定植は9月、本葉五枚から六枚で
苗の本葉が五枚から六枚になった9月上旬から中旬に、花壇や鉢に植え付けます。株間は仕上がりの大きさに合わせ、大型なら30センチ、中型なら20センチ、ミニなら10センチが目安です。買った苗を使う場合も同じ時期に、根鉢を崩さずに植えます。
| タイプ | 株間 | 容器の目安 |
|---|---|---|
| 大型 | 30センチ | 直径24センチの鉢に1株 |
| 中型 | 20センチ | 直径18センチの鉢に1株、65センチのプランターに3株 |
| ミニ | 10センチ | 直径12センチの鉢に1株、寄せ植えに数株 |
浅植えにすると株がぐらつき、深植えにすると株元が蒸れます。苗の土の表面と植える土の表面が同じ高さになるように植えます。
土づくりと元肥
ハボタンはキャベツと同じで、酸性の土を嫌い、有機質を好みます。花壇なら植え付けの二週間前に苦土石灰をまいて耕し、一週間前に堆肥と緩効性の元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)を混ぜておきます。鉢植えは市販の草花用培養土で十分で、元肥入りなら追加は要りません。
- 二週間前に苦土石灰
- 1平方メートルあたり100グラムほどの苦土石灰をまいて深く耕します。前にアブラナ科を植えた場所は連作障害が出るので避けます。
- 一週間前に堆肥と元肥
- 堆肥をバケツ一杯と緩効性の化成肥料をひとつかみ混ぜ、畝を作ります。水はけが悪ければ高めの畝にします。
- 鉢は培養土に軽石
- 培養土に軽石か赤玉土の小粒を一割ほど混ぜると、秋の長雨でも過湿になりにくくなります。鉢底には鉢底石を敷きます。
水やりは乾いたらたっぷり
定植後は根付くまで一週間ほど、土を乾かさないように毎日与えます。根付いた後は土の表面が乾いてから鉢底から流れるまで与え、常に湿った状態は避けます。冬は乾きが遅いので回数が減りますが、乾燥した晴天が続くと鉢植えは水切れするので、土を触って確かめます。
鉢を持ち上げて重さで判断する方法も有効です。乾いた鉢は明らかに軽く、湿った鉢は重いので、数回くり返せば土を見なくても分かるようになります。冬の水やりは必ず午前中に済ませ、夕方に与えて土を凍らせないようにします。
| 時期 | 鉢植え | 地植え |
|---|---|---|
| 9月(定植直後) | 毎日、朝に鉢底から流れるまで | 根付くまで毎日 |
| 10月〜11月 | 表面が乾いたら | 晴天が1週間続いたら |
| 12月〜2月 | 表面が乾いて2〜3日後、午前中に | 基本的に不要 |
追肥は10月まで、色づく前に止める
株を大きくする9月から10月上旬は、追肥(育ちの途中で足す肥料)で株を太らせます。ただし窒素が効いていると寒くなっても葉が緑のままで色づきません。10月中旬を目安に肥料を止め、それ以降は与えません。肥料を切ることが、ハボタンをきれいに色づかせる最大のコツです。
- 定植二週間後から液肥
- 根付いたら、薄めた液体肥料を週に一回、水やり代わりに与えます。固形肥料なら月に一回、株元から離して置きます。
- 10月中旬で止める
- 最低気温が15度を切るころ、関東なら10月中旬に肥料を止めます。この時期に葉が中型なら直径15センチほどになっていれば十分です。
- 株が小さくても止める
- 株が小さいからと11月まで肥料を続けると、色づきが遅れて年内に間に合いません。小さくても止めて、寒さに任せます。
日当たりと置き場所
ハボタンは日光をたっぷり浴びるほど葉が締まり、色が鮮やかになります。一日中日の当たる場所に置き、冬も日陰に移さないようにします。寒さには強く、関東平野部では露地で問題なく冬を越しますが、霜柱で根が浮くことがあるので株元を軽く押さえます。
- 一日六時間以上の日光
- 秋の間はとくに日照が株の大きさを決めます。ベランダなら手すりの外側寄り、庭なら建物の南側に置きます。
- 冬も屋外で
- 室内に入れると暖かさで葉が緑に戻り、徒長します。寒さに当てることが色づきの条件なので、冬も屋外の日なたに置きます。
- 霜柱の後は株元を押さえる
- 霜柱で株が持ち上がっていたら、土を寄せて軽く押さえます。根が浮いたままだと乾燥して下葉が枯れます。
元気がないときの原因の切り分け
ハボタンの不調は、虫の食害、過湿による根の傷み、肥料の多さによる色づき不良、日照不足による徒長のどれかです。葉の穴と糞を見て虫を除外し、次に鉢の重さと株の姿を見て判断します。下葉が黄色くなって落ちるのは、ある程度は自然な現象で心配いりません。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉に穴、黒い糞 | アオムシかヨトウムシ | 葉裏と株元を探して取る |
| 寒くなっても緑のまま | 肥料が残っている | 肥料を止めて待つ。翌年は10月で切る |
| 茎が伸びて葉がまばら | 日照不足 | 日なたに移す。伸びた茎は戻らない |
| 下葉が黄色く落ちる | 自然な入れ替わりか過湿 | 黄色い葉を取り、水を控える |
下葉を取ったあとの茎が長く見えるのが気になるなら、株元に土を寄せるか、寄せ植えで他の植物と組み合わせて隠します。
ハボタンの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ハボタンの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハボタンの育て方にまとめています。
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