開花から何日で採るかは月で変わる
オクラの採り時は日付ではなく、その花が咲いてからの日数で決まります。花は朝に開いて夕方にはしぼみ、その翌日から実が伸び始めます。同じ品種でも気温で肥大の速度が倍ほど違うので、月ごとに日数を切り替えて数えます。
6月は開花から7日前後、7月は4日ほど、8月の最盛期は3日で収穫サイズに達します。9月以降は気温が落ちて5日から7日に戻ります。真夏に一週間の感覚で見に行くと、必ず硬い実だけが残ります。
| 時期 | 開花から収穫まで | 見に行く間隔 |
|---|---|---|
| 6月 | 7日前後 | 3日に1回 |
| 7月 | 4日から5日 | 隔日 |
| 8月 | 3日から4日 | 毎日 |
| 9月から10月 | 5日から7日 | 隔日 |
花が咲いた節に目印のひもを結んでおくと日数を数えられます。慣れるまでの数回だけでも、自分の畑の速度がつかめます。
系統ごとに採る長さが違う
同じ日数でも、採るべき長さは系統で変わります。五角種は角の部分がすじになるため小さいうちに採り、丸さや種と島オクラは倍近い長さまで軟らかさを保ちます。買った種の袋に書かれた長さを、最初に一度だけ確かめておきます。
| 系統 | 採る長さ | 遅れたときの硬さ |
|---|---|---|
| 五角種 | 7センチから8センチ | 角のすじが硬くなる |
| 丸さや種 | 10センチから15センチ | 比較的軟らかい |
| 島オクラ | 12センチから18センチ | 大きくても軟らかい |
| 赤オクラ | 7センチから10センチ | 五角種と同じ |
毎日は畑に行けないなら丸さや種か島オクラを選びます。採り時の幅が広く、一日ずれても食べられる硬さで収まります。
硬いかどうかを畑で見分ける
- 指で押す
- 実の先の3センチほどを指で軽く曲げます。抵抗なく曲がれば軟らかく、しなって戻るなら硬くなり始めています。
- 先端を折る
- 先端をつまんで折り、ぽきりと折れれば適期です。すじが引いて折れないものは、加熱しても口に残ります。
- 産毛と光沢
- 適期の実は産毛が密で表面につやがあります。産毛が抜けて色がくすんだ実は、内側の繊維が発達しています。
- 角を見る
- 五角種は角のすじが白く浮き、断面の角が鋭くなったら採り遅れです。軟らかい実の角はまだ丸みがあります。
採り方と採ったあと
- 朝のうちに採る
- 気温が上がる前の朝に採ると、実の温度が低く日持ちします。日中に採った実は蒸れて表面が黒く変わりやすくなります。
- ハサミで切る
- 実の付け根をハサミで切ります。ねじって取ると節の皮が裂け、そこから病気が入って上の実の付きが悪くなります。
- 肌を守る
- 茎や葉の細かい毛で腕がかゆくなるので、長袖と手袋で作業します。かぶれやすい人は朝露が乾いてから入ります。
- 採ったあとの保存
- 冷やしすぎると低温障害で黒ずみます。新聞紙に包んで野菜室に入れ、2日から3日で使い切る前提で採ります。
とり遅れた実も株に残しません。種を作り始めると株の養分がそちらに向かい、上の節の花が落ちて収穫が止まります。
採り遅れた実の使い道
硬くなった実は捨てずに使い道があります。輪切りにして長めに煮ればだしのきいた煮物になり、すりおろして汁物に入れると繊維が気になりません。健全な株の実なら、翌年の種を採る素材としても使えます。
- 種取り用に残す
- 残すのは株の中ほどの節の実を1つか2つだけにします。上のほうに残すと、その先の収穫がそこで止まります。
- 採種の見きわめ
- さやが茶色く乾き、振ると中で音がするまで置きます。雨に当て続けるとかびるので、乾いた日に採って室内で追熟させます。
- 固定種かを確認
- 一代交配の種から採った種は、翌年に親と同じ形になりません。袋に一代交配と書かれていれば食用に回します。
8月以降の草丈と収穫の続け方
8月の株は草丈が1.5メートルから2メートルになり、実の付く節が目の高さより上へ移ります。脚立が要る高さになると収穫が滞り、風で幹が傾いて実が曲がるようになります。ここで打つ手を決めておくと、秋の収穫量が変わります。
手が届く範囲で採り続けたいなら、8月中旬までに切り戻します。草丈の下のほうで茎を切ると、残した節から新しい枝が伸びて再び実を付けます。気温が下がる前に伸ばす必要があるため、遅くとも8月中の実施が条件です。
- 切り戻す高さ
- 地際から50センチから70センチ、葉が2枚から3枚残る位置で切ります。葉を全部落とすと再生の力が出ません。
- 切り戻す時期
- 暖地では7月下旬から8月中旬までに行います。9月に入ってからでは、伸びた枝に花が付く前に気温が下がります。
- 切ったあとの管理
- 切ると同時に追肥(育てている途中で足す肥料)と水やりをして新しい枝を押し出します。2週間から3週間で枝が伸び、9月下旬から再び採れます。
- 全部は切らない
- 株が複数あるなら半分だけ切ります。切らない株から採り続けられるので、収穫の切れ目を作らずに済みます。
収穫を終えるとき
最低気温が15℃を下回ると実の肥大が止まり、花が咲いても小さいまま硬くなります。暖地でも10月下旬、寒冷地では9月下旬が終わりの目安です。止まったと判断したら未熟な実まで採り切り、株を早めに片づけます。
- 終わりの判断
- 採った実が続けて小さく硬い、花が咲いても落ちる、という状態が一週間続いたら終わりです。追肥をしても戻りません。
- 最後の収穫
- 残った実は大小を問わず全部採ります。小さい実も加熱すれば食べられ、株を片づける手間が減ります。
- 株の片づけ
- 茎は硬いので、枝を落としてから地際で切ります。太い直根は残しても土中で分解し、翌年の水はけを助けます。
オクラの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
オクラの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオクラの育て方にまとめています。
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