刈り時は下のさやと下葉で判断する
ゴマは下から順に熟すので、全体が枯れるのを待つと下のさやが割れて種がこぼれます。下から三分の一のさやが黄色から茶色に変わり、下葉が黄ばんで落ち始めたころが刈り時です。開花が始まってから四十日から五十日が目安になります。
刈るのは晴れが続く日の朝です。露が乾いてから根元を鎌で刈るか、株ごと引き抜きます。引き抜いたほうが束ねやすく、乾燥中に土が落ちるだけなので手間はほぼ同じです。
| 姿 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| さやが全部青い | 待つ | 熟していない |
| 下のさやが黄色く下葉が落ち始めた | 刈る | こぼれる前のいちばんよい時 |
| 下のさやが割れて種が見える | 急いで刈る | こぼれ始めている |
| 株全体が茶色く枯れた | 袋をかぶせて刈る | 半分は落ちている |
束ねて逆さに干す
刈った株は五本から十本ずつ束ね、さやを上にして雨の当たらない風通しのよい場所に立てかけるか、逆さに吊るします。下に新聞紙かシートを敷き、はじけて落ちる種を受けられるようにしておきます。
乾燥は一週間から二週間です。さやが茶色くなって上を向いて開き、振るとカラカラと音がするようになれば脱粒(さやから種を落とす作業)に進めます。雨に当たると種が黒ずんで味が落ちるので、屋根の下に置きます。
- 五本ずつ束ねる
- 根元をひもで縛って束にします。太い束は中が乾きにくいので十本以内にします。葉は干す前に手でしごいて落としておくと乾きが早まります。
- シートの上に立てかける
- 壁や柵にさやを上にして立てかけ、下にシートを敷きます。逆さに吊るす場合はさやの下に袋をかぶせます。
- さやが開いたら次へ
- さやが茶色く開き、振ると音がするようになれば乾いています。半分の束から試して確かめます。
乾燥中に強い風が吹くとさやが開いて種が飛びます。風の通る場所でも直接風が当たらない位置に置きます。
振って落とし、ふるいと水でごみを取る
乾いた束を逆さにしてシートの上で振ると、種がぱらぱらと落ちます。落ちにくいさやは手でもむか棒で軽くたたきます。落とした種にはさやのかけらや土が混ざるので、目の細かいふるいと、洗い流しで取り除きます。
ふるいで大きなごみを取ったあと、ボウルに水を張って種を入れると、種は沈んでごみは浮きます。浮いたごみを流し、沈んだ種をざるに取ります。軽い種も浮きますが、これは中身が入っていないものなので捨てて構いません。
- シートの上で振る
- 束を逆さにして持ち、上下に振ります。残ったさやは手でしごいて落とします。シートは大きめに広げ、飛び散った種も拾えるようにします。
- ふるいで大きなごみを取る
- 目の細かいふるいや、ざるで振るってさやのかけらと土を分けます。風のある日に高い位置からざるへ落とすと、軽いごみが飛んで手間が減ります。
- 水に入れて浮いたごみを流す
- ボウルの水に種を入れ、かき混ぜて浮いたごみを流します。二回から三回繰り返します。
- ざるに取って乾かす
- 沈んだ種をざるに取り、新聞紙の上に広げて陰干しします。洗ったまま置くとすぐにかびるので、その日のうちに広げます。
しっかり乾かして密閉保存
洗った種は新聞紙かざるに薄く広げ、風通しのよい日陰で三日から一週間乾かします。指でつまんで押しつぶれず、かんでカリッと割れれば乾いています。湿ったまま保存するとかびが出て全部だめになります。
乾いた種は密閉できる瓶や袋に入れ、冷暗所で保存します。生のままなら一年、炒ってしまうと香りが飛びやすいので、使う分だけ炒ります。冷凍庫に入れれば二年は持ちます。
- 薄く広げて陰干し
- 新聞紙に一粒の厚さで広げ、一日一回かき混ぜます。日なたに置くと油が傷むので日陰にします。
- かんで確かめる
- 一粒かんでカリッと割れれば乾燥終了です。柔らかければもう数日干します。湿った日が続くなら室内の風通しのよい場所へ移します。
- 密閉して冷暗所
- 瓶や密閉袋に入れ、乾燥剤を一緒に入れておきます。使う分だけ取り出して炒ります。開け閉めのたびに湿気が入るので小分けにしておくと安心です。
収穫でつまずいたときの切り分け
種がこぼれて減った、乾燥中にかびた、ごみが取り切れない、炒っても香りがしない。収穫と保存の失敗はおおむね時期と湿気です。原因を確かめておけば次の年に持ち越しません。
- 刈る前に種が落ちていた
- 刈り時が遅れました。次は下のさやが色づいた時点で刈ります。落ちた種は畑で芽が出るので取り除きます。
- 干している間にかびた
- 束が太すぎるか、雨が当たったかです。かびた束は捨て、残りは束を小さくして屋根の下へ移します。
- ごみが取り切れない
- 水に入れて浮かせる作業を繰り返します。小さなさやのかけらは水で浮くので、ふるいだけで済ませないことです。
- 炒っても香りが弱い
- 乾燥が足りないか、保存中に湿気を吸っています。もう一度陰干しして密閉し直します。
ゴマの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ゴマの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゴマの育て方にまとめています。
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