花の姿で摘む時期を決める
ラナンキュラスの花は一輪が一週間から十日ほど持ち、花弁が薄くなって外側から反り返り、中心がふくらんで見えてきたら終わりが近い合図です。この状態で花茎を根元近くから切り取ると、株は種を作る方向に養分を回さず、次の花茎を押し上げます。花が完全に散るまで待つと、花弁が株元に落ちて腐り、灰色かび病の入口になります。
最初の花は二月下旬から三月上旬に咲き、その後は次々と花茎が上がります。一株で十〜二十本咲かせる株もあり、摘み取りが遅れると株が疲れて後半の花が小さくなります。二〜三日おきに株を見回る習慣が、長く咲かせる基本です。
| 状態 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| つぼみが色づく | 開花まであと三〜五日 | そのまま、水切れに注意 |
| 花弁がふっくら開く | 見ごろ、七〜十日持つ | 雨に当てない |
| 外側の花弁が反り返る | 終わりが近い | 花茎を根元から切る |
| 花弁が茶色くなる | 遅い、かびの元になる | すぐ取り除く |
花がら摘みの切り方
花がらを摘むときは、花首のすぐ下ではなく、花茎の根元近くで切ります。花茎だけを残しても葉が出ることはなく、残った茎が枯れて見苦しくなるうえ、株元の風通しを悪くします。切るときは株元を見て、次に上がってきているつぼみを傷めないように角度をつけます。
- 花茎を株元近くで切る
- はさみで株元から二〜三センチ上の位置で切ります。手で引き抜くと球根まで動いて傷むので、必ず切ります。
- 隣のつぼみを傷めない
- 株元には次のつぼみが並んでいます。はさみの先を確かめてから入れ、隣の茎を切らないようにします。
- 切り口を株元に残さない
- 切った花がらは株の上に落とさず、袋に入れて捨てます。湿った花弁が葉に触れるとかびが出ます。
切り花で楽しむなら
ラナンキュラスは切り花としても人気で、つぼみがふくらんで色が見え始めたころに切ると、花瓶の中で一週間ほどかけて開いていきます。株にとっても花茎を早く切ることは負担が減ることになり、次の花茎が上がりやすくなります。朝の涼しいうちに切って、すぐに水に浸けるのが長持ちのコツです。
- つぼみが色づいて割れ始めたら切る
- 花弁の色が見え、外側が少し開いたころが最適です。固いつぼみのままでは開かないことがあります。
- 朝に切って深水につける
- 涼しい朝に根元近くで切り、すぐバケツの水に浸けます。下の葉を取り、一時間ほど深水に置くとしゃきっとします。
- 花瓶の水は毎日替える
- 茎が柔らかく腐りやすいので、水を毎日替えて茎の先を少し切り戻します。涼しい場所に置けば一週間持ちます。
茎が中空で折れやすいので、切ったあと持ち運ぶときは花を上にして垂直に持ちます。
花が咲かない・小さいときの原因
三月になってもつぼみが上がらない、咲いても花が小さいという姿には、それぞれ理由があります。植え付けが遅れて冬までに根が張れなかった、日照不足で葉ばかり茂った、肥料が切れた、球根が小さかったなどです。株の姿から原因を切り分け、今年できる手当てと来年の改善に分けて考えます。
| 見た目 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉は茂るがつぼみがない | 日照不足、窒素過多 | 日当たりへ移し、リン酸の多い肥料に |
| 花が小さく茎が短い | 植え付けの遅れ、球根が小さい | 液体肥料で追い、来年は早く植える |
| つぼみが茶色く枯れる | 水切れ、または灰色かび病 | 朝の水やり、病斑は取り除く |
| 花弁が縮れて開かない | アブラムシ、寒さの影響 | 虫を取り、寒風を避ける |
花の重みで倒れるときの支え
大輪の品種は花の直径が十センチを超え、細い茎で支えきれずに倒れることがあります。倒れてから起こすと茎が折れるので、つぼみがふくらんできたころに細い支柱を添えるか、株のまわりにリング状の支えを置いておきます。徒長(日照不足でひょろ長く伸びること)した株は特に倒れやすいので、日当たりの確保が先です。
- つぼみが見えたら細い支柱
- 花茎一本ごとに竹串ほどの細い支柱を添え、麻ひもをゆるく結びます。強く縛ると茎がつぶれます。
- 群植は周囲にリング支柱
- 複数株なら株のまわりにリング状の支柱を置き、茎が寄りかかれるようにします。自然な姿を保てます。
二番花以降を大きく咲かせる
一番花が終わってからが本番で、二番花、三番花を大きく咲かせるには肥料切れを防ぐことが大事です。花がら摘みのたびに株の姿を見て、葉色が薄くなっていたら液体肥料を十日に一回に増やします。四月中旬以降は気温が上がって花が小さくなり、株も休眠へ向かうので、ここで肥料を止めて球根を太らせる管理に切り替えます。
- 花がら摘みのあと液体肥料
- 一番花を摘んだ翌日に千倍の液体肥料を与えます。次のつぼみが上がる力になり、二番花も一番花に近い大きさで咲きます。葉色が濃いなら省きます。
- 四月中旬で切り替え
- 気温が二十度を超える日が続いたら花はあきらめ、葉を残して球根を太らせます。肥料は止めて日に当てます。
ラナンキュラスの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ラナンキュラスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラナンキュラスの育て方にまとめています。
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