地植えか鉢植えかを先に決める
シマトネリコは沖縄や台湾が原産の常緑樹で、生育が非常に速いのが特徴です。関東の庭に地植えすると年に50センチから1メートル伸び、数年で二階の窓を超えます。庭の広さと、将来どこまで大きくしてよいかで植え方を決めます。
苗は高さ1メートルほどの株立ちが扱いやすく、庭に置いたときの完成形を想像しやすい大きさです。2メートルを超える大苗は根鉢が重く、植え穴も大きくなるので、二人以上で作業できるときに選びます。
| 場面 | 向く植え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 庭が広く隣家から3メートル以上離せる | 地植え | 年1〜2回の剪定で高さを抑える |
| 狭い庭や隣家との境界近く | 大きめの鉢植え | 根詰まりするので2〜3年ごとに植え替える |
| ベランダや玄関先 | 10号以上の鉢 | 風で倒れやすいので壁際に置く |
| 寒冷地 | 鉢植えで冬は軒下 | マイナス5度以下で葉が落ちる |
地植えの根は太く横に広がります。家の基礎や配管から2メートル以上離して植えると後で困りません。
植え付けの時期は春が安全
植え付けは4月から6月が最も安全です。暖かくなって根が動き始めるころに植えると、夏までに新しい根が張って乾燥に耐えられます。秋植えもできますが、寒さに強くない木なので、関東でも初めての冬に葉を落とすことがあります。
苗の根鉢が乾いているときは、植える前にバケツの水に鉢ごと10分ほど沈めて吸水させます。乾いた根鉢のまま植えると、周りの土が湿っていても根鉢の中まで水が届かず、活着が遅れます。
- 苗を選ぶ
- 葉の色が濃く、幹の根元がぐらつかない苗を選びます。鉢底から根が大量に出ている苗は根詰まりしていて、植えても動き出すまで時間がかかります。
- 植え穴を掘る
- 根鉢の2倍の幅、1.5倍の深さに穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土を3割ほど混ぜ、水はけが悪い場所なら川砂や軽石も足します。
- 根鉢を崩さず植える
- 根鉢の表面を軽くほぐす程度にして、深植えしないように地面と同じ高さに据えます。周りに土を戻して足で軽く踏み固め、たっぷり水を与えます。
- 支柱を立てる
- 植えた直後は根が土をつかんでいないので、風で揺れると細根が切れます。幹の高さの半分ほどの支柱を1本か2本立てて、ひもを八の字にかけて固定します。
日当たりと風を確かめる
日なたを好みますが、半日陰でも育ちます。日照が少ないと枝が間延びして葉がまばらになるので、株の姿を見て判断します。風の強い場所では葉先が茶色く傷み、冬の北風に当たると落葉が増えます。建物の南側か東側で、北風が抜けない場所が理想です。
- 午前の日を確かめる
- 植えたい場所に午前中の日が3時間以上当たるか、季節を変えて確かめます。夏の西日だけ当たる場所は葉焼けしやすいので避けます。
- 冬の風の通り道を見る
- 冬に北や西から風が抜ける場所なら、寒冷紗や板で風よけを作れるかを考えます。風よけができないなら鉢植えにして冬は移動させます。
鉢植えの土と鉢の大きさ
鉢植えは根の広がりを制限できるため、大きさを抑えて育てたい人に向きます。土は水はけと保水のバランスが取れた赤玉土と腐葉土の配合で十分です。鉢は苗の根鉢より一回り大きいものを選び、いきなり大鉢に植えると土が乾きにくくなって根腐れを起こします。
鉢植えは2年から3年で根がいっぱいになります。水を与えてもすぐに乾く、鉢底から根が出る、葉が小さくなるのどれかが見えたら植え替えの合図です。4月か9月下旬に一回り大きな鉢に移します。
| 鉢 | 苗の大きさの目安 | 用土の配合 |
|---|---|---|
| 6〜7号 | 高さ50センチまで | 赤玉土小粒7:腐葉土3 |
| 8〜10号 | 高さ1メートル前後 | 赤玉土中粒6:腐葉土3:軽石1 |
| 12号以上 | 高さ1.5メートル以上 | 赤玉土中粒5:腐葉土3:軽石2 |
鉢底には必ず鉢底石を敷き、鉢底ネットで穴をふさぎます。水がたまると根が傷みます。
植え付け後に葉が落ちるときの見分け
植え付け直後に葉が黄色くなって落ちるのは、環境が変わったことによる一時的な反応であることがほとんどです。枝先の芽が緑で、幹を軽く曲げても弾力があれば心配いりません。ただし土が常に湿っている場合は根腐れの始まりで、対処が必要です。
- 土の乾き方を触って確かめる
- 指を土に第二関節まで入れて、湿っているなら水やりを止めます。表面が乾いてから2日ほど待って与える間隔に戻します。
- 枝先の芽を見る
- 枝先に緑の芽があれば、葉が落ちても1か月ほどで新芽が出ます。芽が黒く乾いているなら、その枝を切り戻して他の枝の様子を見ます。
- 寒さが原因なら待つ
- 秋植えで冬に葉が落ちたときは、春まで何もせず待ちます。関東なら4月中旬ごろから芽吹きが始まり、5月には葉がそろいます。
シマトネリコの植え付けに使うもの
木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。
数量は苗木 1 本を単位にしています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。
- 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
- 規格の目安
- 幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。
幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
- 規格の目安
- 粒状で長く効くタイプ。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。
植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。
- 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
- 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。
シマトネリコの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシマトネリコの育て方にまとめています。
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