採りごろは直径で決める
採りごろは日数ではなく直径で決めます。土から出ている肩の直径が二センチから三センチになったら採り時です。天候で日数は前後するので、まいてから二十日たったら毎日見るようにします。
同じ日にまいても大きさはそろいません。大きくなった株から順に抜くと、残った株に日と場所が回って追いついてきます。全部を一度に抜く必要はありません。
- 肩の直径を見る
- 土から出ている赤い肩の幅を見ます。指の第一関節ほどの太さになっていれば採り時です。
- 大きい株から順に抜く
- 太った株を選んで抜きます。空いた場所ができると、残った株に光と土が回って追いついてきます。
- 葉の付け根を持って引く
- 葉をまとめて握り、真上にゆっくり引きます。土が固ければ株の周りを指でほぐしてから抜きます。
夕方より朝に採ったほうが水分が多く、パリッとした食感になります。
採り遅れると何が起きるか
適期を二日か三日過ぎると、根に筋が入り、辛みが強くなります。さらに置くと中に空洞ができ、皮が割れます。大きくしたいと待つほど味は落ちるので、小さめで採るほうが失敗しません。
採り遅れた株は生では辛くて食べにくいですが、加熱すると辛みが飛びます。煮物や汁物、炒め物に回せば無駄になりません。皮が固ければむいてから使います。
| 状態 | 見た目 | 食べ方 |
|---|---|---|
| 採りごろ | 直径二センチから三センチ、つやがある | 生でサラダや浅漬け |
| 少し過ぎた | 直径四センチ、皮が厚い | 加熱して煮物や汁物 |
| 大きく過ぎた | 割れ、空洞、筋 | 皮をむいて加熱、または処分 |
採ったらすぐ葉を切り分ける
抜いたあとも葉が根の水分を吸い上げるので、そのままにすると数時間でしなびます。採ったらその場で葉を根の上一センチほどで切り落とし、根と葉を別々に持ち帰ります。
根は洗わずに袋に入れて冷蔵庫の野菜室に置くと、一週間ほど持ちます。葉は柔らかく、その日か翌日までに炒め物や味噌汁に使います。
| 部位 | 保存の仕方 | 持つ期間 |
|---|---|---|
| 根 | 葉を落として袋に入れ野菜室 | 五日から一週間 |
| 葉 | 湿らせた紙に包んで野菜室 | 一日から二日 |
| 採りすぎた根 | 薄切りにして甘酢漬け | 冷蔵で一週間から十日 |
葉も立派な収穫物
ラディッシュの葉は柔らかく、根と同じくらい使えます。若い葉ほどくせがなく、油との相性がよいので炒め物やふりかけに向きます。虫食いの穴があっても、洗えば問題なく食べられます。
葉は根より早く傷みます。採ったその日か翌日までに使い切るつもりで、量を見ながら採ります。使い切れないぶんは塩でゆでて刻み、冷凍しておけます。
- 若い葉から使う
- 外側の固い葉より、内側の柔らかい葉が向きます。手で触ってごわつく葉は炒め物に回します。
- その日のうちに洗う
- 土と虫を落とすため、ボウルの水に浸して振り洗いします。水気を切ってから冷蔵庫に入れます。
- 余りは塩ゆでして冷凍
- さっとゆでて刻み、小分けにして冷凍します。味噌汁や炒め物にそのまま入れられます。
まき時をずらして長く穫る
一度に全部まくと、一度に採りごろになって食べ切れません。二週間おきに少しずつまくと、収穫も二週間おきに来ます。プランターなら一回に十本から十五本で十分な量です。
畝の空きが少ないときは、他の作物の株間や畝の肩にまく方法もあります。生育期間が短いので、次の作物の植え付けまでの空き時間を使えます。
- 二週間おきに一条ずつ
- 同じ畝を三つに区切り、二週間ずつずらしてまきます。まいた日を書いた札を立てておきます。
- 空き地に少しずつ
- 次の作物を植えるまでの空き時間に、畝の端や株間へまきます。二十日で片づくので邪魔になりません。
種を採って翌年にまく
数株を抜かずに残しておくと、とう立ちして白や薄紫の花が咲き、細長い莢ができます。莢が茶色く乾いたら刈り取り、乾かしてから中の種を取り出せば、翌年その種がまけます。
交雑しやすいので、近くに大根や他のアブラナ科の花があると形が変わることがあります。それでも家庭で作るぶんには十分で、まく量を気にせず使えるのが利点です。
- 数株を残す
- 収穫のとき、形のよい株を三つか四つ抜かずに残します。周りの畝の邪魔にならない端の株を選びます。
- 莢が乾いたら刈る
- 莢が茶色くなって振るとかさかさ鳴るころに、株ごと刈り取ります。雨に当てると中で芽が出てしまいます。
- 乾かして種を出す
- 風通しのよい日陰で一週間ほど乾かし、莢を割って種を取り出します。紙袋に入れて冷暗所で保管します。
花は菜の花に似た形で、そのまま摘んでサラダの彩りにも使えます。
収穫でつまずいたときの見分け
抜いたら根が細い、割れていた、中がすかすか、二股だった。原因はまき方と水と土に分かれ、次のまき方で直せます。抜いた株を並べて見比べると分かりやすいです。
- 根が細くて葉が大きい
- 間引き不足か肥料過多、日照不足のどれかです。次は株間五センチを守り、元肥を減らします。
- 中がすかすか
- 採り遅れです。直径三センチを超える前に採ります。次回はまく量を減らして食べ切れる本数にします。
- 根が二股に分かれた
- 土の中の石や未熟な堆肥が原因です。次は二十センチの深さまで耕して石を取り、完熟した堆肥を使います。
- 肩が緑色で固い
- 土寄せ(株元に土をかけて根を隠す作業)が足りず日に当たりました。味は落ちますが食べられます。次は間引きのたびに寄せます。
ラディッシュの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ラディッシュの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラディッシュの育て方にまとめています。
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