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パキポディウムの水やりと断水

パキポディウムの水やりの頻度と時期|生育期は乾ききってからたっぷり、冬は断水で休ませる

鉢植えのパキポディウム・ラメリー

読むのに約 4 分

パキポディウムの失敗の多くは水の与えすぎです。生育期の与え方、秋に水を減らす合図、冬の断水と春の再開の手順を解説します。

季節で水やりを大きく変える

パキポディウムは太った幹に水をためる植物で、乾きにはとても強い一方、蒸れや過湿には弱い性質です。生育期にはたっぷり与え、休眠期には水を止めるというように、季節によって与え方を大きく切り替えるのが水やりの要点です。

時期株の状態水やりの目安
3〜4月芽やつぼみが動き出す芽が見えたら少量から再開
5〜9月葉が茂り盛んに育つ鉢土が乾ききったら鉢底から流れるまで
10〜11月葉が黄ばみ落ち始める間隔を空けて量を減らしていく
12〜2月落葉して休眠断水する

月はあくまで目安で、関東の平地を基準にしています。暦よりも、葉が出ているか落ちているかという株の姿を見て切り替えます。

生育期は乾ききってから鉢底まで

葉が茂っている生育期は、鉢の中の用土が乾ききってから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。少しずつ何度も与えると鉢の中がいつも湿った状態になり、根が傷む原因になります。与えるときは一度にしっかり、次は乾くまで待つというめりはりが大切です。

鉢の重さで乾きを確かめる
水やり直後の鉢の重さを覚えておき、持ち上げて明らかに軽くなっていたら与える時期です。慣れるまでは竹串を挿して確かめます。
鉢底から流れるまで与える
株元の用土に静かに注ぎ、鉢底の穴から水が流れ出るまで与えます。鉢の中の古い空気が入れ替わり、根が元気になります。
受け皿の水は捨てる
受け皿にたまった水をそのままにすると、鉢底がいつまでも湿って根腐れを招きます。水やりのあとは必ず捨てます。

梅雨と真夏は蒸れに気をつける

梅雨の時期は空気が湿っていて鉢土が乾きにくく、いつもと同じ間隔で与えると過湿になりがちです。真夏も、日中の暑い時間に水を与えると鉢の中が蒸れて根を傷めます。この時期は乾き具合をいつも以上に確かめ、与える時間帯にも気を配ります。

雨の続く日は与えない
梅雨の間は鉢土の乾きが遅くなります。乾ききっていなければ水やりを見送り、雨の当たらない風通しのよい場所に置きます。
夏は朝か夕方に与える
真夏の昼に与えると鉢の中が熱い湯のようになり根が傷みます。涼しい朝か、日が落ちて鉢が冷めた夕方に与えます。
長雨に当たったら乾かす
うっかり雨に当てて鉢土が水を吸いすぎたら、鉢を傾けて余分な水を抜き、風の通る日陰で乾かします。

葉が落ち始めたら水を減らす

秋になって気温が下がると、葉が黄ばんで一枚ずつ落ち始めます。これは休眠に入る準備で、根が水を吸う力も弱まっています。この合図を見たら水やりの間隔を少しずつ空け、一回の量も減らしていきます。急に止めるより、段階を踏むほうが株への負担が少なくなります。

間隔を空けていく
葉が落ち始めたら、鉢土が乾いてからさらに数日待って与えるようにします。気温が下がるほど間隔を長くしていきます。
量を半分ほどに減らす
鉢底から流れるまでではなく、用土の表面から半分ほどが湿る量に減らします。暖かい日の午前中に与えます。
全部落ちたら断水する
葉がすべて落ちたら、水やりを止めます。この状態で室内の明るい場所に置き、春まで休ませます。

冬の断水と春の再開

休眠中の株は根がほとんど水を吸わないため、冬に水を与えると鉢の中が冷えたまま湿り、根腐れを起こします。冬は断水が基本です。ただし室内が暖かく乾燥して細い根まで枯れそうなときは、月に一度、暖かい日の午前に鉢土を軽く湿らせる程度にとどめます。

春になって新しい葉やつぼみが出てきたら、根が動き出した合図です。いきなりたっぷり与えず、少量から始めて、葉が開くにつれて量を増やしていきます。

芽を見てから始める
暦で決めず、幹の先に新しい葉やつぼみが見えてから水やりを再開します。芽が出る前に与えると根が傷みます。
最初は表面を湿らせる程度
再開の一回目は用土の表面が湿る程度の少量にします。数日たって株に変化がないことを確かめてから次を与えます。
葉が開いたら通常に戻す
葉が十分に開いてきたら、鉢土が乾ききってから鉢底まで与える生育期の水やりに戻します。

水やりの失敗を見分ける

幹にしわが寄ったり葉が落ちたりしたとき、すぐに水を与えるとかえって悪化させることがあります。まず時期と、用土の湿り具合、幹の硬さを確かめ、原因を見分けてから手当てをします。

見た目考えられる原因手当て
生育期に幹にしわが寄り、用土も乾いている水切れ鉢底から流れるまで与えれば数日で張りが戻る
幹の根元が軟らかく、用土が湿っている与えすぎによる根腐れ水を止めて鉢から抜き、傷んだ根を切って乾かす
秋に葉が次々に黄ばんで落ちる休眠に入る準備水を減らし、葉が落ちきったら断水する
春になっても芽が動かない休眠明けが遅い、根が弱った暖かい場所に置き、少量の水で様子を見る

判断に迷ったら、水を止めて風通しのよい場所に置くのが安全です。この植物は乾きで枯れるより、湿りすぎで腐って枯れるほうがずっと多いからです。

よくある質問

いつ?

3〜4月: 芽やつぼみが動き出す。5〜9月: 葉が茂り盛んに育つ。10〜11月: 葉が黄ばみ落ち始める。12〜2月: 落葉して休眠。

よくある失敗と戻し方は?

幹にしわが寄ったり葉が落ちたりしたとき、すぐに水を与えるとかえって悪化させることがあります。まず時期と、用土の湿り具合、幹の硬さを確かめ、原因を見分けてから手当てをします。

パキポディウムの水やりに使うもの

「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。

数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。

  • 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
    規格の目安
    土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。

    表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。

  • 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
    規格の目安
    容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。

    葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。

  • 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
    規格の目安
    鉢底より一回り大きいもの。

    鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。

  • 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
    規格の目安
    300〜500ml。霧の細かいもの。

    水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
  • 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。

パキポディウムの水やりと断水で使う道具の選び方

道具と資材を、比べて選ぶための記事です。

パキポディウムの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパキポディウムの育て方にまとめています。

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