切る位置で二回目が決まる
豆苗は根元から切ってしまうと、それで終わりです。豆のすぐ上を見ると小さな芽が二つほど出ていて、ここを残して切ると十日ほどでもう一度収穫できます。買ってきた豆苗の袋にも同じ構造の芽があるので、料理に使う前に一度確かめてみてください。
残す芽が見えないときは、豆から三センチほど上を目安に切ります。低く切りすぎると芽ごと落とすことになり、高く切りすぎると食べられる部分が減ります。
| 状態 | 切る位置 | そのあと |
|---|---|---|
| 豆の上に芽が二つ見える | その芽より上 | 十日ほどで二回目が穫れる |
| 芽が見えない | 豆から三センチ上 | 芽が動けば二回目が穫れる |
| 根元ぎりぎりで切った | 芽が残らない | 二回目はない。新しく仕込む |
背丈と葉の枚数で採りごろを決める
収穫は背丈が十五センチから二十センチ、葉が三枚ほど開いたころです。日数では七日から十日ですが、部屋の明るさと温度で前後するので、姿を見て決めてください。
遅らせると茎の下のほうが固くなり、筋が口に残ります。伸びすぎて倒れ始めたら、それ以上待たずに穫り切ります。数日待てば量が増えると思っても、食感が落ちるほうが早いので、迷ったら早めに切るのが結果的に満足できます。
- 高さを測る
- 容器の縁から先端までが十五センチほどになったら収穫の目安です。指を広げた幅と比べると、毎回だいたい同じところで穫れます。
- 葉の開き方を見る
- 葉が三枚ほど開いて緑が濃くなったころが食べごろです。二枚のうちはもう少し待つと量が増えます。
- はさみで一度に切る
- 清潔なはさみで一気に切ります。手でちぎると豆ごと持ち上がり、残した芽まで抜けてしまいます。
切ったあとの容器はそのまま置いておきます。水替えを続ければ、残した芽が伸びて二回目の収穫になります。
二回目の育て方
一回目を切ったあとも、水替えと置き場所は変えません。三日ほどで残した芽が動き出し、十日前後で二回目の収穫になります。一回目より茎は細く、量も少なくなりますが、水替えを続けるだけで穫れるので手間に対する見返りは大きいです。
三回目は茎が糸のように細くなり、収穫できる量になりません。二回で切り上げ、容器を洗って新しい豆で仕込み直すほうが早く確実です。
- 切ったあとも水を替える
- 収穫した日も翌日も、これまでと同じように水を替えます。切り口から水が入って傷むことはないので、置き場所も変えずに続けてください。
- 日を空けずに見る
- 一日でも見ない日があると、そこで一気に進んでしまいます。朝の水替えのついでに姿を見る習慣にすると、判断が遅れません。
| 時期 | 見えること | 収穫の量 |
|---|---|---|
| 一回目 | 茎が太く葉が大きい | 仕込んだ量のとおり |
| 二回目 | 茎が細く葉が小さい | 一回目の六割ほど |
| 三回目 | 糸のように細い | 食べる量にならない |
収穫後の洗い方としまい方
切った豆苗は根がないので乾きやすく、そのまま置くと数時間でしんなりします。使う分だけ切り、すぐ使わないときは水気を軽く切って紙に包みます。
洗うのは使う直前で十分です。洗ってから保存すると水気が残り、袋の中でぬめりが出ます。切り口が茶色くなる前に使い切るのが基本です。
- 使う分だけ切る
- 全部切らずに、その日に使う分だけ切ると残りは容器の中で新鮮なままです。切った断面から傷むので、株のままのほうが持ちます。
- 紙に包む
- すぐ使わない分は、湿らせた紙で包んでから袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて置きます。二日から三日は持ちます。
- 使う直前に洗う
- 流水でさっと洗い、水気を切ってから調理します。洗ってからしまうと水気が残って傷みが早くなります。
食べ方で切る長さを変える
豆苗は生でも加熱でも食べられますが、部位で食感が違います。先のやわらかい部分はサラダ向き、下の茎は加熱して歯ごたえを出す使い方が向きます。生で食べるときは豆の独特の香りが強く出るので、少量から試すと好みがわかります。
少し伸ばしすぎて茎が固くなったときも、短く切って炒めれば気になりません。用途を先に決めてから切る長さを選ぶと無駄が出ません。
| 用途 | 使う部分 | 切り方 |
|---|---|---|
| サラダや和え物 | 先端から五センチ | そのまま。長さをそろえる |
| 炒め物 | 全体 | 三センチほどに切る |
| 汁物の彩り | 先端の葉 | 手でつまんで散らす |
| 固くなった株 | 下の茎も使う | 二センチに刻んで加熱する |
できが悪いときの原因と直し方
量が少ない、二回目が出ない、味が薄いといった不満は、切る位置と光の当て方でほとんど説明がつきます。次の仕込みで直せる点を確かめてください。豆苗は一巡が十日と短いので、一回ごとに一つずつ条件を変えて試すと、自分の部屋に合ったやり方がすぐ見つかります。
| 症状 | 原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 収穫量が少ない | 豆の量が足りない | 容器の底一面に敷きつめる |
| 二回目が伸びない | 切る位置が低かった | 豆の上の芽を二つ残して切る |
| 味も香りも薄い | 光に当てていない | 根が二センチになったら窓辺へ移す |
| 茎が筋っぽい | 収穫が遅れた | 二十センチを超える前に穫り切る |
豆苗の収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
豆苗の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は豆苗の育て方にまとめています。
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