容器は深さより広さで選ぶ
タアサイの根は浅く広がるので、深い鉢よりも間口の広いプランターが合います。標準的な六十五センチのプランターなら二株、幅の広い野菜用なら三株が目安です。詰め込むと立ち上がった細い株になります。
容器で育てる利点は、日当たりのよい場所へ動かせることです。冬に日の当たる時間が短くなったら、明るい方へ寄せるだけで葉の厚みが変わります。重くなる前に置き場所を考えておきます。
| 容器の大きさ | 植える株数 | 向く育て方 |
|---|---|---|
| 六十五センチの標準型 | 二株 | 株ごと収穫する |
| 幅広の野菜用 | 三株 | 外葉から順に摘む |
| 直径二十五センチの丸鉢 | 一株 | ベランダで一株だけ育てる |
| 浅い育苗箱 | すじまき | 若採りしてサラダに使う |
土と置き場所
培養土は野菜用の市販品で十分です。自分で配合するなら、赤玉土の小粒と腐葉土を七対三にし、緩やかに効く肥料を混ぜます。容器の縁から二センチ下まで入れると、水やりのときにあふれません。
置き場所は日当たりのよいところを選びます。半日以上日が当たらないと葉が立ち上がって薄くなります。冬でも日に当てたほうが甘みが乗るので、寒くても屋外に置き続けます。
- 鉢底石を薄く敷く
- 底に一センチほど敷くと水はけがよくなります。厚く入れると土の量が減り、乾きが早くなって逆効果です。
- 土は縁の二センチ下まで
- たっぷり入れると水やりのたびに土があふれます。指一本分の余裕を残しておくと水がしみ込みます。
- 日の当たる場所へ置く
- 南向きか東向きのベランダが向きます。日が足りないと葉が立ち上がり、平たい姿になりません。
まき方と間引き
プランターでは点まきが扱いやすい方法です。株間三十センチの位置に浅いくぼみを作り、四、五粒ずつまいて薄く土をかけます。発芽したら二回に分けて間引き、最後に一本にします。
まく時期は畑と同じで九月中旬から十月上旬です。ベランダは建物の熱がこもって畑より暖かいことがあるので、少し遅らせたほうが虫の盛りを避けられて育てやすくなります。
- くぼみに四、五粒
- 指先で深さ一センチのくぼみを作り、種を重ならないように置きます。土を五ミリかぶせて押さえます。
- 双葉で三本に
- 双葉が開いたら形のよい三本を残します。抜くときは残す株の根元を押さえ、そっと引き抜きます。
- 本葉四枚で一本に
- 葉が厚く左右そろった株を残します。抜いた株は柔らかいので、そのままサラダに使えます。
- 防虫ネットを掛ける
- ベランダでも虫は来ます。まいた直後から支柱を立ててネットを掛けると、後の手間がぐっと減ります。
容器ならではの水やり
プランターは土の量が少なく、畑より早く乾きます。表土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。少量を毎日与えると根が上のほうにしか伸びず、寒さや乾きに弱い株になります。
水やりの量は季節で大きく変わります。九月は毎日でも足りないことがあり、真冬は四、五日に一度で十分です。日数で決めず、土を触って乾きを確かめる習慣を付けてください。
| 時期 | 水やりの間隔 | 気を付けること |
|---|---|---|
| 9月〜10月 | 一日一回 | 残暑で乾く。朝に与える |
| 11月〜12月 | 二、三日に一回 | 乾き具合を触って確かめる |
| 1月〜2月 | 四、五日に一回 | 凍る朝は日が出てから与える |
肥料の足し方
容器の土は水やりのたびに肥料が流れ出ます。畑より早く肥料切れが来るので、間引きのたびと、収穫が始まってからの二週間に一度を目安に足していきます。葉の色が薄くなったら早めに与えます。
肥料をやり忘れたまま葉を摘み続けると、株がみるみる細くなります。摘んだ日に肥料を足す、と手順を組み合わせて覚えておくと、忘れにくくなって株の勢いが続きます。
- 間引きのたびに足す
- 化成肥料を小さじ一杯、株から離してまき、土と軽く混ぜます。株元に直接かけると根が傷みます。
- 収穫中は液体肥料
- 外葉を摘みながら育てるなら、二週間に一度、薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。
- 葉色を見て決める
- 濃い緑なら足りています。薄い黄緑になってきたら肥料切れなので、次の水やりのときに足します。
うまく広がらないときの原因
プランターのタアサイが立ち上がって細くなるのは、日照不足か込みすぎがほとんどです。容器では株数を欲張りがちなので、思い切って減らすと一株の姿がよくなります。
どうしても日照が足りないベランダでは、大きな株を目指さず若採りに切り替えるほうが現実的です。育苗箱にすじまきして、背丈十センチほどでサラダに使う育て方なら十分楽しめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 立ち上がって細い | 株数が多い、日照不足 | 間引いて一本にし、日の当たる場所へ移す |
| 下葉が黄色くなる | 肥料切れか水の与えすぎ | 肥料を足し、乾いてから与えるように直す |
| 葉に穴が開く | アオムシやコナガ | 葉裏を見て捕り、ネットの隙間をふさぐ |
| 葉先が茶色く縮れる | 乾きすぎ | 鉢底から流れるまでたっぷり与える |
タアサイのプランター栽培に使うもの
プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。
- 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
- 規格の目安
- 深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。
浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。
- 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
- 数量の目安
- 深型プランター 1 個で 20〜25L。
花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。
底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液タイプ。
プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。
タアサイの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はタアサイの育て方にまとめています。
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