症状から原因を絞る
高菜はアブラナ科なので、キャベツやダイコンと同じ虫と病気が出ます。葉に出るのか根に出るのかで原因の見当がつくので、症状を見たらまず一株抜いて根を確かめてください。
秋の前半は虫、後半は寒さと風通しの問題が中心になります。時期と症状を組み合わせると、何が起きているかはかなり絞り込めます。
| 症状 | 考えられる原因 | その場ですること |
|---|---|---|
| 葉に丸い穴があく | アオムシ | 葉裏を見て手で取り除く |
| 葉の表が白くかすれる | コナガの幼虫 | 薄皮の内側にいるので葉ごと取る |
| 新芽に小さい虫が群れる | アブラムシ | 水で飛ばし、ネットの隙間を直す |
| 昼にしおれ夕方戻る | 根こぶ病 | 抜いて根のこぶを確かめる |
ネットは種まきの日から
高菜の虫対策はネットに尽きます。九月はまだ蝶が飛んでいるので、種をまいた日のうちにかけてしまえば、その後の被害はほとんどなくなります。芽が出てからかけても手遅れなことが多いです。
高菜は株が大きくなるので、支柱は最初から六十センチ以上のものを立てておくと途中で替える手間が省けます。ネットは目の細かいものを選んでください。
- 支柱を先に立てる
- まく前に高めの支柱を立てておくと、まいた直後の柔らかい土を踏まずに済みます。高さは六十センチを目安にします。
- 裾を全周埋める
- ネットの裾は全周に土をかぶせて留めます。角が一か所浮いているだけで、そこから蝶が入って産卵します。
- 目の細かいものを使う
- 目が粗いとコナガが通り抜けます。細かい目のネットを選ぶと、内側に虫が入ること自体がなくなります。
- 風の前に留め直す
- 強い風の予報が出たら裾を押さえ直します。めくれた状態が一晩続くと、そこから一気に虫が入ります。
薬を使う場合は葉物野菜に使えるものを選び、収穫までの日数の決まりを必ず守ってください。漬物にするので特に注意します。
根こぶ病は連作を避けて防ぐ
根こぶ病はアブラナ科だけにつく土の病気で、根にこぶができて水を吸えなくなります。昼にしおれて夕方に戻るのが典型で、進むとそのまま枯れます。薬で治すことはできません。
同じ場所でアブラナ科を続けると出やすくなります。二年から三年は間を空け、土が酸っぱいと発生しやすいので石灰でやわらげておくのが基本の防ぎ方です。
| 原因 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 同じ場所での連作 | こぶができて枯れる | アブラナ科は2〜3年空ける |
| 土が酸っぱい | 菌が増えやすくなる | まく2週間前に苦土石灰を入れる |
| 水はけが悪い | 菌が広がりやすい | 畝を高くして水を逃がす |
| 抜いた株を畑に残す | 翌年に持ち越す | 株ごと畑の外へ出す |
下葉の腐りは風通しで防ぐ
高菜は葉が大きく横に広がるので、株間が狭いと葉が重なって乾かなくなります。そこから下葉が黒く腐り、放っておくと株の中心まで進みます。株間を広く取ることが最も効く対策です。
地面についた葉、黄色くなった葉はこまめに取り除きます。取った葉を株元に落としたままにすると、そこが菌のたまり場になって同じことが繰り返されます。
- 株間を守る
- 最終の株間は三十センチから四十センチです。惜しんで詰めると全部の株が中途半端になり、下葉も腐ります。
- 下葉を取る
- 地面についた葉と黄色くなった葉は早めに取ります。取った葉は畑の外に出し、株元に置いたままにしません。
- 株元に水をやる
- 葉の上から水をかけると土がはねて菌が葉裏につきます。じょうろの先を外して株元に注いでください。
- 藁を敷く
- 株元に藁を敷くと雨のときの土はねが減ります。乾燥対策にもなり、下葉が地面に直接触れるのも防げます。
寒さととう立ちの障害
高菜は寒さに強い作物ですが、何度も凍って解けると外葉が水っぽくなって崩れます。関東平野部でも寒波のときは不織布をかけておくと、収穫できる葉の枚数が変わります。
とう立ちは失敗ではなく季節の変化ですが、早く出ると葉が固くなって使いにくくなります。小さい株のまま寒さに当たると早まるので、秋のうちに株を作っておくことが予防になります。
| 状態 | 見えること | 判断 |
|---|---|---|
| 葉が半透明になる | 凍っている | 解けてから触る。触ると崩れる |
| 解けたあと水っぽい | 凍害が進んだ | その葉は落とし、中心の葉を使う |
| 中心から茎が立つ | とう立ちが始まった | 花茎を折って食べる。株は片づける |
| 1月に花が見える | 秋の生育が足りず早まった | 翌年はまく時期を早めて大株にする |
被害が出たときの切り分け
今年のうちに手が打てるものと、翌年の準備でしか直せないものを分けて考えます。分けておけば、その年に無駄な手をかけずに済みます。
| 症状 | 今年できること | 翌年の準備 |
|---|---|---|
| 葉の食害 | 手で取る。ネットを直す | まいた日にかける段取りにする |
| 根こぶ病 | 抜いて畑の外へ出す | 場所を変え、石灰で土を整える |
| 下葉の腐り | 傷んだ葉を取り風を通す | 株間を広げ、畝を高くする |
| 株が小さい | 若採りで使い切る | まく時期を9月中旬に早める |
高菜の収穫までのコツは作物ページに
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