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豆苗の日ごとの作業

豆苗の日ごとの作業|仕込みから七日から十日で収穫まで

豆苗の栽培イメージ

読むのに約 3

豆苗は月ではなく日で進みます。仕込みから収穫までの十日間、日ごとに何が見えて何をするかを表にまとめました。

十日で一巡する短い栽培

豆苗は仕込みから収穫まで七日から十日です。畑の野菜のように月で考える必要はなく、日ごとの変化を見て手を動かします。室温が二十度前後なら、この表のとおりに進みます。

冬に暖房のない部屋では二日から四日ずれ込みます。日数ではなく、根の長さと茎の高さを見て次の作業に移ると、季節がずれても迷いません。

時期室温の目安収穫までの日数
春と秋十八度から二十二度七日から十日
二十五度以上六日から八日。傷みやすい
十五度以下十二日から十四日

日ごとのやることカレンダー

乾燥えんどう豆から始めた場合の流れです。買った豆苗を再生させる場合は、浸水の工程がないので三日目から読み始めてください。

毎日する作業は水替えだけです。それ以外はその日に見えるものを確かめ、次に進むかを決める作業になります。日数はあくまで二十度前後の部屋での目安なので、寒い部屋では一日から二日ずつ後ろにずれると考えてください。

時期見えることすること
前日の晩豆は乾いてしわがある水に浸けて一晩置く
一日目豆がふくらんで張るすすいで容器に一段敷き、覆いをする
二日目白い根が少し出る水を替える。覆いは続ける
三日目根が二センチ、芽が立つ水を替え、明るい窓辺へ移す
四日目から五日目葉が開いて緑になる水替え。倒れた株を起こす
六日目から八日目背丈が十センチを超える水替え。収穫の高さを見て決める
九日目から十日目十五センチほどで葉が三枚豆の上の脇芽を残して切る

一日目と二日目でつまずきやすい

この二日で豆が沈んでいないか、水が濁っていないかを見ます。ここでつまずくと後の日数をかけても取り返せません。逆にここを越えれば、あとは水替えだけで収穫まで進むので、最初の二日だけは朝と晩の二回のぞくつもりでいてください。

二日目に根が全く見えないときは、豆が古いか浸水が長すぎた可能性があります。あと一日待って変化がなければ、新しい豆で仕込み直したほうが早いです。

豆の位置を直す
一段に敷いたつもりでも、水替えのときに豆が寄って重なります。指で広げ直して、すべての豆が水面から顔を出す状態にします。
濁りを見る
水替えの直後は透明でも、半日で白く濁るようなら替える回数が足りません。二日目から一日二回に増やします。
根の長さで判断する
二日目に根が一センチほど出ていれば順調です。全く出ていなければ一日待ち、それでも動かなければ仕込み直します。

覆いをかけている間は乾きやすいので、朝と晩に容器をのぞいて水がなくなっていないかを確かめてください。

六日目からは収穫の高さを見る

六日目を過ぎると一日で二センチほど伸びます。十五センチから二十センチで収穫すると、茎がやわらかく葉も開いた食べごろです。伸ばしすぎると茎が固くなり、倒れて折れます。

背丈は日数より部屋の明るさで変わります。暗い部屋だと細く長く伸び、明るい窓辺だと太く低く育ちます。日数ではなく姿を見て決めてください。

状態見えること判断
十センチ以下葉が二枚で立っているあと二日待つ
十五センチから二十センチ葉が三枚開き茎が太い収穫する
二十五センチ以上先が垂れて倒れる早く収穫する。茎は固い
白く細い光が足りない窓辺に移して二日置いてから穫る

続けて作るための段取り

一つの容器だけで作ると、収穫のあと十日ほど間が空きます。容器を二つ用意して五日ずらして仕込むと、常にどちらかが穫れる状態になります。

冷蔵庫の野菜室に乾燥えんどう豆を保管しておけば、思い立った日に仕込めます。豆は湿気で傷むので、袋の口を閉じて乾いた場所に置いてください。買ってから一年を過ぎた豆は芽の出方が悪くなるので、使い切れる量だけ買うのが確実です。

容器を二つ使う
五日ずらして二つの容器に仕込みます。片方を収穫するころにもう片方が伸び始めているので、切れ目なく食べられます。
収穫の日に次を浸ける
収穫した日の晩に次の豆を水に浸けておくと、翌朝そのまま仕込めます。段取りを決めておくと続きます。
豆を乾いた場所に置く
乾燥豆は湿気を吸うと芽が出にくくなります。袋の口を閉じ、流し台の下ではなく乾いた棚に置きます。

予定が狂ったときの立て直し

水替えを忘れた、収穫が遅れた、出かけて数日空けたといった場面は必ず起きます。捨てるべきか続けるべきかの線引きを決めておくと迷いません。

場面起きること立て直し方
一日水を替え忘れた水が濁り少し匂うよくすすいで続ける。次の日に匂いが残れば捨てる
三日以上空けた根元がぬめり茶色くなる食べずに捨てて容器を洗う
収穫が数日遅れた茎が固く筋っぽい先のやわらかい部分だけ使い、残りは加熱して使う
寒くて伸びない十日たっても十センチ以下暖かい部屋に移して三日から五日待つ

豆苗の栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

豆苗の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は豆苗の育て方にまとめています。

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