水は乾く前に少しずつ
ラディッシュの根が太る時期に、乾いた土へ急にたっぷりの水が入ると、中身がふくらんで皮が裂けます。土の表面が白くなる前に、少量を回数多く与えるのが基本です。
露地なら二日から三日に一度、プランターなら乾き具合を見て毎日か一日おきです。指を土に一センチ差し込んで湿り気がなければ与える、という決め方が分かりやすいです。
| 場面 | 水やりの間隔 | 一回の量 |
|---|---|---|
| 露地の春秋 | 二日から三日に一度 | 土が五センチ湿るまで |
| 露地の夏 | 毎日、朝のうちに | 同じ量を朝だけ |
| プランター | 土の表面が乾いたら | 底から流れ出るまで |
肥料は控えめでよい
ラディッシュは二十日から三十日で穫れるので、元肥(植える前に混ぜておく肥料)が入っていれば追肥はほとんど要りません。肥料が多いと葉が茂り、根に養分が回らずに太りません。
畝を作るときに、一平方メートルあたり堆肥を二キロ、化成肥料を一握りほど混ぜておけば足ります。前の作物の肥料が残っている畝なら、堆肥だけで十分です。
- 畝は二週間前に作る
- 堆肥と化成肥料を混ぜて耕し、二週間おいてからまきます。直前に混ぜると根が肥料に当たって傷みます。
- 追肥は二回目の間引きのとき
- 葉の色が薄いときだけ、条間に化成肥料をひとつまみ置いて土と混ぜます。株元には置きません。
- 未熟な堆肥は使わない
- 分解しきっていない堆肥は根を分かれさせ、また虫を呼びます。黒く土のようになったものを使います。
日当たりと風通しを確かめる
半日陰でも育ちますが、根を丸く太らせるには一日四時間から五時間の日照がほしいところです。日が足りないと葉柄だけが伸び、根は小指ほどで止まります。
ベランダでは、手すりの影に入る時間が長い場所を避けます。台の上に鉢を載せて高さを稼ぐだけで、日照時間が一時間から二時間増えることがあります。
- 日照時間を数える
- 朝と昼と夕方に見て、日が当たっている時間を足します。四時間を切る場所では細い根にしかなりません。
- 鉢の高さを変える
- 台や棚に載せて手すりの影から出します。それだけで日照が伸び、根の太り方が変わります。
室内の窓辺は明るく見えても日照が足りません。ラディッシュは屋外に置くほうが確実です。
土寄せで肩の割れと緑化を防ぐ
根が太ると肩が土から持ち上がります。そのままだと日に当たって固くなり、乾湿の差で割れやすくもなります。間引きのたびに株元へ土を寄せておくと、この二つをまとめて防げます。
土寄せ(株元に土をかけて根を隠す作業)は、指で条間の土をつまんで株元にかけるだけです。根の頭が少し隠れる程度で十分で、埋めすぎると葉の付け根が腐ります。
- 肩が見えたら寄せる
- 根の白い肩が土の上に出てきたら、条間の土を指でつまんで株元にかけます。頭が隠れれば十分です。
- 埋めすぎない
- 葉の付け根まで埋めると蒸れて腐ります。土をかけるのは根の白い部分までにとどめ、緑の葉柄は土から出しておきます。
プランターの水やりは露地と別に考える
プランターは土の量が少なく、晴れた日には半日で乾きます。露地と同じ感覚で二日に一度にしていると、乾湿の差が大きくなって根が割れます。朝に土を触って確かめる習慣を付けます。
与えるときは鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。少量を何度もかけると表面だけが濡れて、根のある深さまで水が届きません。表面が湿っているのに株が元気にならないときは、たいてい底まで届いていません。
置き場所によっても乾き方は変わります。コンクリートの上に直に置くと下から熱が伝わって乾きが早まるので、すのこや台の上に載せて風を通すと乾きがゆるやかになります。
- 朝に土を触る
- 指を一センチ差し込んで湿り気を見ます。冷たく湿っていれば与えず、乾いていれば与えます。
- 底から出るまで与える
- 受け皿に流れ出るまでたっぷり与え、たまった水はそのつど捨てます。ためたままにすると根が酸素不足で傷みます。
- 夏は朝夕の二回
- 気温の高い日は朝に与えても夕方には乾きます。葉がしおれる前にもう一度土を触り、乾いていれば与えます。
受け皿に水をためたままにすると根が酸素不足になります。水やりのあとは必ず捨てます。
育ちが悪いときの切り分け
葉ばかり茂る、根が太らない、辛すぎる。ラディッシュの不調は水と肥料と日照の三つで説明が付きます。順番に確かめると、次のまき方が決まります。
- 葉ばかりで根が細い
- 肥料が多すぎるか、間引き不足です。追肥をやめ、株間を五センチに広げます。次回は元肥を減らします。
- 根が丸くならず縦長
- 密植か土が固いのが原因です。株間を広げ、次回はまく前に二十センチの深さまで耕しておきます。
- 辛くて筋っぽい
- 乾燥と採り遅れが重なっています。水やりの間隔を詰め、直径二センチから三センチのうちに採り切るようにします。
- 葉が黄色く元気がない
- 肥料切れか水切れです。土を掘って湿り気を確かめ、乾いていれば水、湿っていれば薄い液体肥料を与えます。
ラディッシュの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ラディッシュの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラディッシュの育て方にまとめています。
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