症状から原因を絞る
ポリシャスで起きる問題は数が限られます。葉の裏、枝の分かれ目、株元の三か所を見れば、虫なのか根なのか空気の乾きなのかを切り分けられます。
下の表で今の症状に近い行を選んでください。原因を決めないまま薬を使っても効かず、弱った株をさらに傷めるだけで終わります。
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめる場所 |
|---|---|---|
| 葉に細かい白い点、色があせる | ハダニ | 葉の裏を明るい光にかざす |
| 枝に白い綿や茶色い殻 | カイガラムシ | 枝の分かれ目と葉の付け根 |
| 葉がべたつき床が汚れる | カイガラムシの排せつ物 | 上にある葉の裏 |
| 株元が黒く柔らかい | 根腐れ | 鉢から抜いて根の色を見る |
葉先だけが茶色くなるのは空気の乾燥で、虫ではありません。虫と見分けるには、葉の裏に点や白い塊がないかを確かめます。
ハダニを止める
細かく切れ込んだ葉が重なるポリシャスは、ハダニが隠れやすい形をしています。暖房や冷房で空気が乾く時期に一気に増え、葉の色があせて落ちます。
- 葉の裏に水を当てる
- 風呂場で葉の裏にシャワーを当てて洗い流します。水に弱い虫なので、月に一度これをするだけで発生がかなり減ります。
- 毎日霧を吹く
- 乾く時期は朝に葉の裏を中心に霧を吹きます。空気が湿っているだけで増えにくくなり、薬を使わずに済みます。
- 風を通す
- 空気がよどむ場所ほど増えます。扇風機を弱く回すか、日中に窓を開けて株のまわりの空気を動かします。
- ひどい枝は切る
- 色があせた葉は元に戻りません。被害の集まった枝は付け根から切り、袋に入れて捨てて広がりを止めます。
薬を使うときは屋外へ出して散布し、乾いてから室内へ戻します。葉の裏にかからないと効かないので、下から吹き上げるようにかけます。
カイガラムシの取り方
枝の分かれ目や葉の付け根に、白い綿や茶色い殻のようなものが付きます。動かないので見落としやすく、気づいたときには広がっていることが多い害虫です。
- こすり落とす
- 歯ブラシや綿棒でこすって落とします。薬より確実で、数が少ないうちならこれだけで収まります。落とした虫は拾って捨てます。
- 隠れ場所を全部見る
- 枝の分かれ目、葉の付け根、支柱との接点が見落としやすい場所です。明るい場所で一枝ずつ確かめます。
- 幼虫の時期に薬を使う
- 五月から七月に動き回る幼虫が出ます。この時期に観葉植物用の殺虫剤を使うと効きますが、成虫の殻には効きにくいと考えます。
- 二週間後に見直す
- 取り残しから再び増えます。処理してから二週間後にもう一度全体を確かめ、見つけたら同じ手順をくり返します。
べたつきを放置すると黒いすす状のかびが出て葉が汚れます。虫を取ったあとは、ぬれた布で葉を拭いて残りを落とします。
根腐れの見分け方と立て直し
ポリシャスの根は細く、過湿にとくに弱い性質があります。土が湿ったままなのに葉が垂れるときは、根が水を吸えていないと考えて動きます。
| 状態 | 残せるか | やること |
|---|---|---|
| 根の一部が黒い、大半は白い | 残せる | 黒い根を切り、乾いた新しい土へ植える |
| 根がほとんど黒く崩れる | 株元は残せない | 硬い枝を切って挿し木でやり直す |
| 幹が水を含んで柔らかい | その部分は残せない | 硬い高さまで切り下げて処分する |
| 葉だけ垂れ根は白い | 残せる | 水切れなので与えて翌日確かめる |
植え直した直後は水を与えません。三日から五日乾かしてから少量ずつ与え、明るい日陰で回復を待ちます。
落葉が続くときの切り分け
ポリシャスの落葉は虫よりも環境が原因のことが多い症状です。直前に何が変わったかを思い出すと、原因はたいてい一つに絞れます。
| 落ち方 | 直前にあったこと | 対処 |
|---|---|---|
| 置き場所を変えた直後 | 環境の変化 | 元の場所に戻して動かさずに待つ |
| 下から順に黄色く落ちる | 水のやりすぎ | 間隔を空け、鉢の乾きで判断し直す |
| 葉先が茶色くなって落ちる | 空気の乾燥と風 | 毎日霧を吹き、風の直撃を避ける |
| 冬に少しずつ落ちる | 夜の冷え | 夜は窓から離して10℃以上を保つ |
葉が全部落ちても幹が硬く緑を保っていれば枯れていません。水を控えめにして春を待つと、五月ごろに新しい芽が吹きます。
予防でほとんど防げる
ここまでの手当ては、どれも早く見つけるほど軽く済みます。月に一度全体を見る習慣さえあれば、薬を使う場面はほとんどなくなります。
- 月に一度全体を見る
- 水やりのついでに葉の裏と枝の分かれ目を見る習慣を作ります。早く見つけるほど手当てが軽く済み、薬もほとんど要りません。
- 新しい株を隔離する
- 買ってきた株は二週間ほど離して置きます。虫を持ち込んでいても、ほかの鉢へ広がるのを防げます。
- 落ち葉を残さない
- 鉢の上に落ちた葉はすぐ取り除きます。湿ったまま残るとかびや小さな虫の住みかになります。
- 葉を洗う日を決める
- 月に一度、風呂場で葉を洗う日を決めておきます。ほこりが落ちて見た目が戻り、ハダニの予防にもなります。
ポリシャスの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はポリシャスの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。