科: キョウチクトウ科属: パキポディウム属日当たり: 日なた水やり: 生育期は乾ききってからたっぷり。冬は断水耐寒性: 弱い(冬は室内で5℃以上を保つ)
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
パキポディウムを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
水やりを再開した日
春に新しい葉やつぼみが動き出して水を戻した日を残します。翌年の休眠明けを見極める目安になります。
植え替えた日
2〜3年に1回、春に植え替えた日を残します。次に鉢を替える時期と、そのとき施した肥料が分かります。
葉が落ち始めた日
秋に葉が黄ばんで落ち始め、水を減らした日を残します。断水に切り替える時期の判断に使えます。
上手に育てるコツ
パキポディウムを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
生育期は雨の当たらない日なたへ
4〜10月は日当たりと風通しのよい戸外で育てます。長雨に当たると腐りやすいので、軒下など雨よけのある場所に置きます。
水は鉢土が乾ききってから
蒸れや過湿に弱い植物です。生育期でも鉢の中まで乾いたのを確かめてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。
落葉を合図に水を減らす
秋に葉が落ち始めたら水やりの間隔を空け、葉がすべて落ちたら断水します。冬に水が多いと根が傷みます。
冬は室内の明るい窓辺で休ませる
寒さに弱く、冬は室内の日当たりのよい場所に取り込みます。種類によって耐える温度が違うので、5℃を下回らせないのが安全です。
植え替えは春に2〜3年おき
水はけのよい用土を使い、春に根鉢の土を3分の1ほど落として植え替えます。元肥に緩効性の肥料を少量混ぜておきます。
パキポディウムの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 培養土(観葉植物用・多肉用)探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。多肉・サボテンならさらに粒の粗い専用土。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L。
室内は土が乾きにくく、水もちのよい土だと根が傷みます。用途の書かれた土を選ぶだけで失敗が減ります。
- 鉢(スリット鉢・素焼き鉢)探す言葉「植木鉢 スリット 8号」
- 規格の目安
- 今の鉢よりひと回り(直径 3cm)大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。
大きすぎる鉢は、根の届かない土が湿ったまま残ります。1 号ずつ大きくするのが原則です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。
鉢ものを枯らす原因の筆頭は水のやりすぎです。挿して確かめる習慣が付くと、それがなくなります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 観葉植物 置き肥」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を、春から秋に 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで効きます。冬は生育が止まるので与えません。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから足すほうが無駄になりません。
- 受け皿に水を溜めたままにしないでください。根腐れの典型です。
パキポディウムの病害虫(5)
パキポディウムでの症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。
過湿による根腐れ
主要生理障害
時期 梅雨(6〜7月)・冬(12〜2月)出る場所 根・幹の根元出やすい条件 長雨に当たる、休眠中の水やり、水はけの悪い用土
症状 幹の根元が軟らかくなってしぼみ、葉が黄ばんで落ちます。進むと幹全体が腐ります。
予防 生育期も鉢土が乾ききってから与え、長雨には当てず、冬は断水して休ませること。
対処 鉢から抜いて黒く傷んだ根を切り、切り口を乾かしてから乾いた新しい用土に植え直します。
カイガラムシ類
よくある害虫
時期 通年出る場所 幹・とげの付け根・葉の付け根出やすい条件 風通しの悪い置き場所、冬の室内
症状 幹やとげの付け根に白や茶色の小さな粒が付いて汁を吸い、株が弱ります。
予防 風通しのよい場所に置き、幹のくぼみやとげの付け根をときどき見ます。
対処 歯ブラシや綿棒でこすり落とします。成虫は薬剤が効きにくいので取り除くのが確実です。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): カイガラムシ上科
軟腐病
よくある病気
時期 梅雨〜夏(6〜8月)出る場所 幹・根出やすい条件 高温多湿、植え替えで根や幹に付いた傷
症状 幹や根元の一部が水がしみたように軟らかくなって変色し、腐って嫌なにおいを出します。
予防 日ごろから多湿を避け、植え替えのときに根や幹を傷つけないよう丁寧に扱うこと。
対処 腐った部分を清潔な刃物で取り除き、切り口をよく乾かします。水やりはしばらく止めます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11
アブラムシ類
ときどき害虫
時期 春(4〜6月)出る場所 つぼみ・花茎・新芽出やすい条件 花の時期、暖かくなって新芽が伸びるころ
症状 つぼみや花茎、新芽に群がって汁を吸い、花が開かなかったり形が崩れたりします。
予防 花の時期はつぼみや花茎の付け根をこまめに見て、少ないうちに見つけます。
対処 見つけしだい指や筆で取り除くか、水で洗い流します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
ハダニ類
ときどき害虫
時期 夏(6〜9月)・冬の室内出る場所 葉の裏出やすい条件 高温で乾燥し、雨や水が葉にかからない場所
症状 葉の表面に白っぽいかすり状の斑点が出て、葉の色が抜けたようになります。
予防 生育期はときどき葉の裏に水をかけて洗い、乾燥しすぎる場所に置かないこと。
対処 葉の表裏や付け根を水で洗い流します。被害の大きい葉は取り除きます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科
よくあるトラブル
秋に葉が全部落ちた
寒くなると葉を落として休眠に入る性質です。幹が硬ければ異常ではないので、水を止めて春の芽吹きを待ちます。
幹の根元が軟らかくなった
過湿や長雨で根や幹が腐り始めています。水を止めて鉢から抜き、傷んだ部分を取り除いて乾かします。
春になっても芽が出ない
休眠明けの遅い株もあります。幹を押して硬ければ、暖かい場所で少量の水から再開して様子を見ます。
品種一覧(9)
Gadenin の作物マスタに登録されているパキポディウムの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
その他9
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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