追肥は花が咲き始めてから
エンドウは根に付く菌の働きで窒素を得るので、育ち始めに肥料は要りません。追肥(育てながら足す肥料)は花が咲き始める三月下旬から四月に一回目、その三週間後に二回目を施します。
一回あたり化成肥料をひと株にひとつまみ、株元から十五センチ離した位置にまいて土と混ぜます。冬の間に追肥をすると茎が伸びて寒さに弱くなるので、二月までは施しません。
- 花が見え始めたら一回目
- つぼみが上がってきたころに施します。株元から十五センチ離した円周にまき、指で土と混ぜます。
- 三週間後に二回目
- 収穫が始まるころに二回目を施します。ここから収穫期が終わるまで三週間おきに続けても構いません。
- 葉の色で加減する
- 葉が濃い緑で大きすぎるなら肥料が効きすぎです。次の追肥を一回飛ばして様子を見ます。
冬の間の追肥は逆効果です。茎が伸びて霜で傷むので、寒さの残る二月までは施さないでください。
肥料が多いとつるばかり茂る
エンドウでよくある失敗が、葉とつるは立派なのに花が付かないという状態です。原因のほとんどは窒素のやりすぎで、前作の肥料が残っている畑でも起きます。元肥(前もって土に混ぜる肥料)は控えめが正解です。
こうなったら追肥を止め、水も控えめにして、株に実を付ける気にさせます。つるの先を摘むと養分が花のほうに回るので、伸びすぎた先端は切ります。
| 姿 | 考えられる原因 | 打つ手 |
|---|---|---|
| 葉が大きく花が少ない | 窒素が多すぎる | 追肥を止め、つる先を摘む |
| 葉が黄色く小さい | 肥料切れか根の傷み | 追肥を一回、根の色を確かめる |
| 下葉から黄色くなる | 根に水がたまっている | 畝の溝を掘って水を抜く |
水は開花期から切らさない
冬の間は水やりはほとんど要りません。むしろ湿りすぎると根が傷みます。水が必要になるのは花が咲き始めてからで、この時期に乾かすと花が落ち、さやが小さいまま止まります。
四月から五月は晴天が三日から四日続いたら、朝に株元へたっぷり与えます。株元に敷きわらを敷いておくと乾きにくくなり、雨のはね返りによる病気も減らせます。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 12月〜2月 | ほとんど不要 | 湿りすぎで根が傷む |
| 3月 | 乾いたら朝に少量 | 急に増やさない |
| 4月〜6月 | 3日から4日乾いたら朝に | 花落ちとさやの小型化を防ぐ |
冬越し中は触らずに守る
十二月から二月は生育がほぼ止まります。この時期にやることは、株元を守ることと風を切ることだけです。動かしたり肥料を足したりすると、かえって寒さの被害が広がります。
株元に土を寄せて茎の下半分を隠し、その上に敷きわらか落ち葉を敷きます。霜柱で株が持ち上がっていたら、晴れた日に軽く押さえて根を土に戻します。
- 霜柱の持ち上げを直す
- 朝に株が浮いていたら、日中に足で株元を軽く踏んで根を土に戻します。放つと根が乾いて枯れます。
- 敷き草を足す
- 敷きわらや落ち葉が風で減っていたら足します。厚さ五センチほどを保つと土の凍結がやわらぎます。
- 不織布は軽くかける
- 強い寒波の予報が出たときだけ不織布をかけます。常時かけると蒸れて茎が伸び、かえって弱ります。
容器で作るときの手当て
プランターならつるなしの種類を選びます。深さ三十センチ以上、六十五センチの箱に二株までにします。土が少ないので冬でも乾き、春には毎日の水やりが要ります。
培養土は新しいものを使い、使い回しはしません。マメ科は連作に弱く、去年の土をそのまま使うと途中で枯れます。追肥は薄めた液体肥料を二週に一回で足ります。
- 新しい土を使う
- 去年の土は使わず、新しい培養土を入れます。連作の影響がそのまま出て、途中で株が枯れます。
- 冬も乾きを確かめる
- 冬でも十日ほどで乾きます。土を触って乾いていたら、日中の暖かい時間に与えます。夕方に与えると凍ります。
- 春は毎朝与える
- 花が咲き始めたら、朝に鉢底から流れ出るまで与えます。一日でも切らすと花が落ちます。
- 液肥は二週に一回
- 薄めた液体肥料を二週に一回与えます。濃くすると根が傷み、つるばかり伸びる原因にもなります。
育ちが悪いときの切り分け
花が付かない、さやが小さい、株が途中で枯れる。エンドウの不調は肥料、水、連作のどれかに行き着きます。一つずつ確かめると原因がはっきりします。
- 葉ばかり茂って花が少ない
- 窒素が多すぎます。追肥を止め、水も控えめにして、伸びすぎたつるの先を摘むと養分が花へ回ります。
- 花は咲くがさやが太らない
- 開花期の水切れです。三日から四日乾いたら朝に与え、株元に敷きわらをして乾きを防ぎます。
- 春に急に枯れた
- 根を掘って色を見ます。茶色く傷んでいれば連作による立枯れです。その場所では二度と作りません。
- 下葉が黄色い
- 水がたまっているか肥料切れです。畝の溝に水がたまるなら掘って抜き、乾いているなら追肥を一回します。
エンドウの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
エンドウの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエンドウの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。