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🥕 野菜・果菜

オクラの育て方|栽培方法と収穫までのコツ

採り遅れると硬くなります。収穫間隔の記録がそのまま来年の指針になります。

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オクラの写真

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

播種・育苗生育収穫

9月のオクラは「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る

オクラの月別の作業を詳しく見る

オクラを詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

播種した日

地温が上がらないと発芽しません。播いた日と気温を残すと、翌年に早まきで失敗しなくなります。

初収穫の日

花が咲いてから 4〜7 日で採り頃。開花日と収穫日を 1 度だけ並べて残せば、その後の判断が早くなります。

下葉を取った日

収穫した節より下の葉を取ると風通しがよくなります。この作業を始めた日を残します。

追肥の日

収穫が始まったら 2 週間おき。実が硬くなり始めたら肥料切れのサインです。

オクラの種まきと発芽を詳しく見る

収穫までのコツ

オクラを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

気温25度を待って種を蒔く

発芽適温は25〜30度で、低温では種が腐ります。5月中旬以降、地温が十分に上がってから蒔くと初期生育でつまずきません。

種は一晩水に浸してから蒔く

種皮が硬く、乾いたまま蒔くと発芽が1週間以上ばらつきます。24時間吸水させてから蒔くと、出芽がそろって間引きも楽になります。

直まきして根を切らない

直根性で移植を嫌います。ポットで育てる場合も本葉2枚までに、根鉢を崩さずに定植すると植え傷みなく伸び続けます。

1か所3本立てで育てる

3本立てにすると1本あたりの勢いが穏やかになり、実が急に大きくならず柔らかいまま採れます。互いに支え合って倒伏も減ります。

1mを超えたら支柱で支える

草丈が2m近くになり、実の重みと台風で傾きます。支柱を立てて8の字に結んでおくと根が浮かず、秋まで収穫を続けられます。

オクラの収穫の見きわめを詳しく見る

オクラの栽培をはじめるのに用意するもの

これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
  • 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。

オクラの病害虫(20

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

アブラムシ類

主要害虫

時期 初夏〜夏(6〜8月)出る場所 新芽・葉裏・つぼみ出やすい条件 風の弱い場所。窒素過多

症状 新芽やつぼみに黒〜緑の小さな虫がびっしりつき、葉が縮れます。排泄物でべたつき、すす病で黒くなります。

予防 オクラは新芽が次々伸びるぶん狙われ続けます。シルバーマルチで飛来を減らし、元肥の窒素を控えめにします。

対処 数が少ないうちに水で流すか、指で潰します。オクラは背が高くなるので、脚立が要る高さになる前に手を打つのが楽です。

オクラで最も相談が多い虫です。放置するとつぼみが落ちて実がつきません。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri

うどんこ病

主要病気

時期 夏〜秋(8〜10月)出る場所出やすい条件 乾燥と株の混み合い。生育後半

症状 葉の表に白い粉をまぶしたような斑点が出て、広がると葉が枯れ上がります。生育後半の下葉から出ます。

予防 下葉かきで風を通します。オクラは背が高くなるので、収穫した節の下の葉は落としていきます。

対処 発病葉を取り除きます。収穫終盤なら放置しても実は採れます。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59

苗立枯病

主要病気

時期 育苗・播種期(4〜5月)出る場所 地際の茎出やすい条件 低温多湿。地温が上がる前にまいたとき

症状 発芽後の苗が地際でくびれて倒れます。

予防 オクラは高温を好みます。地温 20℃以上になってからまくのが最大の予防です。

対処 発病株を取り除き、水やりを控えます。気温が上がってからまき直すほうが早いです。

「オクラが発芽しない・すぐ枯れる」の多くは早まきによる低温です。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41

ネコブセンチュウ

主要害虫

時期 生育中盤以降(7〜9月)出る場所出やすい条件 連作した畑

症状 日中しおれやすく、実が小さくなります。抜くと根にこぶが数珠状にできています。

予防 連作を避け、前作にマリーゴールドを植えます。夏の太陽熱消毒も効きます。

対処 回復は難しいので水やりで持たせます。収穫後は根を残さず抜き取ります。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5

ハダニ類

主要害虫

時期 盛夏(7〜8月)出る場所 葉裏出やすい条件 高温乾燥。雨の当たらない場所

症状 葉裏に細かい虫がつき、表から見ると白いかすり状の斑点になります。進むと葉が黄変して落ちます。

予防 葉裏への葉水が効きます。オクラは乾燥に強い作物ですが、乾かしすぎるとハダニが増えます。

対処 気門封鎖型の薬剤か、こまめな葉水で数を減らします。下葉を落として風を通すのも有効です。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科

ハマキムシ類

主要害虫

時期 夏(7〜9月)出る場所 新芽・葉・つぼみ出やすい条件 新梢が伸びる時期

症状 葉が糸で綴じられて筒状に巻かれ、中に幼虫がいます。つぼみも綴じられて開かなくなります。

予防 新芽を見回り、巻かれた葉を早めに取ります。

対処 巻いた葉ごと取って処分するのが確実です。中で潰せば薬は要りません。

オクラでは「ワタノメイガ」の幼虫がこの巻き方をします。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハマキガ科

疫病

よくある病気

時期 梅雨(6〜7月)出る場所 地際の茎・葉出やすい条件 排水の悪い畑。長雨

症状 地際が暗褐色に腐って株が倒れます。

予防 高畝で排水を確保し、マルチで泥はねを防ぎます。

対処 発病株を抜いて処分します。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26

白絹病

よくある病気

時期 盛夏(7〜9月)出る場所 地際の茎出やすい条件 高温多湿。未熟な有機物

症状 地際に白い絹糸状の菌糸と茶色い粒ができ、株が枯れます。

予防 未熟な有機物をすき込まないこと。高畝にします。

対処 発病株を土ごと取り除きます。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii

半身萎凋病

よくある病気

時期 生育中盤(7〜8月)出る場所 葉(株の片側)出やすい条件 連作した畑

症状 株の片側だけが黄化してしおれます。反対側は元気なままです。

予防 連作を避けます。

対処 治せません。抜いて処分します。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Verticillium albo-atrum、Verticillium dahliae、Verticillium nigrescens ほか1

褐斑病

病気一般的な内容

症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。

予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。

対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57

菌核病

病気一般的な内容

症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。

予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。

対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5

灰色かび病

病気一般的な内容

症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。

予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。

対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2

斑点病

病気一般的な内容

症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。

予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。

対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80

輪紋病

病気一般的な内容

症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。

予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。

対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22

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記録されている病名(6

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

果実黒斑病植物寄生性線虫立枯病葉すす病葉枯細菌病黒根病

よくあるトラブル

実が硬くて食べられない

採り遅れです。オクラは 1〜2 日で硬くなります。夏は毎日見る前提で、7〜8cm を目安に採ります。

葉裏に小さな虫が群れている

アブラムシかフタトガリコヤガです。葉裏を定期的に見て、数が少ないうちに手で取ります。

生育が止まって花が咲かない

低温か日照不足です。オクラは高温性の作物で、25℃を下回ると止まります。時期が来るまで待ちます。

葉に白いかすり傷が広がる

ハダニです。乾燥で増えるので、葉裏に水をかけて湿度を上げます。

品種一覧(20

Gadenin の作物マスタに登録されているオクラの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

1

2

2

1

その他14

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この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

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