採りごろの見分け方
シシトウは花が咲いてから二週間ほどで採れる大きさになります。長さ五センチから七センチ、指で軽く押して弾力があるころが食べごろで、それ以上置くと皮が厚くなり種も固くなります。
採りごろを過ぎた実を株に残しておくと、株はそこに力を注ぎ続けて新しい花を減らします。食べきれないほど採れる時期でも、大きくなった実は必ず採り、使わない分は冷凍か佃煮に回すほうが株のためになります。
| 大きさ | 状態 | 使い道 |
|---|---|---|
| 3〜4センチ | 早採り。株を軽くしたいとき | 丸ごと素揚げ、串焼き |
| 5〜7センチ | 採りごろ。皮が薄く柔らかい | 炒め物、天ぷら、焼き浸し |
| 8センチ以上 | 採り遅れ。皮が厚く種が固い | 種を除いて煮物や佃煮に |
| 赤く色づいた実 | 完熟。甘みが出て辛味も強い | 刻んで薬味、少量ずつ使う |
最初の実は早めに採る
一番花に付いた実は、小さいうちに採ります。最初の実を大きく育てると株がそちらに力を使い、枝の伸びが止まって夏以降の収穫量が落ちてしまいます。
二番、三番の実も同じで、六月のうちは意識して早採りします。株が十分に茂ってからは、採りごろの大きさまで待って構いません。切り替えの目安は、三本の枝がそれぞれ五十センチほどに伸びたころです。
- 一番果を3センチで採る
- 一番花の実は指で押せる大きさのうちにはさみで切ります。もったいなく感じてもここで採るほうが、夏以降の総量は増えます。
- 6月は小さめで採る
- 株がまだ小さい六月中は、通常より一回り小さいうちに採って、枝を伸ばすことを優先します。
- 7月から通常に戻す
- 枝が三本しっかり伸びたら、長さ五センチから七センチの採りごろで収穫していきます。
採り方とはさみの使い方
シシトウの実は手で引っ張ると枝ごと折れることがあります。へたの上ではさみを入れると枝を傷めず、次の花芽も落としません。収穫は朝のうちが実が締まっていて日持ちします。
採るときは枝の向きも一緒に見ます。実の重みで枝が垂れているようなら、その場でひもを結び足しておくと、次の見回りまでに折れる心配がありません。
- へたの上で切る
- 実のへたから五ミリほど上の柄の部分にはさみを入れます。枝を持って支えると振れません。
- 朝のうちに採る
- 日が高くなる前に採ると実が水を含んで張りがあり、冷蔵庫に入れてもしなびにくく長持ちします。
- 二日に一度見て回る
- 最盛期は生育が速く、二日置くと採り遅れます。水やりのついでに実を見て回る習慣にすると採りごろを外しません。
収穫のときに実の穴や変色も一緒に確かめると、虫の被害を早く見つけられます。
破裂を防ぐ下ごしらえ
シシトウは中の空気が熱で膨らむため、そのまま焼いたり揚げたりすると音を立てて破裂し、油がはねます。調理の前に必ず穴を開けるか、切れ目を入れておきます。
種を取るかどうかは好みで決めて構いません。若い実の種は柔らかく、そのまま食べられます。採り遅れて八センチを超えた実は、縦に割って種を除くと口当たりがよくなります。
- つま楊枝で穴を開ける
- 実の腹側に二か所ほど、つま楊枝や竹串で穴を開けます。ごく小さい穴で十分で、味や見た目はほとんど変わりません。
- 包丁で切れ目を入れる
- 縦に一本浅く切れ目を入れる方法もあります。味がしみやすくなる利点があり、焼き浸しや煮浸しに向いています。
- へたを切りそろえる
- 長い柄は食べにくいので、へたの手前で切りそろえます。へた自体は残すと形が崩れません。
保存の方法と日持ち
シシトウは乾燥と低温に弱い野菜です。冷蔵庫の冷えすぎる場所に裸で置くと二日でしなびます。紙で包んで袋に入れ、野菜室に立てて入れると一週間ほど持ちます。
冷凍する場合は、へたを切り落として穴を開けてから袋に入れます。凍ったまま炒め物に放り込めるので下ごしらえの手間がなく、食感の落ち方も気になりません。半年を超えると香りが抜けるので冬までに使い切ります。
| 方法 | 日持ちの目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 紙で包んで野菜室 | 5〜7日 | 数日で使い切る分 |
| 硬めに下ゆでして冷凍 | 1か月 | 採れすぎたとき。炒め物にそのまま使える |
| 丸ごと生のまま冷凍 | 1か月 | 煮物や佃煮向き。食感は落ちる |
| しょうゆ漬けや佃煮 | 冷蔵で2週間 | 大量に採れた日にまとめて作る |
採った実が辛かったときは
採った実に辛いものが混じっていたら、株が乾きや暑さで苦しんでいた合図です。食べる分には問題ありませんが、次に採る実を辛くしないために、水やりと肥料の間隔を見直します。
| 状態 | そのときの株の様子 | 次にすること |
|---|---|---|
| 10本に1本ほど辛い | 軽い水切れ | 敷きわらを足し、朝の水やりを増やす |
| 半分近く辛い | 強い乾きと採り遅れ | たっぷり水をやり、実を全部採って株を休ませる |
| 形がいびつな実が辛い | 受粉が不十分だった | その実だけの問題。株の手当ては不要 |
辛い実は加熱しても辛味が残ります。心配なときは一本を少し切って味を見てから調理してください。
シシトウの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
シシトウの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシシトウの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。