症状から原因を絞る
ペチュニアの不調は、花や葉の灰色のカビ、株元の腐り、新芽の縮れ、葉に開いた穴、葉の黄化の五つが大半です。どれも見た目で分かるので、株をよく見てから手を打ちます。とくに梅雨時の灰色かび病と株元の腐りは進みが早いので、毎朝の花がら摘みのときに株元まで見ます。
| 症状 | 疑う原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 花や葉に灰色の綿 | 灰色かび病 | 傷んだ花がらの周りから広がる |
| 株元が黒く柔らかい | 株元の腐り、過湿 | 触るとぐずぐず崩れる |
| 新芽やつぼみが縮れる | アブラムシ | 芽の先に小さな虫が集まる |
| 葉や花に穴、光る筋 | ナメクジ | 夜に懐中電灯で見ると見つかる |
| 葉が黄色く葉脈だけ緑 | 土の酸度が合わない | 新しい葉から出る |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に細かい点と糸 |
灰色かび病は花がらから
梅雨と秋の長雨に、しぼんだ花や傷んだ葉に灰色の綿のようなカビが付き、そこから茎や株全体に広がります。原因のほとんどは花がらの放置と株の蒸れです。薬より先に、傷んだ部分を取り除いて風を通し、花に雨を当てないことが効きます。
- 傷んだ花と葉を取る
- カビの付いた花や葉は茎ごと取り除き、株元に落とさず捨てます。落ちた花びらも拾います。
- 株を切り戻して風を通す
- 株が茂って風が通らないなら、三分の一ほど切り戻します。株元まで光と風が入ると新しい発生が止まります。
- 鉢を軒下へ
- 雨が続くなら鉢を軒下へ移し、花を濡らさないようにします。花壇なら花がらを毎日取ります。
- 広がったら殺菌剤
- 取り除いても広がるときは草花用の殺菌剤を晴れた日の午前中にかけます。花にかかると跡が残るので葉と茎を中心にします。
株元の腐り
株元が黒く柔らかくなり、株全体がしおれて倒れる症状です。深植え、水のやりすぎ、梅雨の蒸れで起こり、進むと株が抜けます。早く気づけば腐った枝を切って乾かせば回復しますが、株元の主茎まで腐っていたら、健康な枝を挿し芽にして作り直すほうが早いです。
| 状態 | 起きていること | 手当て |
|---|---|---|
| 一部の枝だけしおれる | その枝の付け根が腐り始め | 枝を付け根で切り、水を控える |
| 株全体がしおれ株元が黒い | 主茎まで腐った | 健康な枝を挿し芽にして作り直す |
| 土がいつも湿っている | 過湿 | 軒下に移し、乾くまで水を止める |
| 株元に土が盛り上がっている | 深植え | 株元の土を取り除いて茎を出す |
土が湿っているのにしおれているときは水切れではありません。水を足すと悪化するので、株元を確かめてから判断します。
アブラムシとナメクジ
春と秋の新芽とつぼみにアブラムシが付き、つぼみが縮れて開かなくなります。ナメクジは夜に花と葉を食べ、朝には穴と光る筋が残ります。どちらも見つけ次第取るのが基本で、増えてから薬に頼るより毎朝の見回りが効きます。
- 新芽とつぼみを見る
- アブラムシは柔らかい新芽とつぼみの間に集まります。見つけたら指でつぶすか、株元に注ぐ水で洗い流します。
- 夜にナメクジを探す
- 花に穴が開いていたら夜に懐中電灯で株元と鉢の裏を見ます。見つけたら割り箸で取ります。
- 鉢の下を乾かす
- ナメクジは鉢の裏や受け皿に潜みます。鉢を台に乗せて底を乾かすと寄り付きにくくなります。
- 増えたら薬
- アブラムシが減らないときは草花用の殺虫剤、ナメクジには誘引剤を株元に置きます。花にかからないようにします。
葉の黄化と生理障害
病気ではないのに葉が黄色くなることがあります。新しい葉が黄色く葉脈だけ緑なら土の酸度が合わずに鉄が吸えていない状態で、ペチュニア用の酸性寄りの土に植え替えると戻ります。下葉から黄色くなるなら肥料切れか水切れの繰り返しです。どちらかは、黄色くなる葉の位置で判断します。
| 見た目 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 新しい葉が黄色く葉脈だけ緑 | 土の酸度が高く鉄が吸えない | 酸性寄りの土に植え替える |
| 下葉から黄色く枯れ上がる | 肥料切れか水切れ | 液体肥料を週一回に戻し水を一定に |
| 葉の縁が茶色く乾く | 乾いたり湿ったりの繰り返し | 水やりの間隔をそろえる |
| 茎が長く伸び葉が薄い | 光不足 | 日向へ移し切り戻す |
薬を使うときの決まり
薬を使うときは草花用の殺菌剤か殺虫剤を選び、表示の濃度と回数を守ります。ペチュニアの花びらは薬液で変色しやすいので、花を避けて葉の表裏と茎にかけます。真夏の日中にかけると薬害が出るので、朝か夕方の涼しい時間に行います。同じ薬を続けると効きが悪くなるので、二種類を交互に使います。
- 花を避けてかける
- 花びらに薬液がかかると茶色く変色します。葉を持ち上げて葉裏と茎を中心にかけ、花には当てません。
- 涼しい時間に
- 朝か夕方の涼しい時間にかけます。三十度を超える日中にかけると薬害で葉が傷むので、真夏は夕方が無難です。
- 同じ薬を続けない
- 有効成分の違う二種類を交互に使い、効かなくなったら種類を変えます。同じ薬を続けると効きが落ちます。
- まず取り除いてから
- 薬は最後の手段です。傷んだ花と葉を取り、風を通し、水のかけ方を直しても止まらないときに使います。
ペチュニアの長く咲かせるコツは作物ページに
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