鉢と置き場所で乾く速さを見る
ストレリチアは太く肉厚な根に水を蓄えるので、水切れより水の与えすぎで枯れる株のほうが圧倒的に多いです。土がしっかり乾いてから与える、を守れば失敗しません。まず自分の鉢がどの行に近いかを表で確かめてください。
水やりのたびに土の表面の色を見て、白っぽく乾いてから与える習慣をつけると失敗が減ります。土の色が分かりにくい鉢は、表面に化粧砂を薄く敷くと乾き具合が色で分かります。
| 鉢の種類と置き場所 | 乾く速さの目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を日当たりの良い窓辺に | 速い。夏は二〜三日 | 夏は水切れで葉が巻く |
| プラスチック鉢を日当たりの良い窓辺に | 普通。四〜七日 | 表面が乾いても中は湿る |
| 屋外の日なたに | 速い。夏は毎日乾く | 朝に確かめて与える |
| 大鉢(10号以上)を室内に | 遅い。二週間以上 | 表面だけ見て与えすぎない |
乾き具合の確かめ方
太い根が土の深い部分まで張るので、表面の乾きだけで判断すると与えすぎになります。指で中を確かめる習慣と、葉の様子を見ることを組み合わせます。ストレリチアは水切れすると葉が内側に巻くので、それを合図にしても遅すぎません。
水道水をそのまま使って構いませんが、冬は冷たい水が根を冷やします。汲み置きして室温に近づけた水を使うと、冬の水やりで株が弱るのを防げます。
- 指で土の中を触る
- 人差し指を三〜四センチ差し込み、湿りや冷たさを感じなければ与えるころです。ひんやりするなら三〜四日待ちます。
- 葉の巻きを見る
- 葉が縦に内側へ巻き始めたら水切れの合図です。この段階で与えれば半日で戻ります。巻いたまま数日放置すると葉の縁が茶色くなります。
- 大鉢は割り箸で確かめる
- 大鉢は持ち上げられないので、割り箸を土に深く差して数分後に抜き、湿りがついていなければ与えます。
- 鉢底から流れるまで与える
- 与えるときは鉢底から水が流れ出るまでたっぷり注ぎます。少量ずつでは深い根まで届かず、下の根が枯れて株が不安定になります。受け皿の水は捨てます。
季節ごとの間隔の目安
生育期の春から秋は土がしっかり乾いたら、冬は乾いてからさらに一週間ほど待って与えます。冬は根が水を吸う力が落ちるので、秋と同じ間隔で与え続けると根腐れします。
| 時期 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| 春(4〜5月) | 中まで乾いたら | 午前中にたっぷり。生育が動き出す |
| 夏(6〜9月) | 三〜五日に一回(屋外は毎日確認) | 朝か夕方に。日中の高温時は避ける |
| 秋(10〜11月) | 七〜十日に一回 | 徐々に間隔を空けて冬に備える |
| 冬(12〜3月) | 二〜三週間に一回 | 暖かい日の午前中に。夜は与えない |
暖房で室温が二十度を超える部屋では冬でも乾きが速いです。表よりも指で確かめた結果を優先します。
葉水と葉の手入れ
ストレリチアは乾燥に強く、葉水は必須ではありません。ただし冬の暖房期にハダニがつきやすいので、予防として週に数回、葉の裏まで霧吹きで濡らします。大きな葉はほこりがたまりやすく、月に一度は拭くと艶が戻ります。
葉水は根に水を与える代わりにはなりません。葉水だけを続けて土を乾かしすぎると葉が巻きます。根への水やりは土の乾きで、葉水は空気の乾燥と害虫予防で決めると混同しません。
- 葉の裏まで濡らす
- ハダニは葉の裏につくので、下から吹き上げるようにして裏側まで濡らします。冬は日中に行い、夕方までに乾く状態にします。
- 葉を拭く
- 濡らした柔らかい布で、葉の付け根から先端に向かって表と裏を拭きます。裂けた部分は引っかかるので、裂け目に沿って優しく拭きます。
- シャワーで洗う
- 浴室に運べる大きさなら、月に一度シャワーで全体を洗い流します。洗ったあとは水を切り、風通しの良い場所で乾かしてから戻します。
水のやりすぎで弱ったときの立て直し
土が湿ったままで葉が黄色くなり、株元が黒っぽく柔らかいなら根腐れが進んでいます。太い根は腐ると中まで空洞になります。早い段階なら水を止めて乾かすだけで戻りますが、株元まで柔らかいときは植え替えて傷んだ根を取り除きます。
立て直しの間は肥料を与えず、日当たりの良い場所で乾かします。株元を触って硬さが戻り、新しい葉が動き始めたら通常の水やりに戻します。
- 水を止めて乾かす
- 受け皿や鉢カバーから出し、風通しの良い日なたへ移します。土が完全に乾くまで水を与えません。ストレリチアは乾燥に強いので、二〜三週間与えなくても枯れません。
- 根を確かめる
- 三週間たっても黄変が止まらないなら鉢から抜きます。白く硬い根が残っていれば回復の見込みがあり、黒く柔らかい根や空洞の根はハサミで切り落として新しい土に植え直します。
- 植え直したあとの水やり
- 植え直してすぐはたっぷり与えず、一週間ほど置いてから軽く与えます。切った根の切り口が乾いてから水を与えると腐りにくいです。
水切れで葉が巻いたときは、水を与えれば半日ほどで戻ります。翌日も戻らない、土が湿っているのに巻くなら根腐れを疑います。
ストレリチアの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
ストレリチアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はストレリチアの育て方にまとめています。
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