夏の水切れが収量をいちばん落とす
ウコンは葉が大きく、真夏は一株で一日に大量の水を吸います。根茎が太る七月から九月に土が乾くと葉が巻いて生育が止まり、そのまま小さな根茎で終わります。露地でも晴天が四日から五日続いたら、朝か夕方にたっぷり与えます。
梅雨の間は雨まかせで足りますが、水はけの悪い畑では逆に根茎が腐ります。畝間に水がたまるようなら溝を切って排水します。乾きと過湿のどちらも嫌う作物なので、土の状態をこまめに見ることが大切です。
| 時期 | 水やり | 見るところ |
|---|---|---|
| 植え付けから発芽まで | ほぼ不要 | 湿りすぎで腐る。雨まかせ |
| 六月から梅雨明け | 雨まかせ | 畝間に水がたまれば溝を切る |
| 七月から九月 | 四〜五日乾いたらたっぷり | 葉が昼に巻いたら水切れ |
| 十月以降 | 控えめ | 葉が黄色くなり始めたら減らす |
追肥は六月下旬と八月上旬の二回
追肥(育ちの途中で足す肥料)は二回に分けます。一回目は葉が四枚から五枚になった六月下旬で、株のまわりに化成肥料をひと握り施し、土と混ぜて株元へ寄せます。二回目は根茎が太り始める八月上旬に同じ量を施します。
九月以降の追肥は葉ばかり茂って根茎の太りが遅れ、収穫時に水っぽくなるので控えます。葉の色が濃く葉柄が太い株は肥料が効いているので、二回目を減らすか飛ばします。
- 六月下旬に一回目
- 葉が四枚から五枚になったころ、株のまわりに化成肥料をひと握りまいて土と混ぜ、そのまま株元へ土を寄せます。
- 八月上旬に二回目
- 根茎が太り始める前に一回目と同じ量を施します。葉の色が濃く元気なら量を半分にし、葉が黄ばんでいれば規定量を施します。
- 九月以降は施さない
- 遅い追肥は葉に養分が回って根茎が太りません。収穫が近づいたら肥料も水も控えめにします。
有機肥料を使うなら、油かすと骨粉を混ぜたものを同じ時期に施します。効きが遅いので一回目を六月中旬に早めます。
土寄せで根茎の緑化と倒れを防ぐ
根茎が太ってくると地表に肩が見えてきます。日に当たった部分は緑色になって固くなり、味も落ちます。追肥のたびに株元へ五センチほど土寄せ(株元へ土を盛ること)をして根茎を隠します。
ウコンは草丈が一メートルを超え、台風の風で倒れやすくなります。土寄せで株元を固めておくと倒れにくく、倒れても根茎が土から抜けにくくなります。
- 追肥と同時に寄せる
- 肥料を混ぜた土を株元へ寄せ、根茎の肩が隠れるようにします。一回に五センチほどが目安です。
- 肩が見えたら追加で寄せる
- 八月以降に根茎が見えてきたら、そのつど土を寄せて隠します。緑化した部分は戻らないので早めに対処します。
プランターは毎朝土を触って決める
プランターは真夏に一日で乾きます。毎朝土の表面を触って、乾いていれば鉢底から流れ出るまで与えます。葉が昼にしおれて夕方に戻るようなら、朝と夕方の二回に増やします。受け皿の水は根腐れのもとなので毎回捨てます。
追肥は露地より少なめに、六月下旬から九月上旬まで二週間に一回、水に薄めた液体肥料を与えます。固形肥料なら六月下旬と八月上旬に鉢の縁に置きます。
- 朝に土を触る
- 表面が乾いていれば鉢底から流れるまで与えます。湿っていれば見送り、昼に葉がしおれるなら夕方にも与えます。
- 液肥は二週間に一回
- 六月下旬から九月上旬まで、表示どおりに薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。濃いと根を傷めます。
- 西日を避ける
- 真夏の西日が当たると鉢が熱くなり根が傷みます。午後は日陰になる場所に移すか、鉢を二重にして熱を防ぎます。
秋の花は摘まなくてよい
秋ウコンは八月から九月に葉の間から白い苞(花を包む葉)に淡い黄色の花を咲かせます。花に養分を取られるのではと心配になりますが、根茎の太りに大きな影響はなく、観賞用として楽しんで構いません。春ウコンは四月から五月に葉が出る前にピンク色の花を咲かせます。
花が終わったら花茎を根元から切り取ります。放置すると花茎が腐って株元が湿ったままになり、病気の入り口になります。切り口は乾いた日に切ると傷みにくいです。
- 花はそのまま楽しむ
- 花を摘んでも根茎の収量はほとんど変わりません。切り花にすると涼しい部屋で十日ほど持つので、室内で楽しむのも手です。
- 終わったら花茎を切る
- 苞(花を包む葉)が茶色くなってきたら花茎を根元で切り取り、株元に水がたまらないように乾いた状態に保ちます。
水と肥料でつまずいたときの切り分け
葉が巻く、葉先が枯れる、葉ばかり茂って根茎が小さい、株元が腐る。原因は水か肥料のどちらかがほとんどです。両方を同時に変えると分からなくなるので、一つずつ確かめます。
- 昼に葉が巻く
- 水切れです。夕方に戻るなら朝の水やりを増やし、戻らないなら根が傷んでいるので敷きわらで乾きを防ぎながら回復を待ちます。
- 葉先が茶色く枯れる
- 肥料の濃さか乾きです。液肥を止めて水だけを与え、新しい葉が正常なら肥料を薄めて再開します。
- 葉ばかり茂って根茎が小さい
- 窒素過多か遅い追肥です。九月以降は肥料を止め、水も控えめにして根茎に養分を回します。
- 株元が黒く腐る
- 過湿です。水やりを止め、畝間に溝を切って排水します。腐った株は抜き取り、隣の株に広がらないようにします。
ウコンの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ウコンの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はウコンの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。