肥料は薄く、生育期だけ
パフィオペディラムは根が細く、濃い肥料で先端が傷みやすい洋ランです。洋ラン用の液体肥料を規定の二〜三倍に薄め、新根と新葉が動く四月から十月に月二〜三回与えます。真夏の暑さで生育が鈍る時期と、冬の休眠期は与えません。置き肥を使うなら緩効性の洋ラン用を、春に一回だけ鉢の縁に置きます。
肥料が効いているかどうかは、新しい葉の幅で判断します。前の葉より狭く短い葉が出てきたら不足、葉が濃い緑で柔らかく葉先が枯れ込むなら濃すぎです。
置き肥を使う場合も、株元から離して鉢の縁に置きます。株元に触れると根や新芽を傷めます。液体肥料と置き肥を両方使うなら、液体肥料の回数を半分に減らして与えすぎを防ぎます。
| 時期 | 液体肥料の濃さ | 回数 |
|---|---|---|
| 4月〜6月 | 規定の二倍に薄める | 月に二〜三回 |
| 7月〜8月 | 規定の三倍に薄める | 月に一回、暑い日は止める |
| 9月〜10月 | 規定の二倍に薄める | 月に二回 |
| 11月〜3月 | 与えない | 水のみ |
肥料の与え方の手順
肥料は水やりの一回として与えます。乾いた植え込み材に肥料水をかけると濃度の刺激で根が傷むため、先に水を与えて湿らせてから、次の水やりの日に肥料を混ぜた水を与える順番にします。
肥料の効き目は二週間ほどで新葉の張りに現れます。与えたあとに葉先が茶色く枯れ込むなら濃すぎのサインですから、次回はさらに薄めます。
- 水やりの日に混ぜる
- 通常の水やりのうち、月に二〜三回を肥料入りの水に置き換えます。回数を増やすのではなく、置き換えます。
- 鉢底から流れるまで
- 肥料水も鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、植え込み材全体に行き渡らせます。少量ずつでは根の一部にしか届きません。
- 月に一回は水だけで流す
- 肥料の塩分が植え込み材にたまらないよう、月に一回はたっぷりの水だけで流します。根の先端が黒く止まったら塩分過多の合図です。
花芽が見えてから開花までは肥料を止めます。花が終わって新葉が動いたら再開します。
葉と株元の手入れ
葉の表面にほこりがたまると光合成が落ち、ハダニも付きやすくなります。月に一回、湿らせた布で葉の表裏を拭きます。株元の枯れた葉の付け根は、水がたまって腐りの入口になるため、乾いて茶色くなったら取り除きます。
葉を拭く作業は、病害虫の早期発見にもなります。裏を拭くときに白い綿や茶色の殻を見つけたらカイガラムシ、白いかすれがあればハダニですから、そのまま対処します。
- 葉を拭く
- 湿らせた柔らかい布で葉の表と裏を軽く拭きます。葉の付け根に水が入らないよう、外側に向かって拭きます。
- 枯れた下葉を外す
- 完全に茶色く乾いた下葉は、付け根を持って横に軽くひねると外れます。まだ緑が残る葉は残します。
- 株元の様子を見る
- 株元が黒ずんだり柔らかくなっていないか、月に一回は触って確かめます。異常があれば水を止めて風に当てます。
花後の管理
花は一〜二か月咲き続けますが、花弁の縁が茶色くなってきたら花茎を株元近くで切ります。長く咲かせすぎると株が消耗し、翌年の花が来ません。切ったあとは新しい葉と根が動き出しますから、通常の水と肥料に戻します。
花後は株が最も消耗しているため、二〜三週間は肥料を控えて水だけで様子を見ます。新葉が動き出したころが、肥料を再開する目安です。
| 状態 | 対応 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 花弁の縁が茶色くなる | 花茎を根元で切る | 開花から一〜二か月 |
| 切ったあと新葉が出る | 肥料を再開する | 花後二〜四週間 |
| 株元に新しい芽が見える | そのまま育て、株を大きくする | 春から初夏 |
花茎を切るときは葉を傷つけないよう、清潔なはさみで花茎だけを切ります。
元気がないときの原因の切り分け
新しい葉が出ない、葉にしわが寄る、葉先が枯れ込むといった不調は、水・肥料・光・温度のどれかが原因です。順番に確かめると絞り込めます。
確かめる順番は、まず根、次に温度、それから光と肥料です。根が傷んでいれば他をどう直しても回復しないため、迷ったら鉢から抜いて根を見ることから始めます。
原因を一つ直したら二週間ほど様子を見ます。新しい葉や根が動き出せば当たりで、変化がなければ次の原因に移ります。焦って同時にいくつも変えるのが最も遠回りです。
- 根を見る
- 鉢から抜いて根の色と硬さを確かめます。黒く柔らかければ根腐れで、植え直しが先です。白く硬ければ根は健康です。
- 温度を確かめる
- 斑入り葉なら十五度、緑葉なら十度を冬の夜に下回っていないか、株のそばに温度計を置いて確かめます。
- 葉の色で光と肥料
- 葉が黄ばんでいたら光が強すぎ、深い緑で垂れていたら光不足、葉先が枯れ込むなら肥料が濃いか乾燥です。一つずつ直します。
パフィオペディラムの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
パフィオペディラムの長く咲かせるコツは作物ページに
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