よく起きる病害虫と障害
パキポディウムは丈夫な植物ですが、水の与えすぎや長雨による腐れには弱く、枯らす原因の多くはこれです。害虫は、幹やとげの付け根につくカイガラムシ、乾燥した環境で増えるハダニ、花の時期のアブラムシが主なものです。
| 名前 | 時期 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 過湿による根腐れ | 梅雨・冬 | 幹の根元が軟らかくなり、葉が落ちる |
| 軟腐病 | 梅雨〜夏 | 幹や根元が軟らかく変色し、腐ってにおう |
| カイガラムシ類 | 通年 | 幹やとげの付け根に白や茶色の粒がつく |
| ハダニ類 | 夏・冬の室内 | 葉に白いかすり状の斑点が出る |
| アブラムシ類 | 春の花の時期 | つぼみや花茎に群がり、花が開かない |
葉が秋に黄ばんで落ちるのは休眠に入る準備で、病気ではありません。幹が硬く張りを保っていれば、心配はいりません。
根腐れと軟腐病は水の管理で防ぐ
根腐れは、休眠中の水やりや長雨で鉢の中が湿ったままになると起きます。軟腐病は高温多湿のときに、植え替えで根や幹についた傷から入りやすい病気です。どちらも幹の根元が軟らかくなるのが目印で、気づいたときには進んでいることが多いので、日ごろの水の管理で防ぐことが何より大切です。
- 幹を指で押して確かめる
- 幹の根元を指で軽く押し、硬さを確かめる習慣をつけます。押してへこむほど軟らかければ腐れが始まっています。
- 鉢から抜いて傷みを切る
- 腐れを見つけたら水を止めて鉢から抜き、黒く軟らかくなった根や幹の部分を清潔な刃物で健全なところまで切り取ります。
- 切り口を乾かして植え直す
- 切り口を風通しのよい日陰で数日から1週間ほど乾かし、乾いた新しい用土に植え直します。水は1週間ほどあとから少量で始めます。
植え替えのときは根や幹を傷つけないよう丁寧に扱います。小さな傷でも、湿った時期には病気の入り口になります。
カイガラムシは見つけしだいこすり落とす
カイガラムシは幹のくぼみやとげの付け根、葉の付け根にとりついて汁を吸い、株を弱らせます。風通しの悪い場所や、冬の室内で増えやすい害虫です。成虫は殻に守られていて薬剤が効きにくいので、見つけたら物理的に取り除くのが確実です。
- とげの付け根を見る
- とげの付け根や幹のしわの奥は見落としやすい場所です。ときどき株を回しながら、白や茶色の小さな粒がないか確かめます。
- 歯ブラシでこすり落とす
- 古い歯ブラシや綿棒で、幹を傷つけないようにこすり落とします。とげの間は綿棒の先を使うと届きやすくなります。
- 置き場所の風通しを見直す
- 何度も発生するなら置き場所の風通しが悪いことが多いので、風の通る場所へ移し、鉢どうしの間隔も空けます。
ハダニとアブラムシは早めに洗い流す
ハダニは高温で乾燥した場所に発生し、葉の裏から汁を吸って、葉の表に白いかすり状の斑点を残します。雨の当たらない軒下や暖房の効いた室内で増えやすい害虫です。アブラムシは花の時期に、つぼみや花茎に群がります。どちらも数が少ないうちに見つけて洗い流せば、大きな被害にはなりません。
- 葉の裏に水をかける
- 生育期はときどき葉の裏に霧吹きやシャワーで水をかけ、ハダニを洗い流します。乾燥を嫌う虫なので予防にもなります。
- つぼみを見回る
- 花の時期は、つぼみと花茎の付け根をこまめに見ます。アブラムシを見つけたら、筆や指で取り除くか水で流します。
- 傷んだ葉を取り除く
- 被害の大きい葉は取り除いて処分します。虫が残ったままの葉を株元に置くと、そこからまた広がります。
寒さと日差しによる障害
病害虫のほかに気をつけたいのが、寒さと日差しによる傷みです。寒さに弱い植物なので、霜や冷え込みに当てると幹が傷み、そこから腐ることがあります。また、室内で冬を越した株を急に強い日差しに当てると、葉や幹が焼けて茶色い跡が残ります。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 冬に幹が軟らかくしぼむ | 冷え込みと湿った用土 | 暖かい場所へ移し、水を止める |
| 葉や幹に茶色い焼け跡 | 急な強い日差し | 明るい日陰に戻し、少しずつ慣らす |
| 幹が細く伸びて傾く | 日照不足 | 日なたへ移す。伸びた姿は戻らない |
焼けた跡や細く伸びた部分は元に戻りません。春に戸外へ出すときは明るい日陰から始め、冬は早めに室内へ取り込んで予防します。
育てて3年目ごろに弱る株
グラキリスなどでは、買って数年たったころに株が急に弱ることがあり、育てる人の間では3年目のジンクスと呼ばれます。日照不足などで新しい根や葉が十分に育たず、幹にためていた養分を使い果たしてしまうのが原因と考えられています。
- 生育期はよく日に当てる
- 春から秋はできるだけ戸外の日なたで育て、光をしっかり当てて新しい葉を茂らせます。葉で養分をつくらせることが大切です。
- 根が動いているか確かめる
- 植え替えのときに白い新しい根が伸びているかを見ます。根が少ないなら、水はけのよい用土で根を育てることを優先します。
パキポディウムの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパキポディウムの育て方にまとめています。
スマホのカメラで読み取ると、ストアが開きます
iPhone 対応。Android 版はベータ版テスター募集中 (Premium 6 か月の特典つき)。無料で使えます。