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ラズベリーの苗選びと植え付け

ラズベリーの苗選びと植え付け|一季なりと二季なりの違いと広がらない植え方

ラズベリーの栽培イメージ

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ラズベリーは地下茎で広がり、放っておくと庭中に増えます。一季なりと二季なりの選び方と、広がりを抑える植え方をまとめます。

まず一季なりか二季なりかを決める

ラズベリーには、前年に伸びた枝に六月から七月に実がなる一季なり(フロリケーン)と、その年に伸びた枝の先に九月から十月に実がなり翌夏にも同じ枝で採れる二季なり(プリモケーン)があります。関東では梅雨と重なる一季なりより、秋に採れる二季なりのほうが実が傷まず、剪定も簡単です。

一本で実がなる自家結実性があり、受粉樹は要りません。苗は落葉期に出回る株か、春にポットで出るものを選びます。実がつくまでの年数が短く、二季なりなら植えた年の秋から採れるので、初めての果樹にも向きます。

タイプ実がなる時期と枝向いている人
一季なり(夏果)6〜7月、前年に伸びた枝実が大きく収量が多い。剪定に慣れた人
二季なり(秋果)9〜10月、その年の枝の先。翌夏も同じ枝で採れる梅雨を避けたい人。剪定が簡単で初心者向き
二季なりを秋だけ採る9〜10月のみ。冬に全部刈る手間を最小にしたい人

関東平野部では二季なりの秋果だけを採る育て方が最も失敗が少ないです。冬に全部刈るので剪定で迷いません。

品種の違い

苗で流通する品種は、二季なりの「インディアンサマー」「ヘリテージ」「サマーフェスティバル」、一季なりの「グレンアンプル」などです。とげのない品種もあり、狭い場所や子どもがいる家庭ではとげなしが扱いやすいです。黄色や黒の実の品種もあります。

品種タイプ・実の色特徴
インディアンサマー二季なり・赤入手しやすく丈夫。関東の定番
ヘリテージ二季なり・赤実がしっかりして日持ちがよい
サマーフェスティバル二季なり・赤とげが少なく暑さに強い
ファールゴールド二季なり・黄甘みが強く酸味が少ない
グレンアンプル一季なり・赤大粒で収量が多い。とげなし

植える場所と広がりを抑える工夫

ラズベリーは地下茎を伸ばして一メートル以上離れた場所からも芽を出します。地植えにするなら、深さ三十センチほどの板や波板を埋めて根の範囲を区切るか、最初から大きな鉢やプランターで育てると管理が楽です。日当たりを好みますが、関東の真夏の西日は葉焼けを起こすので、午後に日陰になる場所が理想です。

場所植え方注意
庭の一角深さ30センチの仕切り板で囲む毎年外に出た芽を抜く
畑の一列株間50〜60センチで並べ支柱を立てる列の外に出た芽を春に抜く
大きな鉢・プランター10号以上、深さ30センチ以上2年ごとに株分けして植え替える
ベランダ10号鉢に1株、支柱を立てる西日を避け、夏は鉢の温度に注意

地植えの植え付け手順

植え付けは落葉期の十一月から三月で、寒さの厳しい一月は避けます。ラズベリーは根が浅く広がるので、深く植えず、水はけのよい土に浅めに植えます。植え穴の土に腐葉土と元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)を混ぜ、植えたら地上部を二十から三十センチに切り詰めます。

土を作る
直径と深さ三十センチほどの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土をバケツ半分と緩効性肥料を一握り混ぜます。水はけが悪い場所は盛り土をして高植えにします。
浅めに植える
根鉢の上面が地面と同じか少し高くなる深さに植えます。深植えすると新しい芽が出にくくなります。
地上部を切り詰める
植え付け後に枝を二十から三十センチに切ります。根に力が回り、春に根元から新しい枝が出ます。
株元を覆う
わらやバークで株元を五センチほど覆います。根が浅いので、乾きと雑草を防ぐ効果が大きいです。

植え付けた年に出た新しい枝には、二季なりならその秋に実がつきます。一季なりは翌年からです。

鉢植えの植え方

鉢植えは十号以上の深めの鉢に一株が目安です。用土は赤玉土六に腐葉土四を混ぜ、緩効性肥料を少量加えます。支柱を三本立てて枝をまとめると、風で倒れず場所も取りません。二年ごとに株を抜いて、若い根茎を選んで植え直します。

鉢と土を用意する
深さ三十センチ以上の十号鉢に鉢底石を入れ、赤玉土六に腐葉土四の土を用意します。緩効性肥料を一つまみ混ぜます。
植えて支柱を立てる
根鉢を崩さず中央に植え、鉢の縁に支柱を三本立てます。枝が伸びたら支柱に沿わせてひもで軽く結びます。
水を与えて半日陰に置く
鉢底から流れるまで水を与え、一週間は半日陰に置いてから日なたへ移します。土の表面が乾いたらたっぷり与えるのを基本にし、根が浅いので鉢の表面をバークで覆います。

植え付け後に元気がないときの原因

春になっても芽が出ない、出た芽がしおれるといった問題は、植え付けの深さと水はけに原因があることが多いです。ラズベリーは根元の根茎から芽を出すので、株元を掘って白い根茎が生きていれば回復します。

症状原因手当て
春に芽が出ない深植え・根茎が乾いた株元の土を少し取り除き、水を切らさない
出た芽がしおれる水はけ不良で根腐れ高植えに植え直す。鉢は土を替える
葉が黄色く小さい肥料不足か日陰春に少量の追肥。日当たりを確かめる
葉が焼けて縁が茶色西日と乾燥午後に日陰になる場所へ。株元を覆う

ラズベリーの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

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