科: ナス科属: Petunia
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のペチュニアは「開花」の時期です。 9月の畑仕事を見る
ペチュニアを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
植えた日
初夏から秋まで長く咲きます。植えた日を残すと翌年の準備時期が決まります。
切り戻した日
梅雨前と真夏の 2 回、半分ほどに切ると秋まで咲き続けます。切り戻しの日と、その後の復活の早さを残します。
追肥の間隔
花数が多いぶん肥料を消費します。液肥の頻度と花つきを並べて残します。
花がら摘みの習慣
こまめに摘むほど咲きます。始めた日を残しておきます。
長く咲かせるコツ
ペチュニアを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
植えて2週間で先端を摘む
1本立ちのまま伸ばすと株の中心が空きます。早めに摘心してわき芽を4〜5本出させると、鉢を覆うように横へ広がります。
雨の当たらない軒下に置く
花弁が薄く、雨に打たれると溶けて灰色に傷みます。八重咲きはとくに弱いので、鉢は軒下やベランダの奥へ動かします。
酸性寄りの用土で育てる
土がアルカリ性に傾くと鉄を吸えず新芽が黄色くなります。ピートモスを含む培養土を使い、石灰は加えないでおきます。
こまめに挿し芽で更新する
摘んだ枝を挿すと2週間ほどで根が出ます。夏に株が疲れる前に若い苗を作っておくと、秋にもう一鉢きれいに仕立てられます。
水は朝のうちに与える
夏は昼過ぎに水切れして花が萎れます。朝に鉢底から流れるまで与えれば日中もつので、夕方の追加は控えめで済みます。
ペチュニアの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
野菜用より肥料分が控えめで、花を咲かせる草花に合います。まず 1 袋あれば足ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。リン酸の比率が高いもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで効くので、水やりのたびに考えずに済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を摘み続けるかどうかで、花期の長さが変わります。いちばん手に取る道具です。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口 外せる」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口を外せるもの。
花を濡らさずに株元へ注げます。花に水がかかると、その花は早く終わります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから足すほうが無駄になりません。
- 鉢は新品でなくてもかまいません。洗って日に当てれば繰り返し使えます。
ペチュニアの病害虫(19)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
アブラムシ類
主要害虫
時期 春〜初夏(4〜6月)出る場所 新芽・つぼみ出やすい条件 暖かくなる時期
症状 新芽やつぼみに群生し、べたつきます。すす病で黒くなります。
予防 植え付け時の粒剤や、こまめな観察。
対処 水で流すか捕殺します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
徒長
主要生理障害
時期 初夏〜盛夏(6〜8月)出る場所 茎・節間出やすい条件 梅雨の日照不足。切り戻しをしないとき
症状 茎が長く伸びて中心がスカスカになり、先端にしか花が咲かなくなります。
予防 梅雨前と夏に切り戻すのが基本の管理です。伸ばしっぱなしにしないこと。
対処 株の半分〜1/3 に切り戻し、追肥します。2〜3 週間で新しい枝に花が咲きます。
ペチュニアは切り戻しを 2 回すると秋まで咲きます。これが最大のコツです。
灰色かび病
主要病気
時期 梅雨(6〜7月)出る場所 花・茎出やすい条件 雨が続くとき。花がらを残したとき
症状 花が茶色く溶けるように傷み、灰色のカビが生えます。茎まで広がると株が枯れ込みます。
予防 ペチュニアは花が雨に弱い植物です。軒下に置き、花がらをこまめに摘みます。
対処 傷んだ花と茎を取り除きます。梅雨前に切り戻しておくと、株が蒸れずに乗り切れます。
ペチュニアの梅雨越しは「切り戻し」と「雨よけ」で決まります。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2
ヨトウムシ
主要害虫
時期 春〜秋(5〜10月)出る場所 葉・花出やすい条件 暖かい時期
症状 夜のうちに葉や花が食べられます。昼は株元に隠れています。
予防 株元の土を確認し、卵塊を取ります。
対処 夜に捕殺するか、株元を掘って探します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ヨトウガ
うどんこ病
よくある病気
時期 春・秋(5月、9〜10月)出る場所 葉出やすい条件 乾燥と株の混み合い
症状 葉に白い粉状のカビが広がります。
予防 切り戻しで風を通します。
対処 発病葉を取り除きます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59
褐斑病
病気一般的な内容
症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。
予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。
対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57
菌核病
病気一般的な内容
症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。
予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。
対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5
ネコブセンチュウ
害虫一般的な内容
症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。
予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。
対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
斑点病
病気一般的な内容
症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。
予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。
対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80
輪紋病
病気一般的な内容
症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。
予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。
対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22
記録されている病名(9)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
梅雨に株が蒸れて腐る
雨に弱い花です。梅雨前に切り戻して風通しを作り、軒下に移せると安心です。
夏に花が減って間延びする
切り戻し時です。思い切って半分に切ると、2〜3 週間で再び咲きます。
つぼみに穴が開いている
オオタバコガの幼虫です。つぼみを食べます。見つけたら取り除きます。
葉がベタつき黒くなる
アブラムシの排泄物にすす病が出ています。原因のアブラムシを退治します。
品種一覧(14)
Gadenin の作物マスタに登録されているペチュニアの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
さ1
は1
その他12
ペチュニアの動画ランキング
ペチュニアを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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