間引きの回数とタイミング
ラディッシュは生育が速いので、間引きも早く進みます。子葉が開いたら一回目、本葉が二枚になったら二回目で、この二回で終わりです。日数でいえばまいてから五日目と十二日目あたりが目安になります。
遅れると株どうしが押し合い、根が丸くならずに縦に伸びます。丸い根がほしいなら、この二回を予定に入れてしまうのが確実です。
| 時期 | 株の姿 | 残す間隔 |
|---|---|---|
| まいて五日ころ | 子葉が開いた | 二センチ |
| まいて十二日ころ | 本葉が二枚 | 五センチ |
| まいて二十日以降 | 根がふくらむ | 間引かない |
抜くのではなく地際で切る
隣り合った株は根がからんでいるので、引き抜くと残す株まで持ち上がります。混んだ場所ははさみで地際を切ると、残す株が動きません。空いている場所なら、株元を指で押さえて静かに抜きます。
抜いたあとは株元に土を軽く寄せ、根が浮いた株を落ち着かせます。ぐらついた株はそのまま太らないので、この一手間が効きます。
- 残す株を先に決める
- 子葉の形が整い、茎がまっすぐで太い株を残します。曲がった株や色の薄い株から抜きます。
- 混んだ場所ははさみで
- 根がからんでいる場所は、抜かずに地際ではさみを入れます。残す株の根を傷めずに済みます。
- 土を寄せて水を与える
- 間引いたあと株元に土を寄せ、軽く水を与えて根と土を落ち着かせます。株が倒れていれば起こします。
間引いた芽はそのまま食べられます。かいわれのような辛みがあり、サラダや味噌汁に向きます。
株間五センチが根の丸さを決める
最終的な株間は五センチです。三センチでは根が押し合って細長くなり、八センチ以上あけても根は大きくならず、畝が無駄になります。指を二本並べた幅が、ちょうど五センチの目安です。
大きめの品種や、直径三センチ以上にしたいときだけ六センチにします。二十日大根と呼ばれる小型の品種なら五センチで十分です。
- 指二本で測る
- 人差し指と中指を並べた幅が五センチ前後です。物差しを持ち出さなくても、この目安で間隔が決まります。
- 列の端も同じ間隔で
- 端の株は空きが多いぶん太りますが、隣が空いていれば列の内側と同じ間隔にそろえます。
プランターの間引きは早めに
プランターは土の量が限られるので、混み合ったままだと根が張れず、露地よりも早く生育が止まります。露地で五日目にする一回目を、三日目から四日目に済ませるくらいの気持ちで進めます。
容器では株間五センチを守ると、六十五センチのプランターに二条で二十本から三十本が入ります。欲張って四十本にすると、どれも小指ほどで止まります。
- 三日目から四日目に一回目
- 子葉が開いたら二センチ間隔にします。容器では日が当たる面積の取り合いが早く始まります。
- 十日目に株間五センチ
- 本葉が二枚になったら最終間隔にします。指を二本並べた幅が五センチの目安で、物差しがなくても決められます。
- 土が減ったら足す
- 水やりで土が下がったら、株元に培養土を足します。根が露出したままだと太りません。
間引きと追肥をまとめて済ませる
二回目の間引きのあと、条間に化成肥料をひとつまみずつ置き、土と混ぜながら株元へ寄せます。追肥(育ちの途中で足す肥料)はこの一回だけで、収穫までに与えるのはこれで終わりです。
生育期間が短いので、元肥(植える前に混ぜておく肥料)がしっかり入っていれば追肥をしなくても穫れます。葉の色が薄いときだけ足すと考えておけば十分です。
- 葉の色を見て決める
- 葉が薄い黄緑なら足します。濃い緑なら足しません。肥料が多いと葉ばかり茂って根が太りません。
- 条間にひとつまみ
- 株元に直接まかず、列と列の間に少量を置きます。根に触れると傷むので、必ず離して置きます。
間引き菜を無駄にしない
間引いた芽はそのまま食べられます。子葉のころのものは柔らかく、本葉が二枚のころのものは大根の芽らしい辛みが出ます。捨てずに持ち帰ると、収穫の前から食卓に出せます。
傷みやすいので、その日のうちに使い切ります。土が付いたままだと早く傷むので、家に着いたらすぐ水で洗い、水気を切って冷蔵庫に入れます。
- 洗ってすぐ使う
- ボウルの水で振り洗いして土を落とし、水気を切ります。サラダや味噌汁の彩りに向いています。
- 畑に置いていかない
- 抜いた芽を畝に放っておくと、腐って虫を呼びます。持ち帰るか、畑の外で処分します。
間引き菜には根の先が付いています。細くても辛みがあり、薬味のように使えます。
間引きでつまずいたときの直し方
間引きが遅れた、抜きすぎて隙間ができた、残した株がぐらつく。どれも途中で気付けば取り返せるものばかりなので、あきらめて放っておくより手を打ったほうが結果がよくなります。株の姿を見て順に判断します。
- 間引きが遅れた
- 本葉三枚を過ぎていても、今すぐ株間五センチにします。細長くなった株は葉として使い、残した株の根を太らせます。
- 抜きすぎて隙間ができた
- その場所に新しく種をまきます。生育がずれるだけで問題はなく、収穫の時期が分散して都合がよくなります。
- 残した株がぐらつく
- 根が浮いています。株元に土を寄せて指で押さえ、水を与えます。倒れたままだと根が曲がります。
- 抜いた跡から虫が出た
- 土の中のネキリムシです。株元の土を五センチほど掘って探し、見つけたら取り除きます。
ラディッシュの間引きに使うもの
間引きで残す株を傷めないことがすべてです。抜くより切るほうが、残す株の根を動かしません。
- 先の細いはさみ探す言葉「園芸 はさみ 細かい作業」
- 規格の目安
- 刃先が細く、刃渡り 3〜5cm のもの。クラフト用のはさみでも足ります。
密に生えたところは、抜くと隣の根まで一緒に動きます。地際で切れば残す株が動きません。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
間引いた日を書いておくと、次の間引きまでの間隔と、生育の速さを判断できます。
- 手で抜けるうちに間引くなら、はさみは要りません。
- 間引いた芽は食べられる作物が多く、捨てる前に確かめる価値があります。
ラディッシュの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラディッシュの育て方にまとめています。
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