株分けできる株かを確かめる
ストレリチアは挿し木では増やせず、地際から出る子株を親株から切り離す株分けで増やします。種からも育ちますが、開花まで五年以上かかります。株分けは太い根を切る作業なので、子株が十分育ってから行うのが成功の条件です。
どの方法でも気温が二十度を超える時期に行うのが成功の条件です。秋以降に分けると根が回復する前に冬が来て腐るので、五〜六月に限ります。
| 株の状態 | 株分けの可否 | やること |
|---|---|---|
| 子株が二本以上、それぞれ葉が四枚以上 | 分けられる | 5〜6月に株分け |
| 子株が一本で葉が少ない | まだ早い | 一年育ててから分ける |
| 鉢いっぱいに茂って鉢が割れそう | 分けどき | 植え替えを兼ねて二〜三株に分ける |
| 花を咲かせたい親株 | 分けない | 根詰まり気味のまま咲かせる |
株分けの準備
株分けは植え替えと同時に行います。分けたあとに植える鉢と土を先にそろえ、根を空気にさらす時間を短くします。分けた株は根の大きさに合った鉢を選び、大きすぎる鉢は避けます。
株分けは親株にも負担がかかります。分けた年は親株の花が咲かないことが多いので、花を目的にする株は分けず、子株を増やしたい株だけ分けます。
- 鉢と土をそろえる
- 分ける株の数だけ鉢を用意します。根鉢より一回り大きい程度の鉢に、水はけの良い土と鉢底石を入れておきます。
- 刃物を清潔にする
- 根を切るナイフやノコギリは、切り口から雑菌が入らないよう熱湯かアルコールで消毒します。太い根は切れ味の悪い刃物ではつぶれて腐ります。
- 前日に水を控える
- 土が乾いていると鉢から抜きやすく、根の絡みもほぐしやすいです。前日から水を与えず、作業は午前中の涼しい時間に行います。
株分けの手順
太い根が絡み合っているので、手でほぐしきれない場合は刃物で切り分けます。一株に太い根が三本以上つくように分けるのが目安で、根の少ない子株は親株に残します。太い根は折れやすいので、無理に引っ張らないことが最も大切です。
- 鉢から抜いて土を落とす
- 鉢の縁を叩いて緩め、株元を持って引き抜きます。抜けないときはプラスチック鉢なら切り開きます。根鉢の周りの古い土を手で軽く落とし、根の分かれ目が見える程度にします。
- 分け目を決める
- 子株と親株の境目を探します。それぞれの株に太い根が三本以上、葉が四枚以上つく位置で分け目を決めます。
- 切り分ける
- 境目をナイフで切ります。太い根が絡んでいるときは根ごと切りますが、切り口はできるだけ小さくします。腐った根や空洞の根はこのとき切ります。
- 切り口を乾かす
- 切り分けた株を半日陰に半日〜一日置き、切り口を乾かします。濡れたまま植えると切り口から腐るので、この一手間が成功率を上げます。
- それぞれ植え付ける
- 分けた株を鉢に植え、根元が鉢の縁から三センチ下になるよう高さを合わせます。隙間に土を入れ、割り箸で突いて根の間まで落とします。水は一週間後から与えます。
分けたあとの養生
株分け直後は根が減って水を吸う力が落ちているため、葉が巻いたり下葉が枯れたりします。半日陰に置き、水を控えめにして新しい葉が動くのを待ちます。新しい葉が出るまでは一〜二か月かかることもあります。
養生中に下の古い葉が一〜二枚枯れるのは普通です。株の中心の葉が緑で硬ければ回復しますので、枯れた葉は付け根から切って様子を見ます。
- 一〜二週間は半日陰に置く
- 強い光で葉から水分が抜けると、根が吸えない分だけ葉が巻きます。半日陰で落ち着かせ、新しい葉が動いたら日なたに戻します。
- 水は一週間後から控えめに
- 切り口が乾くまで水を与えず、一週間後に軽く与えます。その後は土がしっかり乾いてから与える基本に戻します。
- 肥料は新芽が出てから
- 傷んだ根に肥料が触れると肥料焼けを起こします。新しい葉が動き出してから、緩効性肥料を少量置きます。
うまく根づかないときの原因と直し方
株分けが失敗する原因はほとんどが「切り口の腐り」「根が少ない」「時期」の三つです。分けた株の株元が黒く柔らかいなら腐り、葉が巻いたまま戻らないなら根の不足、変化がないまま二か月以上たつなら時期が合っていません。
秋に分けて失敗した場合は無理に続けず、残った親株を冬越しさせて翌年五月にやり直します。株分けは時期と切り口の乾かし方さえ合えば失敗の少ない方法なので、焦らないのが一番の近道です。
| 分けた株の見た目 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 株元が黒く柔らかい | 切り口の腐り・水の与えすぎ | 腐った部分を切り直し、乾かしてから植え直す |
| 葉が巻いたまま戻らない | 根が少ない・強い光 | 半日陰に移し、葉水で乾燥を防ぐ |
| 二か月以上変化がない | 気温が低い・根の回復待ち | 二十度以上の場所で気長に待つ |
| 葉が全部枯れた | 根が足りなかった | 株元が硬ければ春まで待つ。柔らかければ処分 |
ストレリチアの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
ストレリチアの上手に育てるコツは作物ページに
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