置きたい場所が向いているか先に確かめる
ストレリチアは南アフリカ原産で、観葉植物の中では例外的に直射日光を好みます。暗い場所では葉柄が細長く伸びて倒れ、花も咲きません。寒さには比較的強く、五度前後まで耐えますが、霜に当たると葉が傷みます。
下の表で、置こうとしている場所がどれに近いかを見てください。日陰に強い観葉植物と同じ感覚で部屋の奥に置くと、一年で姿が崩れます。
| 置き場所のタイプ | 向き不向き | 注意すること |
|---|---|---|
| 南の窓辺(レースなし) | 最も向く | 夏の締め切った部屋の高温だけ注意 |
| 東か西の窓辺 | 可 | 西日は夏に葉焼けすることがある |
| レース越しの南窓 | 可。花は咲きにくい | 葉柄が伸びやすい。時々直射に当てる |
| 北の窓辺や部屋の奥 | 不向き | 葉柄が細長く倒れ、花が咲かない |
| 屋外の日なた(ベランダ・庭) | 春〜秋は最適 | 強風で葉が裂ける。霜の前に取り込む |
種類ごとの大きさと置き場所
ストレリチアには花を楽しむレギネ、葉が棒状になるノンリーフ、大型で葉を広げるニコライ(オーガスタとも呼ばれます)があります。大きさが大きく違うので、種類に合った置き場所を選びます。
| 種類 | 大きさの目安 | 向いている置き場所 |
|---|---|---|
| レギネ | 高さ1〜1.5メートル | 日当たりの良い窓辺の床置き。花が咲く |
| ノンリーフ(ユンケア) | 高さ1〜1.5メートル | 同じく日なた。葉が細いので狭い場所向き |
| ニコライ(オーガスタ) | 高さ2メートル以上 | 天井の高い部屋の窓辺。葉が広く場所を取る |
| どの種類も幼苗 | 高さ30〜50センチ | 棚の上の日なた。倒れにくい鉢に |
ニコライは家庭では花がほとんど咲きません。花を目的にするならレギネを選びます。
季節ごとの光と温度の目安
生育に適した温度は二十〜三十度で、十度を下回ると生長を止めます。冬は五度以上を保てば葉を落とさず、三度前後でも枯れませんが葉が傷みます。夏の暑さには強く、屋外の直射日光でも育ちます。
室内で育てる場合は、窓ガラス越しでも直射が当たる位置に置きます。ガラス越しの光は屋外の半分程度の強さなので、室内だけで育てるなら一日中日が当たる南の窓辺が最低条件です。
| 時期 | 光の当て方 | 温度と風の注意 |
|---|---|---|
| 春(4〜5月) | 窓辺の直射。屋外に出す準備 | 最低気温が十度を超えたら屋外へ |
| 夏(6〜9月) | 屋外の日なたか窓辺の直射 | 強風と台風。締め切った部屋の高温 |
| 秋(10〜11月) | できるだけ日に当てる | 最低気温が十度を切る前に室内へ |
| 冬(12〜3月) | 日中は日の当たる窓辺 | 五度以下にしない。窓ガラスの冷気を避ける |
屋外で育てる場合の注意
春から秋は屋外の日なたで育てると葉が締まり、花芽もつきやすくなります。ただし大きな葉は風で裂けやすく、台風のときは鉢ごと倒れます。裂けた葉は病気ではなく自然な現象ですが、見た目を保つなら風の当たりにくい場所を選びます。
屋外では鉢が大きく重くなりがちです。台風のときは倒れて葉柄が折れることがあるので、風が強まる前に壁際に寄せるか、あらかじめ鉢を横に倒しておくと被害を防げます。
- 出す時期を決める
- 最低気温が十度を安定して超えたころ、関東平野部なら四月下旬以降が目安です。最初の一週間は半日陰に置き、慣れてから日なたへ移します。
- 風の当たりにくい場所を選ぶ
- 建物の壁際や、手すりより低い位置に置きます。葉が裂けるのを防ぐには、周りに背の高い植物を置いて風よけにするのも有効です。
- 取り込む時期を決める
- 最低気温が十度を切る前、十一月上旬までに室内へ戻します。取り込む前に葉の裏を洗い、カイガラムシを持ち込まないようにします。
葉柄が倒れる・葉が傷むときの原因の見分け方
ストレリチアの姿が崩れる原因のほとんどは光不足です。葉柄が細長く伸びて倒れ、葉が薄くなります。一度伸びた葉柄は戻らないので、明るい場所へ移して新しい葉が締まって出るのを待ちます。葉が傷むときは水と温度も疑います。
疑わしいものを一つだけ変えて一〜二週間様子を見ます。同時に複数変えると何が効いたか分からず、次に同じ症状が出たときに困ります。
- 葉柄の長さと太さを見る
- 新しい葉の葉柄が前の葉より長く細いなら光不足です。窓に近づけるか屋外に出し、伸びた葉は支柱で支えるか付け根から切ります。
- 葉の傷み方を見る
- 葉が内側に巻くなら水切れ、葉の縁が茶色く乾くなら乾燥か肥料焼け、葉が黒ずんで柔らかいなら寒さか根腐れです。落ちた葉は少ないので、株についた葉で判断します。
- 冬は温度を疑う
- 冬に葉が黒ずんで垂れるなら、夜の窓辺の冷え込みです。夜だけ窓から離し、五度以上を保てば新しい葉は正常に出ます。
葉が裂けるのは風による自然な現象で、病気ではありません。裂けた葉も光合成はするので、見た目が気にならなければ残します。
ストレリチアの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
ストレリチアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はストレリチアの育て方にまとめています。
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