追肥は開花が始まったころに一回
ゴマは元肥(前もって入れる肥料)が入っていれば、追肥(育ちの途中で足す肥料)は一回で足ります。草丈が三十センチほどになり、下のほうに花が付き始めたころ、条間に化成肥料をひと握りの半分ほど施して土と混ぜ、株元へ寄せます。
葉が濃い緑で茎が太く、株が大きく育っているなら追肥を飛ばして構いません。窒素が多いと草丈が伸びすぎて風で倒れ、さやも付きにくくなります。
| 姿 | 追肥 | 理由 |
|---|---|---|
| 葉が黄ばんで草丈が低い | ひと握りの半分を施す | 肥料切れ |
| 葉が濃い緑で茎が太い | 施さない | 十分に足りている |
| 茎が細く上ばかり伸びる | 施さずに土寄せ | 肥料過多で倒れやすい |
水やりは発芽までと極端な乾きだけ
ゴマは根が深く伸びるので、根付いてしまえば乾きに強い作物です。露地なら雨だけでほぼ育ちます。ただし梅雨明け後に晴天が二週間続き、日中に葉がしおれて夕方も戻らないようなら、朝に条間へたっぷり与えます。
逆に水のやりすぎは立ち枯れの原因です。とくに梅雨の長雨で畑が湿り続けると根が傷みます。畝の間に水がたまるなら、溝を掘って外へ逃がします。
- 葉のしおれを見る
- 日中しおれても夕方に戻れば水は要りません。夕方も戻らない日が続いたら翌朝に与えます。
- 与えるなら条間にたっぷり
- 株元でなく条間に、深くしみ込むまで与えます。少しずつ毎日与えると根が浅くなります。
- 長雨は水を逃がす
- 畝の間に水がたまったら、端に溝を切って畑の外へ流します。一日以上水に浸かった株は根が傷むので、その後の水やりも控えます。
草丈三十センチで土寄せして倒れを防ぐ
ゴマは草丈が一メートルから一メートル半になり、さやが付くと上が重くなって風で倒れます。草丈三十センチと六十センチのころに土寄せ(株元へ土を盛ること)をしておくと、根元が固まって倒れにくくなります。
台風のころにはさやが付いた重い株になります。畝の両端に支柱を立て、ひもを株の高さの半分あたりに張っておくと、倒れても起こしやすくなります。
- 追肥と一緒に土寄せ
- 追肥のあと、条間の土をくわで株元へ寄せます。株元が五センチほど埋まる程度が目安です。
- 六十センチでもう一回
- 草丈が六十センチを超えたら、もう一度株元へ土を寄せて根元を固めます。寄せた土は手で軽く押さえ、雨で流れないようにします。
- 風の強い畑はひもを張る
- 畝の両端に支柱を立て、ひもを高さ五十センチほどに張ります。株が寄りかかれる程度で十分です。
草取りは初期の一か月が勝負
ゴマは発芽から一か月ほどは生育が遅く、雑草に負けやすい時期です。この間に二回ほど条間の草を取っておくと、あとは草丈が伸びて葉が日陰を作り、雑草は目立たなくなります。
草取りのときに株元の土を動かしすぎると根を傷めます。株のすぐ近くは手で抜き、条間だけくわで削るようにします。雨上がりの土が柔らかい日に済ませると、根を残さず抜けます。
- 本葉四枚のころに一回目
- 一本立ちにするときに、条間の草も一緒に削ります。小さいうちなら手早く済みます。削った草はその場に置かず、畝の外へ出します。
- 草丈三十センチで二回目
- 追肥と土寄せに合わせて草を取り、寄せた土で小さな草を埋めてしまいます。ここを過ぎれば葉が広がって草は目立たなくなります。
プランターは深さと風対策が要る
ゴマはプランターでも育ちますが、根が深く伸びるので深さ三十センチ以上の容器が要ります。標準の六十センチプランターなら二株が目安です。土が少ないぶん乾きやすく、夏は朝に土を触って乾いていたらたっぷり与えます。
草丈が一メートルを超えるので、プランターごと倒れることがあります。壁際に置くか支柱を立て、株を軽く結んでおきます。ベランダなら風の抜ける手すり際を避けます。
- 深い容器に二株
- 深さ三十センチ以上のプランターに、株間二十五センチで二株植えます。三株入れると根が絡み、どれも小さくなります。
- 朝に土を触る
- 表面が乾いていたら鉢底から流れるまで与えます。受け皿の水は捨てます。真夏は朝に与えても夕方にしおれることがあり、そのときは夕方にも少し与えます。
- 支柱に結ぶ
- 草丈五十センチで支柱を立て、ひもでゆるく結びます。さやが付いたら結ぶ位置を上に足します。
水と肥料でつまずいたときの切り分け
株が倒れる、葉が黄ばむ、さやが付かない。原因は肥料か水のどちらかが多いか少ないかで、たいてい一つに絞れます。両方を一度に変えず、株の姿を見て判断します。
- 茎が細く倒れる
- 肥料過多か株間が狭いかです。追肥を止め、土寄せとひもで支えます。次は株間を三十センチにします。
- 下葉から黄ばむ
- 肥料切れか水のやりすぎです。土が湿っているなら水を控え、乾いているなら追肥をします。
- 花は咲くがさやが落ちる
- 極端な乾きか高温です。夕方にしおれが戻らないなら朝にたっぷり与えます。九月に入って涼しくなれば自然に付き始めます。
- 根元が黒く腐って枯れる
- 水はけの悪さによる立ち枯れです。枯れた株は抜いて畑の外へ出し、周りの株の水を控えます。
ゴマの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ゴマの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゴマの育て方にまとめています。
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