乾く速さは鉢と置き場所で決まる
水やりを何日おきと決めると失敗します。ポトスの鉢が乾く速さは、鉢の材質と大きさ、風通し、季節で二倍以上変わるからです。まず自分の鉢がどれだけで乾くかを知り、日数ではなく土の状態で判断します。
素焼きの小鉢を明るい窓辺に置けば、夏は二、三日で乾きます。同じ株でも底穴の小さいプラスチック鉢を部屋の奥に置くと、乾くまでに十日以上かかることがあります。同じ間隔で与えれば後者は必ず根が傷みます。
| 条件 | 乾きやすさ | 見るところ |
|---|---|---|
| 素焼き鉢・小さい鉢 | 速い | 鉢の側面が白っぽくなる |
| プラスチック鉢・大きい鉢 | 遅い | 表面が乾いても中は湿る |
| 風の通る明るい窓辺 | 速い | 葉がわずかに動くか |
| 風の止まる部屋の奥 | 遅い | 受け皿に水が残る |
乾いたかは指と重さで確かめる
- 指を第二関節まで入れる
- 土に人差し指を第二関節まで挿し、抜いたときに土が付かず乾いていれば与えどきです。指先が湿って冷たければまだ待ちます。
- 鉢を持ち上げて比べる
- 水やり直後の重さを手で覚えておき、明らかに軽くなったら与えます。指では表面しか分からない大きな鉢ほど、この方法が確実です。
- 割り箸を挿しておく
- 鉢の縁近くに割り箸を挿し、抜いて濡れていれば待ちます。土をかき混ぜずに深い位置の湿りが分かるので、深い鉢に向きます。
- 与えるなら底から出るまで
- 与えると決めたら鉢底穴から流れ出るまで注ぎます。少量を毎日足すと表土だけが湿り、根が下へ伸びない浅い株になります。
受け皿にたまった水は必ず捨てます。溜めたままだと鉢底の根が常に水に浸かり、そこが根腐れの入口になります。
季節で間隔を切り替える
冬に夏と同じ間隔で与えるのが、最も多い枯らし方です。気温が下がると根が水を吸わなくなり、与えた水がそのまま鉢に残って根を傷めます。室温が15℃を下回ったら間隔を倍に空ける感覚で構いません。
| 時期 | 水やりの目安 | 判断の手がかり |
|---|---|---|
| 春(4〜6月) | 土の表面が乾いたら | 新芽が動き始めたら通常に戻す |
| 夏(7〜9月) | 乾いたらすぐ | 葉先が下を向いたら遅すぎる |
| 秋(10〜11月) | 乾いて一日おいてから | 気温20℃を切ったら減らす |
| 冬(12〜3月) | 乾いて三、四日おいてから | 室温10℃前後なら月に二、三度 |
根腐れは水ではなく酸素の不足
根腐れは水が多いこと自体ではなく、土の隙間が水で埋まって根が酸素を取れなくなることで起きます。だから毎日少しずつ与えるより、しっかり乾かしてから一度にたっぷり与えるほうが安全です。
疑うサインは三つあります。土が湿っているのに葉が垂れる、株元を指で押すとぐらつく、鉢土から酸っぱい匂いがする。葉が垂れたときに反射的に水を足すと悪化するので、まず土をさわって確かめます。
底穴のない鉢カバーへ直接植えるのは避けます。水の逃げ場がなく、丈夫なポトスでも二、三か月でだめになります。
根腐れした株を戻す
- 鉢から抜いて根を見る
- 白くて張りのある根は健全、黒や茶色でぐずぐずに崩れる根は傷んでいます。指でつまむと皮だけ残る部分は手遅れです。
- 傷んだ根を切り落とす
- 変色した根をはさみで切ります。半分以上落とすことになっても構いません。残した根の切り口が白ければ回復に向かいます。
- 葉も同じだけ減らす
- 根を減らしたら、つるも同じ割合で切り詰めます。吸える水の量に対して葉が多いままだと、残った根が消耗して結局枯れます。
- 一回り小さい鉢に植える
- 古い土は落とし、水はけのよい新しい用土で植え直します。元と同じ大きさの鉢に戻すと土が余り、また乾かない鉢になります。
- 一週間は水を控える
- 植え直した直後に一度だけ与え、その後は明るい日陰で乾かし気味に置きます。切り口が乾くまで過湿にしないためです。
無事な茎が一本でも残っていれば水挿しで作り直せます。全体が傷む前に、元気なつるを数本切って保険にします。
葉の変色から原因を切り分ける
古い下葉が一枚だけ黄色くなるのは寿命なので、取り除けば足ります。同時に何枚も黄色くなる、あるいは新しい葉まで黄色いときだけ、水の与え方と根の状態を疑います。
| 症状 | 考えられる原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 下葉から順に黄色くなる | 水の与えすぎか根詰まり | 土をさわり乾くまで待つ |
| 株全体が黄色く色あせる | 光不足か肥料切れ | 明るい窓辺へ移す |
| 葉先だけ茶色く枯れる | 乾かしすぎか空気の乾燥 | 間隔を詰め葉水を足す |
| 茶色い斑点が広がる | 冷えか夜に濡れた葉 | 夜間の温度と葉水の時間を見直す |
葉水と湿度の扱い
- 葉水は乾燥期の朝に
- 暖房で空気が乾く冬と真夏は、霧吹きで葉の表と裏を湿らせます。ハダニは乾いた葉裏につくので、裏側にかけるのが要点です。
- 水やりの代わりにしない
- 葉水では土に水は届きません。葉水をしたから水やりを飛ばす、という置き換えをすると株はじわじわ乾いて葉先から枯れます。
- 夜の葉水は避ける
- 気温の下がる夜に葉を濡らしたままにすると、茶色い斑点が出やすくなります。朝から昼のうちに済ませて乾かします。
- 月に一度は葉を拭く
- 湿らせた布でほこりを拭くと光の通りが戻ります。斑の白い部分がくすまなくなり、暗い部屋でも見え方が変わります。
ポトスの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
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