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シャクヤクの株分けで増やす

シャクヤクの株分け|秋に根株を分けて古い株を若返らせる

シャクヤクの栽培イメージ

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シャクヤクは株分けで増やします。時期は秋だけで、分け方と芽の数、植えた後の待ち方を整理します。

株分けをするかどうかの判断

シャクヤクは植え替えを嫌うので、増やしたいからといって毎年分けるものではありません。植えて七年から十年たって花が減ってきた、株の中心が枯れて空いてきた、場所を移す必要がある、という理由があるときだけ株分けをします。元気に咲いている株は動かさないのが原則です。

株の状態株分けの判断理由
植えて三年以内、よく咲くしない動かすと二年は花が減る
五年以上で花数が増えているしない充実期。そのまま
七年以上で花が減り中心が空くする老化。分けて若返らせる
場所を移す必要があるする(移植と兼ねる)秋に掘り上げ、この機会に分ける
根腐れで一部が傷んだする(傷んだ部分を捨てる)健全な部分を救う

時期は秋だけ

株分けは九月下旬から十月に行います。この時期は地上部の養分が根に下りきり、根株の上に翌年の芽ができています。春に分けると芽が動く時期と重なって根が付かず、そのまま枯れることが多くなります。葉がまだ緑でも、彼岸を過ぎれば分けて構いません。

地域株分けの適期目安
暖地10月〜11月上旬暑さが抜けてから
関東平野部9月下旬〜10月彼岸を過ぎたら
寒冷地9月中旬〜10月上旬土が凍る一か月前まで

分けた株は植えるまで乾かさないようにします。当日に植えられないなら湿らせた新聞紙で包んで日陰に置き、数日以内に植えます。

掘り上げ方

シャクヤクの根は太く深く、株から三十センチ以上横にも伸びています。株の周りを大きく掘って根を切らないように持ち上げます。地上部は地表から十センチほどで切っておくと作業がしやすくなります。掘り上げたら土を落として根株の全体と芽の位置を見ます。

茎を十センチで切る
掘る前に茎を地表から十センチほどで切り、株の位置と芽の場所が分かるようにします。
三十センチ外から掘る
株の中心から三十センチ以上離れた場所にスコップを入れ、周りを一周掘ってから底を切って持ち上げます。
土を落として乾かす
水で土を洗い流し、日陰で半日ほど置くと根が少し柔らかくなって割れにくくなります。
芽と根の位置を見る
根株の上に付いた赤い芽の数と、それぞれの芽にどの根がつながっているかを確かめてから分け方を決めます。

分け方は芽三つ以上

一株に赤い芽が三つから五つ、太い根が二本以上付くように分けます。細かく分けるほど数は増えますが、芽が一つや二つの株は花が咲くまでに三年以上かかります。切り口は清潔なナイフで作り、切り口が大きい場合は草木灰か殺菌剤をまぶして乾かしてから植えます。

切り分けたあとに芽の数を数えて、三つに満たない塊は無理に一株にせず、大きい塊に付けたまま植えます。数を増やすより、確実に咲く株を作るほうが結果的に早く庭が埋まります。

自然に割れる場所を探す
根株を見ると芽の間にくびれがあります。そこにナイフを入れると根を傷めずに分けられます。
芽三つと根二本以上
一株に赤い芽が三つ以上、太い根が二本以上残るように切ります。芽だけ、根だけの塊は育ちません。
腐った部分を捨てる
黒く柔らかい根、空洞になった古い中心部分は切り捨てます。白く固い根だけを残します。
切り口を乾かす
切り口に草木灰か園芸用の殺菌剤をまぶし、日陰で数時間乾かしてから植えます。湿ったまま植えると切り口から腐ります。

植え直しと待ち方

分けた株は新しい場所に、芽が地表から三センチから五センチの深さになるように植えます。植え付けの土作りと同じで、四十センチの穴に堆肥元肥(植え付け前に土に混ぜる肥料)を混ぜ、肥料が根に触れないよう十センチ土をかぶせてから据えます。翌春は花が少ないか咲かず、二年目から咲き始めます。

年数分けた株の様子することは
植えた年の秋冬根が張る水は植えた日だけ。冬は放任
一年目の春芽が数本、花は少ないつぼみを摘んで株を育てる
二年目本来の花が咲き始める追肥三回と支柱
三年目以降元の株に近い花数そのまま育てる

元の場所に植え直す場合も、土は新しく入れ替えます。古い土には病気の元や線虫が残っていることがあります。

株分け後に育たないときの原因と直し方

分けた株が翌春に芽を出さない、出ても細いときは、分け方か植え方に原因があります。掘り返すのは秋まで待ち、まず土をどけて芽の状態を確かめます。

状態原因直し方
芽が出ない芽のない塊を植えた、または腐った掘って確かめ、芽がなければ処分
芽は出たが細く花がない芽が一つか二つの小さな株正常。三年待つ
芽が黒く腐った切り口から腐った、深植え秋に掘り上げ腐りを切って植え直す
春に分けて枯れた時期の失敗秋にやり直す。残った株は動かさない

シャクヤクの挿し芽・株分けに使うもの

挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。

  • 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
    規格の目安
    赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
    規格の目安
    粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。

    根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。

  • 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。

    根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
  • 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。

シャクヤクの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシャクヤクの育て方にまとめています。

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