種類ごとの採りどき
エンドウは同じ株でも、何を食べるかで採る時期がまったく違います。サヤエンドウはさやが平らなうちに、スナップは実がふくらんでさやが張ったころに、実エンドウは中の豆が太ってから採ります。
目安は開花からの日数です。サヤ用は二十日前後、スナップは二十五日から三十日、実用は三十五日から四十日を見込みます。日にちと見た目の両方で判断すると外しません。
| 種類 | 開花からの日数 | 採りどきの姿 |
|---|---|---|
| サヤエンドウ | 20日前後 | さやが平らで中の豆が透けて見える |
| スナップエンドウ | 25日〜30日 | さやが丸くふくらんで張りが出る |
| 実エンドウ | 35日〜40日 | さやが太り、まだしわが出ていない |
採り遅れが株を終わらせる
エンドウの収穫でいちばん大事なのは、採り遅れないことです。さやを一つでも完熟させると、株は種ができたと判断して新しい花を減らします。二日に一度は必ず見回ります。
うっかり見落とすのは株の下側と、葉の陰に隠れたさやです。収穫のときは膝をついて下からも見上げ、採り残しがないか確かめます。見つけた熟したさやは、食べなくても外します。
- 二日に一度見回る
- 収穫が始まったら二日おきに株を見ます。三日空けるとスナップエンドウは硬くなり始めます。
- 下からも見上げる
- 膝をついて株の内側と下側を見上げます。葉の陰に隠れたさやが必ずいくつか残っています。
- 熟したさやは外す
- 見落として硬くなったさやは、食べなくても株から外します。残すと花付きが落ちます。
- はさみで軸を切る
- さやを引っ張ると茎ごと折れます。付け根の軸をはさみで切るか、片手で枝を押さえて外します。
収穫は朝のうちが向いています。夜のあいだに水分が満ちていて、甘みも歯ざわりもいちばん良い状態です。
スナップエンドウは張りで判断する
スナップエンドウは採りどきの幅が狭く、迷いやすい種類です。さやが丸くふくらんで、指で押すとぷりっと張り返す状態がいちばんおいしいころです。これを過ぎるとさやが硬くなり、筋も強くなります。
光にかざして中の豆の大きさを見るのも確かめ方の一つです。豆がさやの幅の半分ほどになっていれば適期で、豆どうしが押し合ってさやが角張っていたら採り遅れです。
- 指で押して張りを見る
- さやを軽く押して張り返せば適期です。ぶよっとやわらかいものはまだ早く、硬いものは遅れています。
- 光にかざす
- 太陽に透かして中の豆を見ます。さやの幅の半分ほどなら適期、角張って見えたら採り遅れです。
- 遅れたものは実として使う
- 硬くなったさやは、中の豆だけ取り出して豆ご飯や煮物に使えます。捨てる必要はありません。
実エンドウは太りきる前に採る
実エンドウは中の豆を食べるので、豆が十分太るまで待ちます。ただし待ちすぎるとさやにしわが寄り、豆の甘みが落ちて粉っぽくなります。しわが出る一歩手前が採りどきです。
さやの緑が濃く、表面につやがあるうちに採ります。白っぽくかすんできたら熟しすぎで、味は落ちます。採ったらその日のうちにさやから出して調理するのが、いちばんおいしい食べ方です。
- つやのあるうちに採る
- さやの表面につやがあり、緑が濃いうちに採ります。白っぽくかすんで見えたら熟しすぎです。
- しわの手前で判断する
- さやに縦のしわが出始めたら遅れています。しわが見えない状態で採るのが甘みの残る採りどきです。
- その日にさやから出す
- 収穫したらその日のうちにさやから出して使います。時間がたつと甘みがでんぷんに変わります。
保存と種の取り方
エンドウは収穫後の傷みが早い野菜です。サヤ用とスナップは袋に入れて冷蔵の野菜室で三日から四日、実エンドウはさやのまま入れて二日が目安です。長く置くなら、さっとゆでて冷凍します。
来年の種を採るなら、収穫の終わりごろに株を数本残し、さやが茶色くなって中で豆がからからと鳴るまで置きます。乾いたさやから豆を出し、乾いた紙袋に入れて冷暗所で保存します。
| 用途 | 方法 | 日持ち |
|---|---|---|
| すぐ使う | 袋に入れて野菜室へ | 3日から4日 |
| まとめて残す | さっとゆでて水を切り冷凍 | 1か月ほど |
| 来年の種にする | さやが茶色く乾くまで畑に置く | 紙袋で冷暗所に1年 |
収穫でつまずいたときの直し方
採り遅れ、硬いさや、途中で止まる収穫。エンドウの収穫まわりの困りごとは、原因がはっきりしているので次の週から取り返せます。
- さやが硬くて筋が強い
- 採り遅れです。中の豆だけ使い、次からは二日おきに見回って早めに採るようにします。
- 急に採れなくなった
- 熟したさやが残っています。全部外して追肥(育てながら足す肥料)を一回すると、二週間ほどで花が戻ります。
- さやが曲がって小さい
- 開花期の水切れか肥料切れです。株元にたっぷり与え、化成肥料をひとつまみ施します。
- さやの中が空
- 低温で受粉がうまくいきませんでした。気温が上がれば戻るので、そのまま採り続けます。
エンドウの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
エンドウの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエンドウの育て方にまとめています。
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