色づく条件は低温と肥料切れ
ハボタンの葉は、最低気温がおよそ10度を下回る日が続くと中心から色づき始めます。関東平野部では11月中旬から下旬に始まり、12月に見ごろになります。もう一つの条件は肥料が切れていることで、窒素が残っていると寒くなっても緑のままです。この二つがそろって初めて、白や紅がきれいに出ます。
| 状態 | 見方 | 判断 |
|---|---|---|
| 中心が薄く色づき始めた | 11月中旬〜下旬 | 順調。このまま日なたで待つ |
| 12月になっても緑のまま | 外側の葉が濃い緑で大きい | 肥料が残っている。止めて待つ |
| 色は出たが薄い | 日照時間が短い場所 | 日なたに移すと濃くなる |
| 色づいた後に緑に戻った | 暖かい場所に移した | 屋外の日なたに戻す |
品種で色と葉の形が違う
ハボタンは葉の形で丸葉、縮れ葉、切れ葉、ちりめんに分かれ、色は白と紅が基本で、中間の桃色や、外葉が黒に近い品種もあります。同じ紅でも、中心だけが染まるものと株全体が染まるものがあります。寄せ植えに使うなら葉の形と色を組み合わせると、冬の間ずっと見栄えがします。
| 種類 | 葉の形と色 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 丸葉(東京系) | 縁がなめらかな丸い葉、白と紅 | 花壇に並べて正月らしく |
| 縮れ葉(名古屋系) | 縁が細かく縮れる、ボリューム | 大型で花壇の主役 |
| 切れ葉(大阪系) | 縁が波打つ、中間の姿 | 寄せ植えの中心 |
| ミニ・光沢葉 | 小型で葉に光沢、黒に近い色も | 踊り仕立て、寄せ植えの脇役 |
肥料を切るタイミングで決まる
色づきの成否は、10月中旬に肥料を止められたかどうかでほぼ決まります。株が小さいからと追肥(育ちの途中で足す肥料)を続けると、大きくはなりますが12月になっても緑のままです。株の大きさより色を優先し、最低気温が15度を切ったら肥料を止めると決めておきます。
- 10月中旬に液肥を止める
- 関東なら10月中旬、最低気温が15度を切ったころに液体肥料を止めます。固形肥料が残っていれば取り除きます。
- 元肥入りの土なら早めに
- 培養土に元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)が入っている場合は、追肥はほとんど要りません。9月中に薄い液肥を二回ほど与えたら止めます。
- 肥料が多かったら水で流す
- 鉢植えで肥料が残っていそうなら、鉢底から流れるまで数回水を与えて土の肥料分を洗い流します。地植えは待つしかありません。
日照で色が濃くなる
同じ品種でも、一日中日の当たる場所と半日陰では色の濃さが違います。日照が足りないと色が薄く、葉が緩んで締まりのない姿になります。色づく11月から12月は日が短いので、少しでも長く日が当たる場所に置きます。鉢植えなら、色づき始めたころに最も日当たりのよい場所へ移します。
色づき始めてから鉢を動かすときは、葉の向きを変えないように同じ向きで置きます。中心の色は日の当たる側から濃くなるので、向きを変えると色むらが出ることがあります。
- 日照時間を実際に数える
- 11月の晴れた日に、朝から夕方まで置き場所に日が当たる時間を確かめます。四時間以下なら場所を変えます。
- 建物の影を避ける
- 冬は太陽が低く、秋には日が当たっていた場所が影になります。冬の影の位置を確かめて置き直します。
- 寒風は当ててよい
- 寒さは色づきの条件なので、風よけは不要です。ただし乾いた寒風が続くと鉢植えは水切れするので、土を触って確かめます。
色づいた株を長く楽しむ
きれいに色づいたハボタンは、2月まで姿を保ちます。3月に気温が上がると茎が伸びてとう立ちし、4月に黄色い花を咲かせます。長く楽しむには、下葉の黄ばみをこまめに取り、鉢植えは暖かい室内に入れないことです。とう立ちした花も菜の花に似て可愛らしく、そのまま咲かせる楽しみ方もあります。
- 黄ばんだ下葉を取る
- 外側の葉が黄色くなったら付け根から取ります。株の姿が整い、蒸れによる病気も防げます。
- 室内には入れない
- 正月飾りとして室内に入れると、暖かさで葉が緑に戻り、茎が伸びます。飾るなら一日か二日にとどめ、屋外に戻します。
- 3月のとう立ちは受け入れる
- 茎が伸び始めたら株の観賞は終わりです。抜いて次の植物に場所を譲るか、花を咲かせて楽しみます。
色が出ないときの原因と直し方
12月になっても緑のままの株は、肥料が残っている、日照が足りない、暖かい場所に置いている、株が大きくなりすぎて葉が硬い、のどれかです。肥料は止めて水で流し、日なたの屋外に置いて待てば、1月には多くの株が色づきます。それでも緑なら、その年は姿を楽しみ、翌年は肥料を早めに切ります。
| 原因 | 見分け方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 肥料が残っている | 外葉が濃い緑で大きい | 肥料を止め、鉢は水で流す |
| 日照不足 | 葉が緩く色が薄い | 日なたへ移す |
| 暖かい場所 | 室内や暖房の近く | 屋外の日なたに戻す |
| 株が大きくなりすぎた | まき時が早く葉が硬い | 翌年はまき時を一週間遅らせる |
ハボタンの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ハボタンの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハボタンの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。