびの出方が変わります。
- 花がらを溜めない
- 咲き終わった花と落ちた花びらを週に一回は取り除きます。湿った花がらはかびの温床になります。
- 出た部分は切り取る
- かびの出た葉や茎は健全な部分まで戻して切り、株から離れた場所に捨てます。株元に落としたままにしません。
- 雨の前に鉢を移す
- 鉢植えは長雨の予報が出たら軒下に移します。地植えは株の間の枯れ葉を取り、株元の土を乾かします。
うどんこ病は乾燥した春に
葉の表面に白い粉をまいたようになるのがうどんこ病です。ネモフィラでは開花の終わりごろ、乾燥と日中の高温が続いたときに出ます。株の寿命が近い時期なので深追いせず、ひどい葉を取って風通しを保ち、花が終わるまで持たせるのが現実的です。
- 白い葉を早めに取る
- 白い粉の出た葉を見つけたら、その葉だけ付け根から取ります。粉は胞子なので、取った葉は袋に入れて捨てます。
- 葉に水をかけて洗う
- 朝のうちに葉の表面に水をかけて洗い流すと広がりが鈍ります。夕方にかけると夜に湿って灰色かび病の原因になります。
- 重曹水や酢水で抑える
- 初期なら重曹を五百倍に薄めた水を葉に吹き付けると抑えられます。何度もかけると葉が傷むので週に一回までにします。
根腐れと立枯病は水管理の失敗
株がしおれているのに土が湿っている、株元の茎が黒くくびれて倒れる、という症状は根腐れか立枯病です。どちらも過湿が原因で、一度出た株は戻りません。同じ場所や同じ土でくり返さないよう、水はけと水やりの回数を見直します。
| 状態 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 苗の株元が細くなって倒れる | 立枯病、発芽直後に多い | 抜いて捨て、土を替えてまき直す |
| 成株がしおれ、土が湿っている | 根腐れ | 抜いて根を確かめ、黒ければ処分 |
| 株の一部だけ枯れる | 茎の傷みか虫の食害 | 枯れた枝を切り、株元を確かめる |
ナメクジと鳥の食害への手当て
春先の柔らかい葉と花はナメクジに食われます。夜に活動するので昼間は姿が見えず、葉に穴と光る筋があればナメクジです。また芽が出たばかりの苗をヒヨドリなどの鳥がついばむこともあり、こちらは不織布で覆えば防げます。
- 夜に見回って捕る
- 雨の日の夕方や夜に懐中電灯で株元を見て、見つけたら割りばしで取ります。鉢の底の裏も隠れ場所です。
- 鉢の周りを乾かす
- 鉢の下に受け皿の水をためない、株元の枯れ葉を取る、鉢を台に載せる、で隠れ場所を減らします。
- 鳥は不織布で防ぐ
- 発芽から本葉四枚ごろまでは不織布をふわりとかけます。株が大きくなればほとんど食われません。
ネモフィラの長く咲かせるコツは作物ページに
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