時期で変わる水やりの加減
ラナンキュラスの水やりは、芽が出るまでは控えめ、葉が茂り始めたら普通、つぼみが上がってきたらやや多めというように、株の姿に合わせて変えます。一貫して守るのは、土の表面が乾いてから与えることと、夕方や夜には与えないことです。冬に夜まで湿っていると、土が凍って根と球根が傷みます。
鉢植えは指で表土を触って乾いていれば鉢底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。露地は根付いたあとはほぼ雨まかせで、冬に二週間以上晴れが続いたときだけ午前中に与えます。
| 時期 | 鉢植えの水やり | 露地の水やり |
|---|---|---|
| 植え付け〜発芽 | 表土が乾いたら少量 | 植え付け時のみ、その後は不要 |
| 12月〜2月(生育中) | 表土が乾いて二〜三日後に午前中 | 二週間以上の晴天が続いたら |
| 3月〜4月(開花期) | 表土が乾いたら毎朝確認して与える | しおれかけたら朝に |
| 5月(葉が黄ばむ) | 回数を減らし乾かしていく | 与えない |
元肥と追肥の基本
元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)は緩効性の化成肥料を規定量の半分程度に抑えます。球根は最初は自分の養分で育つため、多すぎると根が傷みます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は葉が五〜六枚に増えて株が動き出したころから始め、つぼみが上がるまで続けます。花の時期に肥料が切れると、二番花、三番花が小さくなります。
- 葉が五〜六枚で追肥を始める
- 十二月ごろ、葉が増えて株の形ができてきたら液体肥料を千倍に薄めて二週間に一回与えます。寒い時期でも根は動いています。
- つぼみが見えたら回数を増やす
- 二月下旬からつぼみが上がり始めたら、液体肥料を十日に一回に増やします。リン酸の多いものにすると花色が冴えます。
- 四月中旬で肥料を止める
- 花が終わりに近づき、葉が黄ばみ始めたら肥料をやめます。ここから先は球根を太らせる時期で、肥料より日光が大事です。
固形の置き肥を使うなら、鉢の縁に置いて球根から離します。球根に触れると腐りの原因になります。
日当たりと置き場所
ラナンキュラスは日光を好み、一日五時間以上日が当たる場所で育てると花茎が太くしっかり立ちます。冬の日照が足りないと葉ばかり茂って茎が細くなり、開花のときに花の重みで倒れます。鉢植えは季節で置き場所を変え、真冬は南向きの軒下、春は雨の当たらない明るい場所が理想です。
寒さには比較的強く、関東平野部の露地なら霜に当たっても枯れませんが、氷点下三度以下が続くと葉が傷みます。強い霜が予想される夜は不織布をかけるか、鉢なら軒下に移します。
- 真冬は南向きの軒下
- 日が当たり、霜が直接降りない場所に置きます。北風が当たる場所は葉が傷むので避けます。
- 開花期は雨を避ける
- 花弁が薄く雨で傷みやすいので、三月からは軒下や雨よけのある場所に移します。雨に当たった花は数日で茶色くなり、かびの入口になります。
- 夜の冷え込みは不織布
- 天気予報で氷点下三度以下が見えたら、夕方に不織布をかけて朝に外します。かけたままにすると日中に蒸れて葉が傷むので、朝に外すことを忘れないようにします。
茎が倒れる・葉ばかり茂るときの手当て
花茎が細くて花の重みで倒れる、葉が大きく茂るのに花が少ないといった姿は、日照不足か窒素の多い肥料が原因です。株の姿を見て判断し、肥料を変えるか置き場所を変えます。倒れた茎は切り花にして室内で楽しみ、株には次の花芽を上げさせます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 花茎が細く倒れる | 日照不足 | 日当たりへ移す、支柱を添える |
| 葉が大きく花が少ない | 窒素過多 | リン酸の多い液体肥料に変える |
| 葉が黄色く下から枯れる | 過湿で根が傷んだ | 水を減らし乾かし気味に |
| 葉がしおれ元に戻らない | 水切れか球根の腐り | 朝に水、戻らなければ球根を確認 |
プランターと鉢での管理
鉢植えは根の量が限られるため、露地より肥料切れも水切れも早く来ます。五号鉢に一球が基本で、六十センチのプランターなら三〜四球が目安です。培養土は草花用に赤玉土の小粒を二割混ぜて水はけを良くし、鉢底石は厚めに入れます。冬の水やりは午前中に済ませ、夕方には土が乾き気味になっている状態を保ちます。
- 鉢底石を厚めに
- 鉢の高さの五分の一ほど鉢底石を入れ、水がすぐ抜けるようにします。過湿による腐りを防ぐいちばん簡単な方法です。
- 液体肥料は二週間に一回
- 十二月から四月上旬まで、千倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。つぼみが見えたら十日に一回に増やします。
- 受け皿の水は毎回捨てる
- 受け皿に水が残ると根が常に湿って腐ります。水やりのあとは必ず捨てる習慣にします。
花後から掘り上げまでの水と肥料
四月に入って花が終わりに近づいたら、肥料は止めて水を徐々に減らしていきます。葉が黄色くなって倒れ始めるのが球根が休眠に入る合図で、ここで水をやり続けると球根が腐ります。五月中旬に葉が三分の二ほど枯れたら水を完全に止め、六月の掘り上げまで乾かします。
- 四月中旬から水を減らす
- 表土が乾いて三〜四日たってから与える程度に減らし、葉が黄ばむのを待ちます。この時期に水が多いと球根が太らず、翌年の花が小さくなります。
- 葉が三分の二枯れたら断水
- 五月中旬ごろ、葉の大半が黄色く倒れたら水を止め、雨の当たらない場所で鉢ごと乾かします。
ラナンキュラスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ラナンキュラスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラナンキュラスの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。