暗くても枯れないが、斑は薄れる
ポトスが初心者向けと言われるのは、光の乏しい場所でも枯れないからです。ただし枯れないことと美しく育つことは別で、暗い場所の株は白や黄の斑が減り、しだいに緑一色の葉ばかりを出すようになります。
斑の部分には葉緑素がほとんどありません。光が足りないと株は光合成できる緑の面積を増やそうとするため、新しく出る葉から斑が抜けます。すでに開いた葉の斑が後から戻ることはありません。
自分の部屋のどこに当たるかは、昼に照明を消して新聞が読めるかどうかで確かめられます。読める明るさが下限の目安で、床に濃い影がくっきり落ちる場所は逆に明るすぎます。
| 置き場所 | 明るさの目安 | 斑の出方 |
|---|---|---|
| 東の窓辺 | 午前だけ日が差す | 斑が最もよく出る |
| 南や西の窓辺 | レースのカーテン越し | 斑は出るが夏は葉焼けする |
| 北の窓辺 | 一日やわらかい明るさ | 斑は出るが伸びは穏やか |
| 窓から3メートル奥 | 新聞が読める程度 | 新しい葉から斑が薄れる |
| 窓のない部屋 | 照明の光だけ | 緑一色になり葉も小さくなる |
斑が消えるのは病気ではありません。置き場所が暗いという合図なので、株を捨てずに明るい場所へ動かします。
明るい日陰を自分の部屋で特定する
- 手をかざして影を見る
- 置きたい場所で手をかざし、輪郭のぼんやりした影ができれば適所です。影がまったく出ないほど暗ければ斑は維持できません。
- 文字が読めるかで測る
- 昼間に照明を消し、その場所で本の文字が楽に読める明るさが下限です。顔を近づけないと読めないなら暗すぎます。
- 窓からの距離を測る
- レースのカーテン越しの窓から1メートル以内が理想です。2メートルを超えると、白い斑の多い株から先に緑化が始まります。
- 新芽の斑を古い葉と比べる
- 移動して一か月後、新しく開いた葉の斑を古い葉と見比べます。同じくらい入っていれば、その場所の明るさは足りています。
窓の向きごとの置き方
同じ部屋でも、窓ぎわと壁ぎわでは明るさが十倍以上違います。斑の白い株ほど窓に寄せ、緑の濃い株を部屋の奥に置くと、どちらも無理なく育ち部屋全体の見え方も整います。
| 窓の向き | 置き方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 南向き | レースのカーテン越し | 夏の直射日光では葉焼けする |
| 東向き | 窓際にそのまま置ける | 最も扱いやすく斑も保てる |
| 西向き | 窓から1メートル離す | 午後の強い日差しと熱に注意 |
| 北向き | 窓のすぐ近くへ寄せる | 斑の少ない品種を選ぶ |
床置きの鉢は同じ窓辺でも暗くなります。台に載せて窓の高さに近づけるだけで、斑の残り方が変わります。
緑一色になった株を戻す
- 先に明るい場所へ移す
- レースのカーテン越しの窓辺へ移します。いきなり直射日光に出すと葉焼けするので、一週間かけて段階的に明るさを上げます。
- 斑の残る節まで切り戻す
- 緑一色になったつるを、斑がしっかり入っている節の少し上で切ります。そこから出る新芽には斑が戻ってきます。
- 切ったつるは捨てない
- 緑一色のつるも水挿しで根が出ます。斑がないぶん丈夫なので、暗い場所に飾る株として別に育てるのが合理的です。
- 肥料を先に足さない
- 暗い場所で肥料を効かせると、間延びした緑の葉ばかり伸びます。明るさを直してから薄い液体肥料を再開します。
白の面積が広い品種ほど早く緑化します。置き場所の明るさを先に決めてから、そこに合う品種を選ぶ順序が確実です。
葉焼けと徒長を見分ける
強すぎる光では、葉の中央や縁が白っぽく抜け、やがて茶色く乾いた斑点になります。この部分は元に戻りません。真夏の南や西の窓辺、屋外の直射日光に置いたときに起きます。
- 葉焼けなら光を弱める
- 白く抜けた葉が増えたら、カーテンを一枚足すか窓から離します。傷んだ葉も光合成はするので、見苦しくなるまでは残して構いません。
- 徒長なら明るさを足す
- 徒長(節と節の間が伸びて葉が小さくまばらになる状態)は光不足の合図です。間延びした部分を切り戻し、明るい場所へ移すと詰まった姿の新芽が出ます。
- 屋外に出すなら慣らす
- 初夏に戸外へ出すなら日陰から始め、二週間かけて明るさに慣らします。いきなり外に出すと一日で葉が焼けます。
品種で必要な明るさが違う
白の面積が広い品種ほど光合成できる部分が少なく、成長が遅く、寒さにも弱い傾向があります。丈夫さを優先するならゴールデン、明るい窓辺を用意できるならマーブルクイーンという選び方になります。
| 品種 | 斑の入り方 | 必要な明るさ |
|---|---|---|
| ゴールデン | 黄色の斑が流れるように散る | 標準。北向きの窓辺でも育つ |
| マーブルクイーン | 白が葉の半分以上を占める | 最も明るさが要る。成長も遅い |
| エンジョイ | 白い斑が塊で入り葉は小さめ | 明るめ。締まった姿になりやすい |
| ライム | 斑はなく葉全体が黄緑 | 明るいほど色が冴える |
光が足りない部屋での工夫
- 植物用の照明を足す
- 窓から離れた場所では、植物育成用の照明を30センチほど上から一日十時間ほど当てると、斑を保ったまま育てられます。
- 二鉢を交代で飾る
- 窓辺と部屋の奥に置く鉢を二週間ごとに入れ替えます。飾りたい場所が暗くても、株を休ませながら維持できます。
- 鉢を回して向きを変える
- 週に一度、鉢を九十度回します。窓側にだけ葉が偏るのを防げ、つるの伸びる向きもそろって形が乱れません。
- 白い壁の近くに置く
- 白い壁や家具の反射でも明るさは稼げます。濃い色の家具に囲まれた場所より、同じ距離でも一段明るくなります。
照明を足す場合も、夜通し当てるのは避けます。人と同じで、暗い時間があるほうが葉の色は締まります。
ポトスの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
ポトスの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はポトスの育て方にまとめています。
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