追肥は二回目の間引きのあと一回で足りる
カブは生育期間が短いので、元肥(前もって入れる肥料)がしっかり入っていれば追肥(育てながら足す肥料)は一回で足ります。二回目の間引きのあと、条間(溝と溝の間)に化成肥料をひと握りの半分ほど施し、土と軽く混ぜて株元に寄せます。
中カブや大カブで生育期間が長い場合は、三回目の間引きのあとにもう一回施します。窒素が多いと葉ばかり茂って根が太らないので、葉の色が濃く葉が大きすぎる株は追肥を飛ばします。
- 二回目の間引きのあとに施す
- 本葉が二枚から三枚になり、二回目の間引きを終えたら、条間に化成肥料を施します。株元には直接まきません。
- 土と混ぜて株元に寄せる
- 施した肥料を指か小さなくわで土と混ぜ、そのまま株元へ寄せます。寄せた土が株を支えます。
- 中カブは三回目のあとにもう一回
- 小カブは一回で足ります。中カブ以上は三回目の間引きのあとに同じ量を施し、株元へ土を寄せて肩を隠します。
葉が大きく濃い緑で根が太らないときは、肥料が多すぎます。追肥を止め、水も控えめにして根に養分を回します。
水は乾いてから、たっぷりではなく均一に
カブは根が太る時期に土の水分が急に変わると、中身が急に膨らんで皮が割れます。乾き切ったあとにたっぷり与えるのがいちばん割れやすいので、乾く前に少しずつ与え、土の湿り気を一定に保ちます。
秋まきは雨が適度にあるので、よほど乾かない限り水やりは要りません。晴天が一週間続いて土の表面が白く乾いたら、朝に条間へ与えます。株元に直接かけると土がはねて葉に病気が付きます。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 発芽まで | 表面を乾かさない | 不織布で乾きを防ぐ |
| 本葉が出てから根が太るまで | 一週間乾いたら朝に与える | 葉にかけない |
| 根が太り始めてから | 乾く前に少しずつ | 急にたっぷりは割れる |
プランターは毎日の観察が要る
プランターは土の量が少なく、秋でも一日で乾くことがあります。表面が乾いたら鉢底から流れ出るまで与え、根が太り始めたら乾く前に与えるように切り替えます。深さ二十センチ以上のプランターに、小カブなら十センチ間隔で育ちます。
追肥は露地より少なめの量を、二回目の間引きのあとと三回目のあとの二回に分けます。水に薄めた液体肥料を週に一回でも構いません。
- 朝に土を触る
- 表面が乾いていたら与え、湿っていれば見送ります。根が太り始めたら、乾く手前で与えるようにします。
- 受け皿の水は捨てる
- 受け皿に水がたまったままだと根が傷み、腐りの原因になります。流れ出た水はそのつど捨て、鉢底の穴をふさがないようにします。
- 液肥は週に一回
- 水やりのたびに肥料が流れるので、水に薄めた液体肥料を週に一回与えて補います。濃いと根を傷めるので表示どおりに薄めます。
土寄せで肩の緑化と倒れを防ぐ
カブは根が太ってくると地面から肩が出てきます。日に当たった肩は緑色になり、固くなって味も落ちます。間引きと追肥のたびに株元へ土を寄せ、肩が隠れる程度にしておくと、白く柔らかい根になります。
土寄せは株がぐらつくのを防ぐ役目もあります。葉が大きくなると風で揺れ、根が土から浮いて割れることがあります。寄せた土で株元をしっかり固めます。
- 間引きのたびに寄せる
- 間引いたあとの穴を埋めるように、条間の土を株元へ寄せます。根の肩が隠れる程度が目安です。
- 肩が出たら追加で寄せる
- 根が太って肩が見えてきたら、その都度土を寄せて隠します。緑化は戻らないので早めにします。
秋の終わりは寒さから守る
十一月に入って霜が降りるようになると、葉が傷んで生育が止まります。収穫が遅れる株は、不織布をべた掛けするか、トンネルを張って寒さを防ぎます。カブ自体は軽い霜なら耐え、寒さに当たると甘みが増します。
ただし土が凍ると根が傷んで割れます。収穫までに強い霜が続くようなら、土寄せを厚くするか、敷きわらで地面を覆います。十二月に入って土の凍る日が増えたら、残った株は採り切ったほうが確実です。
- 初霜の前に不織布
- 初霜の予報が出たら、支柱で浮かせずにべた掛けにします。葉に触れていても霜よけになります。
- 敷きわらで土を守る
- 強い霜が続くなら、条間に敷きわらや落ち葉を敷いて土の凍結を防ぎます。根の肩が出ている株は土を寄せて隠します。
水と肥料でつまずいたときの切り分け
根が割れる、葉ばかり茂る、根が太らない、根の中がすかすか。原因は水か肥料のどちらかであることが大半で、両方を同時に変えると原因が分からなくなります。一つずつ確かめます。
- 根が割れた
- 乾いたあとの急な水です。割れた株は早めに収穫し、残りは乾く前に少しずつ与えます。
- 葉ばかり大きく根が太らない
- 肥料過多です。追肥を止め、水も控えめにして根に養分を回します。株間が狭くても同じ症状が出るので、間引きも確かめます。
- 根の中がすかすか
- 収穫が遅れて老化しています。適期を過ぎた株は味も落ちるので、小さめでも採り切ります。
- 根が細長く伸びる
- 土が固いか、間引きが遅れて詰まっています。次はもう少し深く耕し、間引きを早めます。
カブの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
カブの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカブの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。