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パキポディウムの増やし方

パキポディウムの増やし方|実生は初夏に種から、枝の出る種類は挿し木でも

鉢植えのパキポディウム・ラメリー

読むのに約 4 分

パキポディウムは種から育てる実生で増やすのが基本です。枝分かれする種類は挿し木もできます。種まきの時期と手順、苗の育て方、挿し木のこつを解説します。

増やし方は実生が基本

パキポディウムは種をまいて育てる実生で増やすのが基本です。根元が丸く太る姿も、種から育てると小さな苗のうちから少しずつできあがっていきます。ラメリーやデンシフロラムのように枝分かれする種類は、伸びた枝を切って挿し木にすることもできます。

方法時期の目安向く種類特徴
実生(種まき)5〜7月ほぼすべて根元が太った姿に育つ。時間がかかる
挿し木5〜9月ラメリー・デンシフロラムなど親と同じ株が早くできる
接ぎ木春〜夏恵比寿笑いなど専門的。生育を早めるために行う

挿し木で増やした株は、根元が丸く太りにくいといわれます。根元の太った姿を楽しみたい種類は実生で育てます。

種まきは暖かい初夏に

種まきの適期は、気温が十分に上がる6月から7月です。発芽には暖かさが必要なので、寒いうちにまくと発芽がそろいません。種は古くなると発芽しにくくなるので、手に入れたら早めにまきます。まく前に一晩水につけて吸水させておくと、発芽がそろいやすくなります。

種を一晩水につける
まく前の晩に、種を水を入れた小皿につけておきます。水を吸って少しふくらんだ種は、まいてから芽が出るまでが早くなります。
清潔な用土を用意する
浅い鉢に、肥料分を含まない清潔な種まき用の土や細かい赤玉土を入れ、あらかじめ水を含ませて湿らせておきます。
重ならないようにまく
種どうしが重ならないように間隔を空けて並べ、ごく薄く土をかけます。鉢底から水を吸わせると、種が流れずに湿ります。

芽が出るまでは乾かさない

種まきから芽が出るまでは、用土を乾かさないことが大切です。この時期だけは、親株とは違って湿り気を保って管理します。直射日光の当たらない明るい日陰に置き、乾いてきたら鉢ごと水を張った容器に浸けて底から水を吸わせます。

明るい日陰に置く
強い日差しが当たると用土がすぐ乾き、芽も焼けます。雨の当たらない明るい日陰で、風が強く当たらない場所に置きます。
底から水を吸わせる
表面が乾き始めたら、水を張った容器に鉢を浸けて底から吸わせます。上から水をかけると、種や小さな芽が流れてしまいます。
芽が出たら風に当てる
芽が出そろったら、少しずつ風通しのよい場所へ移します。湿ったままだと苗が軟らかく育ち、根元から腐ることがあります。

苗はやや多めの水と肥料で育てる

芽が出て本葉が伸びてきたら、明るい場所で日に慣らしながら育てます。小さな苗のうちは、腐葉土など有機物の多い用土に植え、肥料や水をやや多めに与えて育てると成長がよくなります。親株と同じ乾かし気味の管理にするのは、根元が太ってきてからです。

混んだら小鉢に分ける
苗どうしの葉が触れ合うほど混んできたら、根を傷めないよう用土ごとすくい上げ、1本ずつ小さな鉢に植え分けます。
薄めた肥料を与える
生育期は液体肥料を規定の倍率に薄めて、月に2回ほど与えます。肥料が効くと葉が大きくなり、幹も早く太ります。
最初の冬は暖かく
小さな苗は親株より寒さに弱いので、最初の冬は10℃前後を保てる室内に置きます。完全な断水はせず、ごく控えめに水を与えます。

植え替えて根元を太らせる

実生の苗は、1年目から2年目のうちに根元が少しずつ太り始めます。根が鉢いっぱいに回ると生育が鈍るので、毎年か1年おきの春に一回り大きな鉢へ植え替えて、根を伸ばす場所をつくります。根元が十分に太ってきたら、親株と同じ乾かし気味の管理へ移していきます。

春に一回り大きな鉢へ
新しい葉が出始めた春に、根鉢を崩さないよう一回り大きな鉢へ移します。小さな苗の根は細いので、古い土は無理に落としません。
根元を少しずつ出す
根元が太ってきたら、植え替えのたびに太った部分を少しずつ土の上に出して植えます。蒸れを防ぎ、丸い姿も見えるようになります。
管理を親株に近づける
根元が親指ほどの太さになったら、水やりを親株と同じく乾ききってから与えるようにし、冬も断水気味にしていきます。

枝の出る種類は挿し木もできる

ラメリーやデンシフロラムのように枝分かれする種類は、伸びた枝を切って挿し木にできます。適期は気温の高い5月から9月です。切り口からは汁が出るので、手袋をはめて作業し、肌についたら水で洗い流します。

枝を10〜20cmで切る
よく育った枝を、清潔な刃物で10〜20cmの長さに切ります。とげで手を傷つけないよう、厚手の手袋をはめて作業します。
切り口をよく乾かす
切った枝は風通しのよい日陰に置き、切り口が乾いてふさがるまで数日から1週間ほど待ちます。湿ったまま挿すと腐ります。
乾いた用土に挿す
水はけのよい乾いた用土に挿し、数日たってから水を与え始めます。2〜3週間ほどで根が出て、新しい葉が伸び始めます。

枝を切った親株の切り口も、乾くまでは水がかからないようにします。切り口の下から新しい枝が出て、株の形が整います。

パキポディウムの挿し木・株分けに使うもの

鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。

  • 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
    規格の目安
    鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
    規格の目安
    口の細いガラス容器。中が見えるもの。

    根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。

  • 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)。

    根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
  • 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。

パキポディウムの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパキポディウムの育て方にまとめています。

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