一年の流れを表で見る
サツキは五月下旬から六月に咲き、花後すぐ刈り込み、夏に翌年の花芽を作って冬を越します。作業は六月の刈り込みと年二回の肥料、真夏の水やりが中心です。暖地は一、二週間早く、寒冷地は同じだけ遅く読んでください。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 乾いたら暖かい日の午前に水、北風よけ | つぼみが乾かないように |
| 3月 | 株元に鹿沼土を足す、枯れ枝の除去 | 新芽が動く前 |
| 4月 | つぼみの色づき、ツツジグンバイの卵に注意 | 肥料は与えない |
| 5月下旬〜6月 | 開花、花がら摘み、刈り込み、お礼肥 | 花が七割散ったら刈る |
| 7月上旬 | 刈り込みの最終期、植え替え、挿し木 | 新芽が固まる前 |
| 7月中旬〜8月 | 水やり、西日よけ、切らない | 花芽ができている |
| 9月 | 秋肥、植え替え、ツツジグンバイの見回り | 残暑が引いてから |
| 10〜12月 | 敷きわら、水を減らす | 葉に艶があれば順調 |
一月から四月:冬越しとつぼみを守る
冬は乾いた北風でつぼみと葉が乾いて傷みます。鉢は北風の当たらない軒下へ移し、庭植えは北側によしずを立てるか、株元に敷きわらを厚くします。常緑なので冬も水を吸っており、土が乾いたら暖かい日の午前に水をやります。夕方の水やりは夜に凍って根を傷めます。
三月は新芽が動く前に株元の土を軽くかき、鹿沼土とピートモスを二、三センチ足して酸性を保ちます。枯れ枝と飛び出た枝を手ばさみで抜く程度の整理はできますが、刈り込みはしません。四月はつぼみが色づき始める時期で、肥料は与えず、葉裏にツツジグンバイの卵がないか見ておきます。
- つぼみの艶で乾きを見る
- つぼみがしわになって艶を失っていたら乾いています。翌朝に株元へ水をやり、北風よけを足します。
- 三月に鹿沼土を足す
- 株元の表土を軽くかいて、鹿沼土とピートモスを半々に混ぜたものを二、三センチ足します。石灰は周囲一メートルにまきません。
- 四月は肥料を止める
- つぼみが色づき始めたら肥料は一切与えません。この時期の肥料はつぼみを落とし、花色を濁らせます。
五月から七月上旬:花と刈り込み
五月下旬から六月に咲きます。咲いている間は水を切らさず、散った花は指でつまんで付け根から取ります。花が七割ほど散ったら、残りを待たずに刈り込みを始めます。玉仕立てと生け垣は前年の面より一センチ外側で刈り、自然な形の株は伸びすぎた枝を分かれ目で切って内側を間引きます。
刈り込みが終わったらお礼肥をひとつまみ。植え替えと挿し木もこの時期にします。七月上旬が刈り込みと植え替えの最終期で、それ以降は花芽ができ始めるので枝を切りません。
- 花が七割散ったら刈る
- 全部散り終わるのを待たず、七割散った時点で花がら摘みと刈り込みを始めます。六月中に終えるのが目安です。
- 刈り込み直後にお礼肥
- 刈り終わってから、緩効性肥料をひとつまみ株元から十センチ離して置きます。刈る前に与えると新芽が暴れます。
- 七月上旬までに植え替え
- 鉢植えの植え替えと挿し木は七月上旬までにすませます。新芽が固まってからでは根付きが悪くなります。
七月中旬から十月:花芽を守る
夏は花芽が新芽の先で育つ時期です。枝を切らず、水切れさせないことだけ守ります。根が浅いので真夏は庭植えでも乾き、葉が内側に丸まったら朝にたっぷり水をやります。鉢は朝夕二回、西日の強い場所なら午後は日陰へ移します。株元の敷きわらは切らしません。
九月に残暑が引いたら秋肥をひとつまみ置きます。ツツジグンバイが夏から秋にかけて葉裏につき、葉の表が白くかすれるので、九月にもう一度葉裏を見回ります。九月下旬から十月は植え替えの二回目の適期です。十月以降は水を減らし、肥料は与えません。
- 葉の丸まりで水をやる
- 葉が内側に丸まって艶がなければ水切れです。翌朝に株元へたっぷりやります。夕方までに戻る程度なら不要です。
- 九月に秋肥と葉裏の見回り
- 残暑が引いたら緩効性肥料をひとつまみ。同時に葉裏を見て、黒い点や小さな虫があればツツジグンバイなので水で流します。
- 花芽の数を確かめる
- 十月に枝先を見て、先端に丸くふくらんだ芽があれば花芽です。細くとがった芽ばかりなら、翌年の花は少なめです。
十一月から十二月と、時期を逃したときの手当て
十一月からは水を減らし、株元に敷きわらを厚くして冬に備えます。鉢は霜と北風の当たらない場所へ。落ち葉が株元にたまったら軽く片付けますが、腐葉土代わりに薄く残しておいても構いません。この時期は枝を切りません。
六月の刈り込みを逃して七月中旬以降になってしまったら、その年は刈らず、飛び出た枝を一本ずつ根元から抜くだけにとどめます。花芽を落として翌年咲かなかったときは、株は無事なので、次の六月の刈り込みを軽くして枝を伸ばし、翌々年に備えます。植え替えを逃したら九月下旬まで待ちます。
| 時期 | まだできること | あきらめること |
|---|---|---|
| 7月中旬〜8月 | 飛び出た枝を一本ずつ抜く、水やり | 刈り込み全般 |
| 9月下旬〜10月 | 植え替え、秋肥 | 枝を切ること |
| 11月〜3月 | 枯れ枝の除去、鹿沼土の補充 | 翌年の花を目的にした剪定 |
| 花芽を落とした翌年 | 六月に軽く刈って枝を伸ばす | その年の花 |
サツキの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
サツキの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサツキの育て方にまとめています。
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