株姿と花の大きさで選ぶ
ペチュニアは品種の幅がとても広く、こんもりまとまる小輪から、一株で一メートル近く広がる大輪まであります。ハンギングや鉢なら垂れるタイプ、花壇なら横に広がる強健なタイプ、寄せ植えなら小輪でまとまるタイプが向きます。買う前に、どこに植えるかを決めてからラベルの株姿を見ます。
| 用途 | 向く株姿 | 目安 |
|---|---|---|
| 花壇に広く植える | 横に広がる強健タイプ | 株間三十センチ、一株で五十センチ以上に広がる |
| 鉢やプランター | こんもりまとまるタイプ | 八号鉢に一株、六十センチプランターに三株 |
| ハンギング | 枝が垂れるタイプ | 一鉢に二〜三株、乾きやすいので水に注意 |
| 寄せ植え | 小輪で締まるタイプ | 他の草花を覆わない品種を選ぶ |
花が雨に弱い植物なので、軒下がある場所なら大輪、雨ざらしなら小輪か雨に強いと表示された品種を選ぶと失敗が減ります。
良い苗の見分け方
苗は三月下旬から六月に出回ります。花が多く咲いている苗は見た目が良いですが、茎が伸びきっていて植えたあと間延びしやすいです。節と節の間が詰まり、株元から枝が複数出ている苗のほうが、植えてから横に広がって花が増えます。
葉の色は濃い緑で、下葉が黄色くなっていない苗を選びます。ポットの底から根が少し見える程度が植え時で、根が真っ白に回りきった苗は植え付け時に軽くほぐす必要があります。
- 株元から枝が出ている
- 株元を見て、主茎のほかに脇から枝が二〜三本出ている苗を選びます。一本立ちの苗は植えてから摘心して枝を増やす手間がかかります。
- 節が詰まっている
- 茎の節と節の間が短く、葉が密に付いている苗が良い苗です。ひょろりと伸びた苗は日照不足で育ったもので、倒れやすく花が遅れます。
- つぼみが多い
- 咲いている花よりつぼみの数を見ます。つぼみの多い苗は植えてから花が途切れません。
- 葉に虫と粉がない
- 葉裏にアブラムシ、葉の表に白い粉がないか確かめます。売り場で病気や虫を持った苗は家でも治りにくいです。
植え付けの時期と土
植え付けは遅霜の心配がなくなる四月中旬から五月です。ペチュニアは酸性寄りの土を好むため、市販の草花用培養土か、ペチュニア用として売られている土を使うと簡単です。花壇に植えるなら、石灰を入れすぎず、腐葉土を混ぜて水はけを良くします。
日当たりは一日五時間以上が目安です。日陰では茎が伸びるばかりで花がほとんど咲きません。真夏の直射日光は嫌わないので、ベランダなら最も日の当たる場所に置きます。
植える場所を迷ったら、午後まで日が当たるかどうかを目安にします。午前だけの場所でも育ちますが、花数は日向の半分ほどになります。
| 場所 | 土 | 注意 |
|---|---|---|
| 花壇 | 腐葉土を混ぜた庭土 | 石灰を多く入れない、水はけを確保 |
| 鉢・プランター | 草花用培養土 | 元肥入りならそのまま使う |
| ハンギング | 軽い培養土 | 乾きが早いので保水材を混ぜてもよい |
| 古い土の再利用 | 向かない | 前年の病気と酸度の狂いが残る |
植え付けの手順
根鉢を軽くほぐして、浅めに植えます。茎の付け根を土に埋めると腐りやすいので、根鉢の表面が周りの土と同じ高さになるようにします。植えたら株元にたっぷり水を与え、一週間は乾かさないようにして根を張らせます。
- 根鉢の底をほぐす
- 根が回っていれば底の部分を軽くほぐし、根を少し広げます。回っていなければそのまま植えます。
- 浅く植える
- 根鉢の表面が土の面と同じ高さになるように置き、周りに土を入れます。茎の付け根を埋めると腐ります。
- 株間を取る
- 花壇なら株間二十五〜三十センチ、プランターなら六十センチに三株が目安です。詰めると蒸れて下葉が枯れます。
- 植えたら摘心
- 一本立ちの苗は植えたときに摘心(先端の芽を摘んで枝を増やす作業)をします。既に枝が出ている苗は摘みません。
- たっぷり水をやる
- 株元に鉢底から流れるまで水を与えます。花に水がかかると傷むので、葉の下から注ぎます。
植えたあと調子が悪いときの原因
植え付けから二週間たっても新しい葉が出ない、下葉が黄色くなる、株元が腐る、といった不調は、植え方か置き場所に原因があります。株元と土の湿り、日当たりの三つを見れば、深植え、過湿、光不足のどれかが分かります。
| 症状 | 原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 株元が黒く柔らかい | 深植えか過湿 | 腐った部分を切り、水を控える |
| 茎が長く伸び花が少ない | 光不足 | 日向へ移し、伸びた茎を切り戻す |
| 下葉が黄色く落ちる | 水切れの繰り返しか肥料切れ | 毎日土を見て、薄い液体肥料を与える |
| 葉が黄色く葉脈だけ緑 | 土の酸度が合わない | ペチュニア用の土に植え替える |
植え付け直後に花が全部しおれるのは環境の変化への反応で、株が元気なら二週間ほどで次のつぼみが上がります。
ペチュニアの苗づくりに使うもの
本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。
- ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
- 規格の目安
- 直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。
セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。
- 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
- 規格の目安
- ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。
上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。
種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。
- 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
- 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。
ペチュニアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はペチュニアの育て方にまとめています。
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