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タラゴンの苗選びと植え付け

タラゴンの苗選びと植え付け|フレンチは苗から、暑さを避けて植える

タラゴンの栽培イメージ

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香りのよいフレンチタラゴンは種ができないため、必ず苗から育てます。ロシアンとの見分け方、植える場所と土、株分け苗の植え付け手順をまとめました。

フレンチとロシアン、香りが決め手

タラゴンにはフレンチタラゴンとロシアンタラゴンの二種類があり、料理に使う香りがあるのはフレンチだけです。フレンチは花が咲いてもほとんど種ができないので、店で「タラゴン」として種が売られていれば、それはほぼロシアンです。フレンチを育てたいなら、苗を買うか株分けで譲ってもらいます。

店で苗を見分けるには、葉を一枚ちぎってかいでみます。アニスのような甘い香りが強く立てばフレンチ、青臭いだけで香りが弱ければロシアンです。ラベルに「フレンチ」と明記があるものを選ぶのが確実です。

種類香り増やし方向く人
フレンチタラゴン強く甘い苗、株分け、挿し木料理に使いたい人。暑さと過湿に弱い
ロシアンタラゴン弱く青臭い種でも育つとにかく育てたい人。丈夫で大きくなる

メキシカンタラゴンという別の植物も売られています。マリーゴールドの仲間で香りは似ていますが、暑さに強く夏の代用として使えます。

場所は午後に日陰になる水はけのよい所

タラゴンは涼しく乾いた気候を好み、日本の蒸し暑い夏がいちばんの難所です。日当たりは必要ですが、真夏の西日が当たる場所では株が弱るので、午前中に日が当たり午後に日陰になる場所が理想です。地植えなら落葉樹の東側や、建物の東側が向きます。

土は水はけを最優先にします。野菜用の培養土に軽石か川砂を三割混ぜ、地植えなら十センチ以上高く盛った畝にします。酸性を嫌うので、二週間前に苦土石灰を一平方メートルに百グラムほどまいておきます。肥料は野菜の半分で足ります。

二週間前に石灰
苦土石灰を一平方メートルに百グラムまき、二十センチの深さまで耕します。強い酸性でなければ半分の量で構いません。
軽石か川砂を三割混ぜる
土に軽石か川砂を三割混ぜ、完熟堆肥を少量足します。握ってすぐ崩れるくらいの軽さが目安です。
十センチ高く盛る
幅六十センチ、高さ十センチ以上の畝を作ります。梅雨の長雨でも根元に水がたまりません。
午後に日陰になる場所を選ぶ
西日の当たらない東向きの場所を選びます。日なたしかないなら、夏だけ寒冷紗で午後の日を遮る準備をします。

植え付けは春か秋、浅めに

植え付けは四月から五月上旬か、九月下旬から十月です。真夏は根付かず、真冬は根が動きません。ポットから抜いたら根鉢を崩さず、根鉢の上面が土と同じ高さになるように浅めに植えます。深く植えると株元が蒸れます。

株間は四十センチ以上取ります。タラゴンは地下茎で横に広がり、二年目には幅五十センチほどになります。植え付け直後にたっぷり水を与え、そのあとは土の表面が乾いてから与えます。

根鉢を崩さず抜く
ポットの底を押して根鉢ごと抜きます。白い根が回っていれば底を軽くほぐし、黒い根は取り除きます。
根鉢の上面を地面と同じ高さに
根鉢より一回り大きな穴を掘り、根鉢の上面が地面と同じか少し高くなるように置いて土を戻します。
株間四十センチ
地下茎で広がるので四十センチ以上離します。プランターなら六十センチの標準型に一株です。
植えた日だけたっぷり
植え付け直後だけ鉢底から流れるまで水を与えます。以後は土の表面が乾いてから与えます。

鉢植えは深さのある六号以上

ベランダなら六号から七号(直径十八センチから二十一センチ)の深めの鉢に一株が目安です。地下茎が横に走るので、浅い鉢より深さのある鉢が向きます。鉢底に軽石を二センチ敷き、培養土に軽石を三割混ぜた土で植えます。

鉢植えの利点は、夏に涼しい場所へ動かせることです。梅雨は軒下、真夏は午後に日陰になる場所へ移せば、地植えより楽に夏を越せます。一年から二年で根が回るので、春に一回り大きな鉢に植え替えます。

鉢底に軽石を二センチ
鉢底ネットの上に軽石を二センチ敷き、水の通り道を作ります。受け皿の水は毎回捨てます。
軽石を混ぜた土で浅植え
培養土に軽石を三割混ぜ、根鉢の上面が鉢の縁から二センチ下になる深さに植えます。株元に土をかぶせません。
夏は動かして涼しく
梅雨は雨の当たらない軒下へ、真夏は午後に日陰になる場所へ移します。鉢を台に載せて風を通します。

植え付けでつまずいたときの切り分け

植えたあとに葉が黄色くなる、伸びない、香りがない。タラゴンの植え付け直後の不調は、水の与えすぎと品種違いがほとんどです。まず葉をかいで香りを確かめ、次に土を触って湿り具合を見ます。

香りがほとんどない
ロシアンタラゴンの可能性が高いです。育ちが悪いわけではないので、料理用にはフレンチの苗を別に入手します。
下葉から黄色く落ちる
水の与えすぎです。土が湿っているなら表面が乾くまで水を止め、鉢なら風通しのよい場所に移します。
一か月たっても伸びない
根付くまでの休みです。新芽の先が緑なら待ちます。植え付けが五月中旬を過ぎたなら、暑さで動きが止まっているので秋まで待ちます。
植えてすぐしおれた
根鉢を崩しすぎたか、日が強すぎます。一週間ほど明るい日陰に置くか寒冷紗をかけ、水は朝だけ与えます。

タラゴンの苗づくりに使うもの

本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。

  • ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
    規格の目安
    直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。

    セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。

  • 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
    規格の目安
    ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。

    上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。

    種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
  • 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。

タラゴンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はタラゴンの育て方にまとめています。

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