まき時は7月中旬から8月上旬
ハボタンは冬に楽しむ植物ですが、種まきは真夏です。関東平野部では7月中旬から8月上旬にまき、10月までに株を大きくして、11月以降の寒さで色づかせます。まき時が遅れると株が小さいまま色づき、早すぎると大きくなりすぎて葉が硬くなります。大型の品種ほど早めにまきます。
| タイプ | まき時 | 仕上がりの大きさ |
|---|---|---|
| 大型(丸葉・縮れ葉) | 7月中旬〜7月下旬 | 直径25〜35センチ、花壇の主役 |
| 中型(切れ葉・ちりめん) | 7月下旬〜8月上旬 | 直径15〜25センチ、寄せ植えに |
| ミニ・小型(踊り仕立て向き) | 8月上旬〜8月中旬 | 直径5〜10センチ、鉢や寄せ植えに |
暖地は一週間ほど遅く、寒冷地は一週間から二週間早くまきます。株の大きさは色づくまでの日数で決まります。
苗の時期の水と肥料
苗の間は水切れが致命的で、真夏のポットは半日で乾きます。朝に鉢底から流れるまで与え、夕方に乾いていたらもう一度与えます。肥料は本葉三枚のころから薄めた液体肥料を週に一回与え、9月の定植まで株を太らせます。ただし窒素が多すぎると株が大きくなりすぎ、色づきが遅れます。
| 時期 | 水やり | 肥料 |
|---|---|---|
| 発芽まで | 朝夕に土を乾かさない程度 | なし |
| 本葉1〜3枚 | 朝に鉢底から流れるまで、夕方に確かめる | 本葉3枚から液肥を週1回 |
| 本葉4枚〜定植 | 同じ、真夏は朝夕 | 液肥を週1回、定植1週間前は止める |
発芽は暑さと乾きとの戦い
発芽適温は20度から25度で、真夏の直射日光の下では地温が高すぎて発芽がそろいません。ポットかセルトレイにまいて、風通しのよい明るい日陰に置き、朝夕に土を乾かさないよう水を与えます。三日から五日で芽が出るので、出たらすぐに日の当たる場所に移して徒長(間延びしてひょろ長く伸びること)を防ぎます。
- ポットに三粒まく
- 直径7センチ前後のポットに種まき用の土を入れ、三粒を離してまき、土を5ミリほどかけます。種は小さいので指先でつまんで置きます。
- 明るい日陰で発芽させる
- 軒下や寒冷紗の下など、直射日光が当たらず風が通る場所に置きます。地面に直置きせず、台の上に載せて地温を下げます。
- 芽が出たら日なたへ
- 芽が見えたらその日のうちに日の当たる場所へ移します。日陰に一日置くだけで茎が伸びて倒れ、株元が弱くなります。
虫からの防御が苗づくりの半分
ハボタンはキャベツの仲間で、真夏の苗はモンシロチョウの幼虫(アオムシ)、コナガ、ヨトウムシに一晩で食い尽くされます。種まきの日から防虫ネットか不織布で覆い、蝶を寄せ付けないのが最も確実です。ネットなしで育てるなら、毎朝葉の裏を確かめて虫を取ります。
- まいた日からネットをかける
- ポットをトレイに並べ、防虫ネットか不織布で全体を覆います。すそを押さえて隙間を作らないのがコツで、隙間があると蝶が入ります。
- 毎朝葉裏を見る
- ネットの中でも、葉の裏に小さな穴や黒い糞があれば虫がいます。見つけたら割りばしで取り、卵は指でつぶします。
- 多ければ野菜用の殺虫剤
- 取りきれないほど出たら、野菜用の殺虫剤を葉の裏まで散布します。苗の時期は葉が柔らかいので、薄めの濃度から使います。
間引きは本葉二枚までに一本立ち
本葉が一枚出たころに二本に、二枚から三枚で一本に間引きます。ハボタンは根が素直で移植を嫌わないので、間引いた苗を別のポットに植えて増やすこともできます。残す株は茎が太く、葉の色が濃く、株元がぐらつかないものを選びます。
- 一回目は本葉一枚
- 混み合ったところの弱い芽をはさみで根元から切ります。引き抜くと残す株の根を傷めます。
- 二回目は本葉二枚から三枚
- 一本に絞ります。残すのは茎が太く葉の間隔が詰まった株で、ひょろ長いものは色づきも悪くなります。
- 間引き苗は植え直せる
- 本葉二枚までの苗は、根を切らないよう土ごとすくって別のポットに植えると育ちます。すぐに水を与えて日陰で二日ほど養生します。
芽が出ない、苗が倒れるときの原因と直し方
真夏の種まきで多い失敗は、暑さで発芽しない、発芽後に日陰に置いて徒長する、水切れで苗がしおれる、虫に食われて消える、の四つです。どれも起きてからでは戻しにくいので、まき直しの余裕を持って早めにまき、二週間後に足りない分をまき足す方法が安全です。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 一週間たっても芽が出ない | 地温が高すぎるか乾いた | 涼しい場所でまき直す |
| 茎が長く伸びて倒れる | 発芽後の日照不足 | 日なたに移し、土を足して株元を支える |
| 苗が一晩で消えた | ヨトウムシかナメクジ | 夜に見回り、ネットで覆ってまき直す |
| 株元が細くなって倒れる | 立枯病、過湿 | 抜いて捨て、新しい土でまき直す |
8月中旬までならまき直せます。それ以降は株が小さいまま冬を迎えるので、9月に苗を買う方が確実です。
種まきの手順
ハボタンは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ハボタンの種まきでよくある質問
ハボタンの種はいつまく?
ハボタンは冬に楽しむ植物ですが、種まきは真夏です。関東平野部では7月中旬から…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ハボタンの種はどうやってまく?
セルトレイが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ハボタンの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ハボタンの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ハボタンは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ハボタンの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
ハボタンの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
ハボタンの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハボタンの育て方にまとめています。
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