乾かし方は三通りから選ぶ
刈った株は、莢がぱりぱりに乾くまで二週間ほど干します。雨に当てると豆が黒ずみ、かびが出るので、屋根のある場所か、すぐ取り込める場所を選ぶのが条件です。
| 場面 | 干し方 | かかる日数 |
|---|---|---|
| 軒下がある | 束ねて逆さに吊るす | 10〜14日。いちばん確実 |
| ベランダだけ | 莢を外してざるに広げる | 7〜10日。夜は室内に入れる |
| 畑に置きたい | 支柱に掛けて雨よけをかける | 14日以上。雨のたびに確認が要る |
束を逆さに吊るす
軒下や物置があるなら、五株ほどの束を根元側でしばり、逆さに吊るすのが最も失敗しません。莢が下を向くので水分が抜けやすく、豆が落ちても下に敷いたシートで受けられます。
束が太いと内側が乾かずにかびます。手のひらで握れる太さを上限にして、束と束の間を十センチ以上あけて風を通してください。雨の予報が出たら物置の中へ移せる場所を選んでおくと安心です。
- 根元をしばる
- 五株ほどをそろえ、根元から十センチのところをひもで固くしばります。乾くと細くなるので固めに結びます。
- 逆さに吊るす
- 物干し竿や横木に掛けて、莢が下を向くようにします。壁に密着させず、両面に風が通る位置にします。
- 下にシートを敷く
- 乾く途中で莢がはじけて豆が落ちます。下にシートを広げておけば、落ちた豆をそのまま集められます。
- 十日目から確かめる
- 莢を一つ割って、豆を歯で噛んでみます。かちんと固く、爪が立たなければ乾いています。
ベランダで干すときは、夜露と急な雨が最大の敵です。夕方に取り込む手間を惜しむと、一晩で色が変わります。
脱穀は叩いて落とす
乾いた大豆は、莢の外から力を加えるだけで簡単に外れます。家庭の量なら、丈夫な袋に株ごと入れて外から棒で叩くか、足で踏むのが手軽で、豆も飛び散りません。
叩く前に、莢がしっかり乾いているかを確かめます。生乾きだと莢が割れずに株に残り、無理に力を加えると豆が割れます。割れた豆は保存が利かないので、その日のうちに食べます。
- 袋に入れて叩く
- 丈夫な布袋や米袋に株を入れ、口を閉じて外から棒で叩きます。二三分で莢から豆が外れます。
- 枝と莢を取り除く
- 袋の中身をシートにあけ、大きな枝と空の莢を手で取り除きます。ここで大まかにかさが減ります。
- 残った莢を手で開く
- 外れずに残った莢は、指でひねると開きます。数が多ければもう一度袋に戻して叩きます。
風で選り分けて仕上げる
叩いたあとの豆には、細かい莢のかけらや葉のくずが混ざります。豆のほうが重いので、風のある日に高いところからざるへ落とすと、軽いくずだけが飛んでいきます。
最後に手で選び、割れた豆、虫の穴があいた豆、黒く変色した豆を外します。この選別を丁寧にやるほど、保存中に虫が出にくくなります。
- 高い位置から落とす
- 風のある日に、ざるからざるへ豆を落とします。軽いくずが飛び、豆だけが下のざるに残ります。
- 手で不良を外す
- 割れた豆、穴のあいた豆、しぼんだ豆を取り除きます。時間はかかりますが保存の成否を分けます。
- もう一日干す
- 選別が終わったら、晴れの日にざるで半日から一日干して、表面の湿りを飛ばしてから容器に入れます。
保存は密閉して低温に置く
乾いた大豆は密閉できる容器に入れ、涼しく暗い場所に置けば一年もちます。心配なのは保存中に湧く豆の虫で、これは収穫時にすでに卵が入っていることが多く、常温では冬を越して出てきます。
確実に防ぐなら、袋に入れて冷凍庫で一週間ほど凍らせてから常温に戻します。凍らせたあとは結露するので、袋のまま常温に戻してから開けるのが失敗しないやり方です。
- 一週間冷凍する
- 密閉袋に入れて冷凍庫で一週間置きます。これで中にひそんでいる虫の卵を止められ、常温に戻しても湧かなくなります。
- 袋のまま常温に戻す
- 冷凍から出したら、袋を開けずに半日置いて常温に戻します。すぐ開けると結露して湿ります。
- 乾燥剤と一緒に密閉
- びんや密閉容器に乾燥剤を入れて保存します。台所の下など、温度の上がらない場所を選びます。
乾燥と保存でつまずいたときは
せっかく穫れた豆をかびや虫で失うのは、乾燥不足と密閉不足が原因です。症状ごとに、まだ間に合うかどうかが分かれるので、気づいた時点で豆を広げて状態を確かめてください。
- 豆に爪が立つ
- 乾燥が足りません。ざるに広げて晴れの日に二三日干し直します。この状態で密閉すると必ずかびます。
- 白い粉やかび臭
- かびが出ています。その分は食べずに処分し、残りを広げて乾かし直し、以後は乾燥剤を入れて保存します。
- 小さな穴があく
- 豆の虫が出ています。穴のある豆を外し、残りを冷凍してから保存し直せば被害は止まります。
- 翌年まいたら芽が出ない
- 乾かしすぎか高温で傷んでいます。種にする分は冷蔵庫の野菜室に分けて保存すると発芽が保てます。
大豆の乾燥・追熟に使うもの
穫ってすぐしまうと傷みます。風を通して乾かす場所と、吊るすものが要ります。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「干し野菜 ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。吊るす場所の高さに合わせて選びます。
網の中なら虫も鳥も入りません。地面に広げるより早く乾き、雨のときはそのまま取り込めます。
- 麻ひも・吊り下げネット探す言葉「玉ねぎ 吊り下げ ネット」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋か、丈夫な麻ひも。
軒下に吊るすのは、風を四方から当てるためです。積んだままだと下のものから傷みます。
- 通気のある保存箱探す言葉「野菜 保存 木箱 通気」
- 規格の目安
- 側面に穴のあるコンテナか木箱。新聞紙を敷いて使います。
乾いたあとの置き場所です。密閉すると内側に水滴が付き、そこからカビます。
- 軒下や風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても足ります。
- 除湿機や乾燥機は、家庭菜園の量では要りません。
大豆の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は大豆の育て方にまとめています。
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