自分の株が咲く条件を満たしているか確かめる
ストレリチアの花は「極楽鳥花」とも呼ばれ、オレンジと青の鮮やかな花が秋から春に咲きます。ただし咲くのはレギネ系で、株が充実してからです。買ったばかりの小さな株や日陰の株は何年たっても咲きません。まず下の表で自分の株がどの段階かを見てください。
| 株の状態 | 咲く見込み | やること |
|---|---|---|
| 葉が5枚以下の若い株 | まだ咲かない | 日なたで二〜三年育てる |
| 葉が8枚以上、株元が太い | 咲く準備ができている | 日照を増やし、植え替えを控える |
| 葉が多いが日陰で葉柄が細い | 咲かない | 日なたへ移して一年待つ |
| ニコライ(オーガスタ) | 家庭ではほぼ咲かない | 葉を楽しむ |
| 一度咲いた株 | 毎年咲く | 同じ管理を続ける |
花芽をつける三つの条件
花芽がつく条件は、株の充実、強い日照、根詰まり気味の鉢の三つです。どれか一つでも欠けると咲きません。特に日照は決定的で、春から秋を屋外の日なたで過ごした株は、室内だけの株より明らかに咲きやすくなります。
三つの条件のうち、どれが欠けているかは株の姿で判断します。葉柄が細長いなら日照、株元が細いなら年数、葉ばかり大きいなら肥料と植え替えの見直しから始めます。
- 株を充実させる
- 葉が八枚以上、株元が握りこぶしほどに太くなるまで育てます。春から秋に緩効性肥料を月一回置き、日なたでしっかり葉を作らせます。
- 日照を最大にする
- 五〜十月は屋外の日なた、冬は南の窓辺の直射に置きます。夏の直射でも葉焼けはほとんどしません。一日六時間以上の直射が目安です。
- 植え替えを控える
- 根が鉢いっぱいに回った状態のほうが花芽がつきます。咲かせたい株は鉢が割れそうになるまで植え替えず、水は乾かし気味にします。
- リン酸の多い肥料を使う
- 秋口の九月に、リン酸分の多い液体肥料を二〜三回与えると花芽がつきやすくなります。窒素の多い肥料は葉ばかり茂るので避けます。
花芽から開花までの管理
花芽は葉柄の間から、葉柄と同じような茎が立ち上がって出ます。先端が舟の形に膨らみ、その中から花が一つずつ順に出て一か月ほど咲き続けます。花芽が出たら水切れさせず、寒さに当てないことが大切です。
- 花芽を見分ける
- 葉柄より細くて先端に葉がなく、先が舟形に膨らみ始めた茎が花芽です。新しい葉は先端が巻いているので区別できます。
- 水切れを避ける
- 花芽が伸びている間は、土が乾いたら翌日には与えます。水切れすると花芽が途中で枯れます。冬でもこの時期だけは間隔を短めにします。
- 動かさない
- 花芽が出てから置き場所を変えると、光の向きが変わって花芽が曲がります。開花まで同じ場所、同じ向きで管理します。
- 十度以上を保つ
- 秋冬に咲くので、室内に取り込んだあとの冷え込みで花芽が止まることがあります。夜は窓から離し、十度以上を保ちます。
花後の管理
花は一つの花茎から数輪が順に開き、一か月ほど楽しめます。すべて咲き終わったら花茎を付け根から切ります。種を採る目的がなければ、早めに切ると株の負担が減って翌年も咲きやすくなります。
花茎は切り花としても長持ちします。開き始めの花を切って花瓶に挿すと二週間ほど楽しめ、株の負担も減らせるので、株が小さいうちは早めに切るのも一つの方法です。
- 花茎を付け根から切る
- 咲き終わった花茎を、葉柄の付け根に近い位置で清潔なハサミで切ります。切り口から腐ることは少ないですが、水がたまらないよう斜めに切ります。
- 肥料を再開する
- 花が終わった春に緩効性肥料を置き、消耗した株を回復させます。冬の間に咲き終わった場合は、四月まで待って与えます。
- 翌年に向けて同じ管理を
- 一度咲いた株は条件が合えば毎年咲きます。日照と乾かし気味の水やりを続け、植え替えは根詰まりが限界になるまで控えます。
咲かないときの原因と直し方
何年育てても咲かない原因は、ほとんどが日照不足と株の若さです。室内の明るい日陰では葉は育っても花芽はつきません。植え替えを頻繁にしている、窒素の多い肥料を与えている、冬に寒さに当てているのも原因になります。
咲かない株を咲かせるには、一年かけて条件を整えるつもりで取り組みます。今年の春から屋外の日なたで育て、植え替えを止め、秋にリン酸の多い肥料を与えれば、翌年の秋に初めての花芽が期待できます。
| 株の姿 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉柄が細長く倒れる | 日照不足 | 屋外の日なたか南窓の直射へ |
| 葉は多いが株元が細い | 株が若い・肥料不足 | 二〜三年、緩効性肥料で育てる |
| 葉ばかり茂って大きい | 窒素過多・毎年の植え替え | 植え替えを止め、リン酸の多い肥料に |
| 花芽が途中で枯れた | 水切れ・寒さ | 花芽の間は水を切らさず十度以上に |
| ニコライで咲かない | 種類の性質 | 花目的ならレギネを別に育てる |
ストレリチアの花を咲かせるのに使うもの
鉢ものが咲かない原因は、たいてい光の不足か、休ませ方です。肥料を足す前にそこを確かめます。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)。株から 30〜50cm、1 日 8〜12 時間。
花芽が付くには、葉を保つより多くの光が要ります。葉は元気なのに咲かないなら、まず光量を疑います。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いもの。
窒素が効きすぎていると葉ばかり茂ります。つぼみの上がる時期は窒素を控えます。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 最低最高」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
花芽を付けるのに、一定期間の低温が要る植物があります。何度まで下がったかが分からないと再現できません。
- 開花促進剤より、光量と休眠期の温度のほうが効きます。
- 窓辺で十分な光が取れるなら、育成ライトは要りません。
ストレリチアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はストレリチアの育て方にまとめています。
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