栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のオクラは「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る
オクラを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
播種した日
地温が上がらないと発芽しません。播いた日と気温を残すと、翌年に早まきで失敗しなくなります。
初収穫の日
花が咲いてから 4〜7 日で採り頃。開花日と収穫日を 1 度だけ並べて残せば、その後の判断が早くなります。
下葉を取った日
収穫した節より下の葉を取ると風通しがよくなります。この作業を始めた日を残します。
追肥の日
収穫が始まったら 2 週間おき。実が硬くなり始めたら肥料切れのサインです。
収穫までのコツ
オクラを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
気温25度を待って種を蒔く
発芽適温は25〜30度で、低温では種が腐ります。5月中旬以降、地温が十分に上がってから蒔くと初期生育でつまずきません。
種は一晩水に浸してから蒔く
種皮が硬く、乾いたまま蒔くと発芽が1週間以上ばらつきます。24時間吸水させてから蒔くと、出芽がそろって間引きも楽になります。
1か所3本立てで育てる
3本立てにすると1本あたりの勢いが穏やかになり、実が急に大きくならず柔らかいまま採れます。互いに支え合って倒伏も減ります。
1mを超えたら支柱で支える
草丈が2m近くになり、実の重みと台風で傾きます。支柱を立てて8の字に結んでおくと根が浮かず、秋まで収穫を続けられます。
オクラの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
オクラの病害虫(20)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
アブラムシ類
主要害虫
時期 初夏〜夏(6〜8月)出る場所 新芽・葉裏・つぼみ出やすい条件 風の弱い場所。窒素過多
症状 新芽やつぼみに黒〜緑の小さな虫がびっしりつき、葉が縮れます。排泄物でべたつき、すす病で黒くなります。
予防 オクラは新芽が次々伸びるぶん狙われ続けます。シルバーマルチで飛来を減らし、元肥の窒素を控えめにします。
対処 数が少ないうちに水で流すか、指で潰します。オクラは背が高くなるので、脚立が要る高さになる前に手を打つのが楽です。
オクラで最も相談が多い虫です。放置するとつぼみが落ちて実がつきません。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
うどんこ病
主要病気
時期 夏〜秋(8〜10月)出る場所 葉出やすい条件 乾燥と株の混み合い。生育後半
症状 葉の表に白い粉をまぶしたような斑点が出て、広がると葉が枯れ上がります。生育後半の下葉から出ます。
予防 下葉かきで風を通します。オクラは背が高くなるので、収穫した節の下の葉は落としていきます。
対処 発病葉を取り除きます。収穫終盤なら放置しても実は採れます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59
苗立枯病
主要病気
時期 育苗・播種期(4〜5月)出る場所 地際の茎出やすい条件 低温多湿。地温が上がる前にまいたとき
症状 発芽後の苗が地際でくびれて倒れます。
予防 オクラは高温を好みます。地温 20℃以上になってからまくのが最大の予防です。
対処 発病株を取り除き、水やりを控えます。気温が上がってからまき直すほうが早いです。
「オクラが発芽しない・すぐ枯れる」の多くは早まきによる低温です。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41
ネコブセンチュウ
主要害虫
時期 生育中盤以降(7〜9月)出る場所 根出やすい条件 連作した畑
症状 日中しおれやすく、実が小さくなります。抜くと根にこぶが数珠状にできています。
予防 連作を避け、前作にマリーゴールドを植えます。夏の太陽熱消毒も効きます。
対処 回復は難しいので水やりで持たせます。収穫後は根を残さず抜き取ります。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
ハダニ類
主要害虫
時期 盛夏(7〜8月)出る場所 葉裏出やすい条件 高温乾燥。雨の当たらない場所
症状 葉裏に細かい虫がつき、表から見ると白いかすり状の斑点になります。進むと葉が黄変して落ちます。
予防 葉裏への葉水が効きます。オクラは乾燥に強い作物ですが、乾かしすぎるとハダニが増えます。
対処 気門封鎖型の薬剤か、こまめな葉水で数を減らします。下葉を落として風を通すのも有効です。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科
ハマキムシ類
主要害虫
時期 夏(7〜9月)出る場所 新芽・葉・つぼみ出やすい条件 新梢が伸びる時期
症状 葉が糸で綴じられて筒状に巻かれ、中に幼虫がいます。つぼみも綴じられて開かなくなります。
予防 新芽を見回り、巻かれた葉を早めに取ります。
対処 巻いた葉ごと取って処分するのが確実です。中で潰せば薬は要りません。
オクラでは「ワタノメイガ」の幼虫がこの巻き方をします。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハマキガ科
疫病
よくある病気
時期 梅雨(6〜7月)出る場所 地際の茎・葉出やすい条件 排水の悪い畑。長雨
症状 地際が暗褐色に腐って株が倒れます。
予防 高畝で排水を確保し、マルチで泥はねを防ぎます。
対処 発病株を抜いて処分します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26
白絹病
よくある病気
時期 盛夏(7〜9月)出る場所 地際の茎出やすい条件 高温多湿。未熟な有機物
症状 地際に白い絹糸状の菌糸と茶色い粒ができ、株が枯れます。
予防 未熟な有機物をすき込まないこと。高畝にします。
対処 発病株を土ごと取り除きます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii
半身萎凋病
よくある病気
時期 生育中盤(7〜8月)出る場所 葉(株の片側)出やすい条件 連作した畑
症状 株の片側だけが黄化してしおれます。反対側は元気なままです。
予防 連作を避けます。
対処 治せません。抜いて処分します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Verticillium albo-atrum、Verticillium dahliae、Verticillium nigrescens ほか1
褐斑病
病気一般的な内容
症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。
予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。
対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57
菌核病
病気一般的な内容
症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。
予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。
対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5
灰色かび病
病気一般的な内容
症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。
予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。
対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2
斑点病
病気一般的な内容
症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。
予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。
対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80
輪紋病
病気一般的な内容
症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。
予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。
対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22
記録されている病名(6)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
実が硬くて食べられない
採り遅れです。オクラは 1〜2 日で硬くなります。夏は毎日見る前提で、7〜8cm を目安に採ります。
葉裏に小さな虫が群れている
アブラムシかフタトガリコヤガです。葉裏を定期的に見て、数が少ないうちに手で取ります。
生育が止まって花が咲かない
低温か日照不足です。オクラは高温性の作物で、25℃を下回ると止まります。時期が来るまで待ちます。
葉に白いかすり傷が広がる
ハダニです。乾燥で増えるので、葉裏に水をかけて湿度を上げます。
品種一覧(20)
Gadenin の作物マスタに登録されているオクラの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ1
さ2
た2
ま1
その他14
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この作物でよく出る用語
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