症状から原因を見分ける
ゴマの困りごとは、根元が腐る立ち枯れ、葉を食う大型のイモムシ、新芽に付くアブラムシ、そして倒伏(風で倒れること)の四つでほぼ説明できます。まず葉と株元を見て、どれに当たるかを絞ります。
農薬を使うかどうかは被害の広がりで判断します。株数が少ない家庭菜園なら、虫は手で取るのがいちばん早く、病気は株ごと抜くほうが広がりません。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 根元が黒く細くなって倒れる | 立ち枯れ(土の湿りすぎ) | 抜いて畑の外へ。水を控える |
| 葉が一晩で大きく食われる | スズメガの幼虫 | 葉裏と茎を探して捕まえる |
| 新芽が縮れて黒い粒が付く | アブラムシ | 指でつぶすか水で流す |
| 葉に茶色の斑点が広がる | 葉枯れ病 | 傷んだ葉を取り風通しをよくする |
| 株が根元から倒れている | 風による倒伏 | 起こして土寄せと支柱 |
立ち枯れは水はけで防ぐ
梅雨の長雨で畑が湿り続けると、根元が黒くくびれて株が倒れる立ち枯れが出ます。土の中の菌が原因で、一度出ると治りません。発病した株は根ごと抜いて畑の外へ出し、周りの株の水を控えます。
予防は畝を高くして水はけをよくすること、そして同じ畑で続けて作らないことです。前の年にゴマで立ち枯れが出た畑では、二年から三年は別の作物を作ります。
- 株元を見る
- 根元が黒く細くなっていたら立ち枯れです。葉がしおれていても株元が健全なら水切れなので、水を与えて様子を見ます。
- 抜いて外へ出す
- 発病株は根と周りの土ごと取り、畑の外で処分します。堆肥には混ぜません。使ったスコップは水で洗ってから他の株に使います。
- 溝を切って水を逃がす
- 畝の間に水がたまっているなら、端に溝を掘って流します。次の年は畝を十五センチ以上に高くします。
スズメガの幼虫は早朝に探す
ゴマの葉を一晩で食い尽くすのは、スズメガの仲間の大きな緑色の幼虫です。指ほどの太さになり、一株の葉をほとんど食べます。葉が減っていたら、葉裏と茎、株元の地面に黒い糞が落ちていないかを確かめます。
見つけたら割り箸で取り除きます。小さいうちは葉裏に隠れて見つけにくいので、糞を手がかりに探します。数が多いときは野菜用の殺虫剤を使いますが、開花中は花に虫が来るので朝夕に限ります。
- 株元の糞を見る
- 地面に黒い粒状の糞が落ちていたら、その真上の葉裏に幼虫がいます。糞が大きいほど幼虫も大きく、食べる量も増えています。
- 割り箸で取る
- 大きな幼虫は手でつかむと嫌がる人が多いので、割り箸でつまんで袋に入れます。葉ごと切り取って袋に入れても構いません。
- 数日おきに見回る
- 一匹見つけたら周りの株にもいます。三日に一度は葉裏を見て回ります。朝の涼しいうちのほうが幼虫が葉の表に出ていて見つけやすいです。
幼虫のお尻に角のような突起があるのがスズメガの仲間の目印です。刺しませんので怖がらなくて大丈夫です。
アブラムシは開花前に抑える
七月に入ると新芽や花のつぼみにアブラムシが付きます。数が少ないうちは指でつぶすか、水を強めにかけて流します。放っておくと葉が縮れ、排せつ物で葉が黒くすす状になります。
テントウムシやその幼虫がいれば食べてくれるので、見かけたら残します。広がりが止まらないときは野菜用の殺虫剤を新芽に限って使います。
- 新芽の裏を見る
- 先端の若い葉の裏とつぼみの付け根を見ます。小さな緑や黒の粒が固まっていたらアブラムシです。
- 指でつぶすか水で流す
- 少なければ指でつぶします。多ければジョウロの口を外して勢いよく水をかけて落とします。
倒伏は起こすのが早いほど戻る
さやが付いて重くなった八月から九月は、台風や夕立の強い風で株が根元から倒れます。倒れたままにすると茎が曲がって上に向かって伸び直し、さやの位置がばらばらになって刈りにくくなります。
倒れたら翌朝に起こし、土寄せ(株元へ土を盛ること)をして固めます。畝の両端に支柱を立ててひもを張れば、次に倒れても寄りかかって済みます。
- 翌朝に起こす
- 倒れた株を根元から起こし、周りの土を株元へ寄せて足で軽く踏み固めます。根が切れていなければ数日で葉が上を向きます。
- ひもで支える
- 畝の両端に支柱を立て、株の高さの半分あたりにひもを張って寄りかからせます。列が長ければ三メートルごとに支柱を足します。
被害が広がったときの立て直し
葉がほとんど食われた、半分の株が枯れた、さやが付かない。深刻に見えても、ゴマは回復が速く、時期によっては刈り取って収穫に持ち込めます。あきらめる前に確かめます。
- 葉を食われて丸裸
- 幼虫を取り除けば新しい葉が出ます。八月上旬までなら回復して穫れます。追肥は控えめにします。
- 半分の株が立ち枯れ
- 残った株を守ります。水を控え、溝を切って水はけを直し、株間が空いたぶん土寄せをしっかりします。
- さやがほとんど付かない
- 遅まきか日照不足です。今年は葉を食用にし、次は五月中旬に日当たりのよい場所でまきます。
- 九月に病気が広がった
- 下のさやが色づいていれば早めに刈り取ります。熟していないさやも束ねて干せばある程度は充実します。
ゴマの収穫までのコツは作物ページに
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