先に仕立てを決めてから切る
同じ株でも、垂らすのか支柱に登らせるのか、短く詰めてまとめるのかで切る位置が変わります。切ってから考えると、伸ばしたかった方向の芽まで落としてしまい、一年分の姿が決まってしまいます。
| 仕立て | 向く置き場所 | 主な手入れ |
|---|---|---|
| 垂らす | 棚の上や吊り鉢 | 伸びすぎた先端だけを間引く |
| 支柱に登らせる | 床置きの大きな鉢 | 節を支柱に留めて上へ誘引する |
| 切り戻して締める | 机や棚の上の小鉢 | 短く詰めて脇芽の数を増やす |
切る位置は節のすぐ上
- まず節を見つける
- つるの少し膨らんだ部分が節で、そこから葉と気根が出ます。節と節の間で切ると、残った茎がその節まで枯れ込みます。
- 節の5ミリ上で切る
- 節のすぐ上、5ミリから1センチのところで切ります。この位置を残すと、節の脇にある芽から新しいつるが伸び出します。
- よく切れる刃物を使う
- 切れるはさみで一度に切ります。つぶれた切り口は乾きにくく、そこから茎が黒くなって数節分だめになることがあります。
- 一度に三分の一まで
- 切る量は全体の三分の一までにとどめます。葉を一気に減らすと根とのつりあいが崩れ、新芽が出るまで余分に時間がかかります。
切り口から出る白い液で手がかぶれることがあります。作業後は手を洗い、切りくずを子どもやペットの届く場所に置きません。
垂らして伸ばす
- 先端は切りそろえない
- 垂らす仕立ては先端を伸ばすのが目的です。長さをそろえて全部切ると勢いが止まり、そこから出る枝が細く間延びします。
- 長さを段違いにする
- 三本に一本だけ短く切ります。長短が混ざると株元がすかず、下から見上げたときにも寂しく見えません。
- 株元がすいたら挿し戻す
- 株元の葉が減ってきたら、切ったつるを同じ鉢の空いた場所に挿します。そのまま根づき、株元の厚みが戻ります。
- 2メートルを超えたら更新
- 垂らせる長さには限りがあります。床に着くほど伸びたら半分ほどの位置で切り、若いつるに世代交代させます。
吊り鉢は根が乾きやすく、垂れたつるほど先に傷みます。水やりのとき、鉢を下ろして底から出るまで与えます。
支柱に登らせる
- 気根がつかめる支柱を選ぶ
- 水苔を巻いた支柱など、気根が食い込める素材を選びます。つるつるした棒では根が張れず、留め具を外した途端に倒れます。
- 支柱を湿らせておく
- 霧吹きで支柱を湿らせておくと、気根が伸びて自分でつかまります。乾いたままだと気根は伸びず、いつまでも自立しません。
- 節を支柱側に向けて留める
- 気根の出る節が支柱に触れる向きにして、麻ひもでゆるく留めます。締めすぎるとひもが茎に食い込んで枯れます。
- 登ると葉が大きくなる
- 上へ登った株は葉が一回り大きくなります。垂らした株の葉が小さいままなのは、下へ向かうと株が幼い姿を保つためです。
支柱仕立ては鉢が軽いと倒れます。深く重い鉢を選び、土を入れる前に支柱を鉢底まで差してから植え込みます。
切り戻して株を締める
- 株元に二、三節を残す
- 間延びした株は、株元から二、三節を残して思い切って切ります。残した節から新芽が出て、詰まった姿に作り直せます。
- 強い切り戻しは生育期に
- 強く切るのは5月から9月です。休眠する冬に切ると芽が動かないまま切り口が枯れ込み、そのまま茎を失うことがあります。
- 切った後は明るい場所へ
- 葉が減った直後は光の量が回復を左右します。暗い場所に戻すと新芽が細く間延びし、切る前と同じ姿に逆戻りします。
- 二週間で芽が動く
- 生育期なら二週間ほどで脇芽が見えます。一か月動かないときは、根詰まりか低温を疑って鉢の中と室温を確認します。
一度に丸坊主にせず、半分ずつ二回に分けると失敗しません。残した葉が根を養い、切った側の芽出しがかえって早くなります。
切る時期を外したときの立て直し
切る時期は、切ったあとに芽が出るかどうかで決まります。表の左から自分の月をたどれば、どこまで切ってよいか、外したときに何が起きるかまでが読み取れます。
冬に伸びすぎて邪魔なときは、切らずにつるを束ねてまとめておきます。春まで待てば同じ手間で新芽の出る位置を選べるので、待つこと自体が技術になります。
| 時期 | できる剪定 | 外したときに起きること | 立て直し方 |
|---|---|---|---|
| 5〜9月 | 強い切り戻しまで可能 | 切りすぎても脇芽で埋まる | 伸びた先を整えて待つ |
| 4月・10月 | 軽い整枝までにとどめる | 切り口が枯れ込むことがある | 枯れた先を節の上で切り直す |
| 11〜3月 | 傷んだ葉を取る程度 | 切り口から先が黒く枯れる | 春まで待ち生きた節で切る |
切ったつるを無駄にしない
- 水挿しにする
- 節を二つ以上つけて切り、水に挿せば根が出ます。捨てる前に、増やすか飾るかを決めてから片付けます。
- 親株の鉢に挿し戻す
- 同じ鉢の空いた場所に直接挿すと、株全体に厚みが出ます。株元がすいた鉢を立て直す最短の方法です。
- 花瓶で数か月楽しむ
- 葉のきれいなつるは、水を替えながら数か月もちます。根が出たら鉢に植えるか、そのまま水で育て続けられます。
切りくずを猫や犬が口にすると口の中が荒れます。かじる習性のある家では、作業後に床を確認してから終わりにします。
ポトスの剪定・仕立てに使うもの
室内の植物は、切ることで形を保ちます。切った枝がそのまま挿し木の材料になるのも鉢ものの利点です。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 小型 室内」
- 規格の目安
- 刃渡り 4〜5cm。バイパス式(刃が交差するもの)。
生きた枝を切るならバイパス式です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。
株を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。
- 支柱・ヘゴ棒探す言葉「ヘゴ棒 支柱 観葉植物」
- 規格の目安
- 鉢の深さ + 植物の高さ。つる性のものは水を含む素材の棒が向きます。
つるを這わせる植物は、支えがあると葉が大きくなります。垂らしたままだと葉が小さいままのことがあります。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き 薄手」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った薄手のもの。
切ると白い汁の出る植物があり、かぶれることがあります。厚い手袋だと細かい作業ができません。
- 柔らかい茎なら、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、鉢の観葉植物には要りません。
ポトスの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はポトスの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。