種からか苗からかを先に決める
トレニアは種からでも苗からでも育てられます。種は非常に細かく、発芽に二十度以上の温度が要るため、関東平野部の露地では四月下旬以降にまきます。夏の花壇を早く作りたいなら、五月に出回るポット苗から始めるほうが確実で、花壇の一株の価格差もそれほどありません。
種から育てる利点は、一袋で数十株が取れることと、苗では出回りにくい品種を選べることです。こぼれ種で翌年も生えるほど強い植物なので、一度種から育てると毎年の株が確保できます。
| 目的 | 向く始め方 | 目安 |
|---|---|---|
| 花壇を早く作りたい | ポット苗 | 5月上旬〜6月に植え付け |
| たくさんの株が欲しい | 種まき | 4月下旬〜5月にまく |
| こぼれ種で毎年楽しみたい | 種まき | 秋に種を落とさせる |
| 這う性質で吊り鉢に使いたい | ポット苗 | サマーウェーブ系などの栄養系苗 |
種は土をかけずに光に当てる
トレニアの種は光がないと発芽しにくい性質があります。土をかけて埋めてしまうと発芽率が大きく落ちるので、まいたら軽く手で押さえるだけにします。種が細かすぎて指でつまめないので、紙を折ってその上に種を乗せ、折り目から少しずつ落とします。
種まきの土は、ピートモスや細かいバーミキュライトを主体にした清潔な種まき用土を使います。古い土や庭土は雑菌が多く、細かい芽が立枯れで倒れやすくなります。容器は底穴のある浅いトレーが向いていて、深い鉢は下のほうが乾かずカビの原因になります。
- 育苗箱か浅い鉢に細かい土
- 種まき用の細かい土を入れ、まく前に底から吸水させて全体を湿らせます。上から水をかけると種が流れます。
- 種を均一にばらまく
- 紙の折り目から種を落としながら、表面に薄く散らします。かたまると間引きが大変なので、少量ずつ動かしながらまきます。
- 土はかけず手で押さえる
- 種を土に密着させるため、手のひらで軽く押さえます。土をかけないことで光が当たり、発芽が揃います。
- 霧吹きで乾かさない
- 発芽まで一週間から十日、表面が乾かないよう霧吹きで湿らせます。新聞紙で覆わず、明るい場所に置きます。
発芽適温は二十〜二十五度です。四月中にまくなら室内の窓辺で管理し、外に出すのは本葉が出てからにします。
苗は節が詰まって葉色の濃いものを選ぶ
五月以降に出回るポット苗は、花が咲いているものより、つぼみが多く葉が詰まったものを選びます。茎がひょろりと伸びて葉と葉の間が空いている苗は日照不足で育った株で、植え付け後に倒れやすく回復に時間がかかります。
苗は買ったその日に植えるのが理想ですが、雨で植えられないときは日なたに置き、水を切らさないようにします。ポットのまま一週間以上置くと根詰まりして下葉が黄ばみ、植え付け後の回復に時間がかかります。
| 見た目 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 節が詰まり葉が濃い緑 | 良い苗 | 日光に十分当たって育っている |
| 茎が長く葉の間が空く | 避ける | 日照不足で軟弱、倒れやすい |
| 下葉が黄ばんでいる | 避ける | 水切れか根詰まりを起こしている |
| ポット底から根が少し見える | 良い苗 | 根が十分に張り、植えてすぐ動く |
栄養系と呼ばれる挿し芽で増やされた品種は、種の品種より株が大きく広がります。プランターの株数は種系の半分に減らします。
発芽しないときの原因と直し方
トレニアの種で最も多い失敗は、土をかけて光を遮ったことと、温度が足りなかったことの二つです。まいてから二週間たっても芽が出ないなら、まき直しを考えます。五月以降なら屋外でも温度が足りるので、まき直しは難しくありません。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 二週間たっても芽が出ない | 土をかけた、温度不足 | 五月以降に土をかけずにまき直す |
| 芽は出たが倒れて枯れた | 水のやりすぎか立枯病 | 底面吸水に切り替え、風通しを良くする |
| 芽がひょろ長く伸びる | 光不足 | 明るい場所へ移し、本葉が出たら屋外へ |
| 一か所にかたまって生えた | 種が偏った | 本葉二枚のうちに間引く |
種の袋に書かれた有効期限を確かめてください。トレニアの種は二年目から発芽率が落ちるので、古い種は倍の量をまきます。
間引きと鉢上げのタイミング
発芽後は密生しているので、本葉が二枚になったころに込み合った部分を間引きます。本葉が四枚になったら一株ずつポットに移し、根が回るまで育ててから花壇に植えます。小さいうちに植え付けると、雨で倒れたりナメクジに食べられたりします。
- 本葉二枚で間引く
- 隣と葉が重なる株をピンセットで抜き、株間を一〜二センチにします。抜くときに残す株の根を動かさないよう注意します。
- 本葉四枚でポットへ
- 小さなスプーンで根ごとすくい、九センチのポットに一株ずつ植えます。植えた後は半日陰で二〜三日慣らします。
- ポットの底に根が見えたら定植
- ポットの底穴から白い根が見えたら植え付けどきです。花壇なら株間二十〜二十五センチで植えます。
ポットに移してから花壇に植えるまでは二〜三週間です。五月上旬にまくと六月中旬の植え付けになり、七月から花が咲きます。
種まきの手順
トレニアは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
トレニアの種まきでよくある質問
トレニアの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
トレニアの種はどうやってまく?
育苗が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
トレニアの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
トレニアの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
トレニアは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
トレニアの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
トレニアの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
トレニアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はトレニアの育て方にまとめています。
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