水やりは葉の艶と土の乾きで決める
サツキの根は地表近くに細かく広がるので、庭植えでも真夏は乾きます。葉が内側に丸まって艶を失ったら水切れの合図で、朝に株元へたっぷりやります。鉢植えは春から秋は表土が乾いたら鉢底から流れるまで、冬は乾き気味に保ちますが、常緑なので完全には乾かしません。
| 場面 | 水やりの目安 | 見て決める合図 |
|---|---|---|
| 庭植え一年目 | 雨が五日なければ株元にたっぷり | 葉が内側に丸まる |
| 庭植え二年目以降 | 真夏に十日雨がなければ | 葉の艶が失せる |
| 鉢植え・春〜秋 | 表土が乾いたら底から出るまで、真夏は朝夕 | 鉢を持ち上げて軽い |
| 鉢植え・冬 | 週一回程度、暖かい日の午前 | 土が乾いて二、三日たつ |
真夏の鉢は朝にやっても夕方には乾きます。夕方に葉が丸まっていればもう一回やり、それでも追いつかないなら鉢を午後の日陰へ移します。
肥料は花後と秋の年二回、控えめに
肥料は花が終わって刈り込んだ直後の六月から七月上旬にお礼肥、九月に秋肥の年二回で十分です。緩効性の固形肥料を株元から少し離してひとつまみ置きます。細い根は肥料に直接触れると傷むので、株元に山盛りにしたり、土に混ぜ込んだりしません。
肥料が多いと葉ばかり茂って花が減り、徒長(勢いよく長く伸びること)した枝が増えて形が乱れます。葉が濃い緑で大きく、枝が勢いよく伸びているなら翌年の肥料を半分にします。つぼみが色づく四月以降と、真夏、真冬は与えません。
- お礼肥は刈り込み直後
- 六月の刈り込みが終わったら、緩効性肥料をひとつまみ株元から十センチ離して置きます。刈り込みの前に与えると新芽が暴れます。
- 秋肥は九月中旬
- 残暑が引いたころに、お礼肥と同じ量を同じ位置に置きます。十月以降は与えず、冬に効かせません。
- 葉の色を見て翌年を決める
- 葉が濃く枝が太すぎるなら翌年は半分に、葉が黄緑で薄いなら腐葉土を株元に足します。
土の酸性を保つ
サツキはツツジの仲間で、酸性の土でないと鉄を吸えず、新葉が黄色くなって葉脈だけ緑に残ります。石灰をまいた花壇の隣、コンクリートの塀や基礎の際、水道水の硬い地域では徐々にアルカリに寄ります。株元に鹿沼土とピートモスを年一回混ぜ込み、腐葉土を敷いておくと酸性に保てます。
- 石灰を周囲一メートルにまかない
- 野菜と同じ花壇なら、サツキの周囲一メートルは石灰をまきません。雨で流れ込むだけでも葉が黄ばみます。
- 年一回、鹿沼土を混ぜる
- 三月か九月に、株元の土の表面を軽くかき、鹿沼土とピートモスを半々に混ぜたものを二、三センチ足します。
- 黄ばんだら酸度調整剤
- 新葉が黄色く葉脈が緑なら、ツツジ用の酸度調整剤か硫安をごく少量まきます。効き始めると次に出る葉から緑に戻ります。
鉢植えの土が白く固まってきたら、水道水の成分がたまってアルカリに寄っています。植え替えて新しい鹿沼土に替えるのが早いです。
鉢植えの植え替えと盆栽の管理
鉢植えは二年に一回、花後の六月か九月下旬に植え替えます。根が細かく鉢いっぱいに回るので、放置すると水がしみ込まなくなって夏に水切れします。根鉢の外側と底を三分の一ほどほぐして古い根を切り、鹿沼土の小粒で一回り大きい鉢か、同じ鉢に戻します。
盆栽仕立ての浅鉢は乾きが早いので、真夏は朝夕二回の水やりが要ります。植え替えは毎年か二年に一回、花後に根を三分の一切り詰めて同じ鉢に戻します。針金かけで枝を曲げるなら、花後から七月上旬に若い枝だけに行い、秋には外します。
- 二年に一回、花後か秋に
- 水がしみ込むのが遅くなったり、鉢底から根が出ていたら植え替えの合図です。六月の刈り込み後か九月下旬に行います。
- 根鉢の外側を三分の一切る
- 鉢から抜き、根鉢の外側と底の固まった根を三分の一ほどはさみで切り落とします。中心の根は崩しません。
- 鹿沼土で植えて日陰に二週間
- 鹿沼土の小粒で植え、たっぷり水をやって二週間は風の弱い日陰に置きます。新芽が動けば根付いています。
葉が黄ばむ、落ちるときの原因と手当て
葉が黄ばむ原因は、水切れ、根詰まり、土のアルカリ化の三つが大半です。新葉だけ黄色く葉脈が緑なら酸度、下葉から黄ばんで落ちるなら根の問題、全体が薄く黄緑なら肥料不足です。春から初夏に古い葉が黄ばんで落ちながら新芽が伸びるのは自然な入れ替わりで、手当てはいりません。
つぼみがついたのに春に開かず茶色く枯れるのは、冬の乾いた北風でつぼみが乾いたか、冬の水切れです。鉢は北風の当たらない場所へ移し、冬も乾いたら暖かい日の午前に水をやります。庭植えは株元に敷きわらをし、北側によしずを立てると防げます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 新葉が黄色で葉脈だけ緑 | 土のアルカリ化 | 鹿沼土・ピートモスを混ぜ、酸度調整剤 |
| 下葉から黄ばんで落ちる | 根詰まり・過湿・深植え | 植え替え、根鉢の肩を出す |
| 全体が薄い黄緑 | 肥料不足 | 六月と九月に置き肥 |
| つぼみが春に開かず枯れる | 冬の乾風・水切れ | 北風よけ、冬も乾いたら水 |
サツキの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
サツキの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサツキの育て方にまとめています。
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