水やりは土を触って決める
タアサイの根は浅いところに広がるので、表面が乾くとすぐに影響が出ます。表土から二センチほど指を入れて、乾いていたら与えどきです。日数で決めるより確実で、与えすぎも防げます。
水が足りないと葉が硬く、筋張って苦みが出ます。逆に毎日少しずつ与えると根が浅いまま育ち、寒さに弱くなります。乾いたらたっぷり、が基本の与え方です。
冬に入って葉が地面に張り付くと、株元まで水が届きにくくなります。上からかけただけで済ませず、葉を少し持ち上げて株元に注ぐと、根のあるところまで確かに届きます。
- 朝のうちに与える
- 夕方に与えると夜まで葉が濡れ、病気が出やすくなります。朝、株元にゆっくり流し込むように与えます。
- 葉の中心を濡らさない
- タアサイは葉が中心に集まっているので、上から浴びせると水がたまって腐ることがあります。株元に注ぎます。
- 冬は回数を減らす
- 十二月以降は生育が緩み、土も乾きにくくなります。乾き具合を見て、三日から五日に一度に減らします。
追肥は間引きに合わせる
追肥(育ちの途中で足す肥料)は、二回目と三回目の間引きに合わせて与えると覚えやすく、株の成長にもちょうど合います。化成肥料を一平方メートルに一握り、株の周りにまいて土と軽く混ぜます。
| 時期 | 株の状態 | 与えるもの |
|---|---|---|
| 本葉二、三枚 | 間引き二回目 | 化成肥料を軽く一握り |
| 本葉五、六枚 | 間引き三回目 | 化成肥料を軽く一握り |
| 収穫が始まってから | 外葉から摘む場合 | 二週間に一度、薄い液体肥料 |
葉の色が薄い黄緑になったら肥料切れの合図です。反対に濃い緑で葉が軟らかすぎるときは、与えすぎなので次を見送ります。
寒さに当てて甘くする
タアサイは霜に当たると葉が地面に張り付き、厚みが増して甘くなります。寒さから守りすぎると、立ち上がった姿のまま味も乗りません。露地では覆いを掛けずに霜に当てるほうがおいしくなります。
ただし氷点下が続く寒冷地では葉が傷むこともあります。触ってみて葉が凍っている朝は収穫を避け、日が当たって戻ってから穫ると、葉が割れずに済みます。
甘みが乗ったかどうかは、外葉を一枚ちぎってかじってみるのがいちばん早い確かめ方です。霜に二、三度当たったころから、生でも青臭さが抜けて甘く感じるようになります。
- 霜が降りたら見に行く
- 初霜のあとから葉が横に広がり始めます。姿が変わったころが甘みの乗り始めなので、味見をして確かめます。
- 凍った朝は待つ
- 葉が凍ってぱりぱりの朝に触ると割れます。日が当たって柔らかくなってから収穫すると傷みません。
- 寒冷地は不織布を用意
- 氷点下が続く場所では夜だけ不織布を掛けます。日中は外して光と寒さに当て、甘みを乗せます。
株元の風通しを保つ
地面に張り付いて広がるタアサイは、株元に落ち葉や枯れ葉がたまりやすく、そこから腐りが広がります。とくに雨の続く時期は、下葉が黄色くなっていないか見て、傷んだ葉を早めに取り除きます。
葉が重なって地面に触れる作物なので、収穫までに何度か株元を掃除する手間が要ります。面倒に見えますが、この一手間で腐りと病気がほとんど出なくなり、結果として楽になります。
- 黄色い下葉を取る
- 根元で折り取るか、はさみで切ります。付け根を残すとそこから腐るので、きれいに取り除きます。
- 敷きわらを敷く
- 葉が直接土に触れないよう、株元にわらやもみ殻を敷きます。泥はねが減り、葉の汚れと病気が減ります。
- 雨のあとに見回る
- 長雨のあとは株の中心に水がたまることがあります。指で葉を分けて確かめ、たまっていたら傾けて出します。
とう立ちを遅らせる
タアサイは低温に一定期間当たったあと、日が長くなると花芽を作ります。二月を過ぎると中心から茎が伸びてくるので、それまでに穫り切る計画にするのが確実です。
秋にまくのが遅すぎた株は、小さいまま冬を越して春にとう立ちします。まき時を守ることが、いちばんのとう立ち対策になります。
| 時期 | 株の様子 | すること |
|---|---|---|
| 12月〜1月 | 平たく広がって太る | 順に収穫する |
| 2月 | 中心が少し立ち上がる | 残りを穫り切る |
| 3月 | 花茎が伸びる | つぼみを菜の花として食べる |
育ちが止まったときの見分け
葉が増えない、大きくならないときは、肥料切れ、根の傷み、虫の食害のどれかです。葉の色と株元の様子を見ると切り分けられます。慌てて肥料を足す前に確かめてください。
手当てのあとは、新しく出てくる葉の色と厚みで効いたかどうかを判断します。次の葉が濃い緑で厚ければ持ち直しています。同じように薄いままなら、見立てが違っていたということです。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が薄い黄緑で小さい | 肥料切れ | 化成肥料を軽く一握り足す |
| 外葉から黄色く枯れる | 根が水に浸かって傷んだ | 水やりを控え、周りの土をほぐす |
| 葉に穴が開いて増えない | アオムシやコナガ | 葉裏を見て捕り、ネットを掛け直す |
| 株が立ち上がって細い | 込みすぎと日照不足 | 間引いて株間を広げる |
タアサイの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
タアサイの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はタアサイの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。